こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
グループホームは、認知症の方を対象とした入所施設です。
介護職で働きたいと考えている人の中には、どのような施設で働くのが自分に合っているのか分からず、悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
今回は、数ある介護施設の中からグループホームをピックアップしてご紹介します。
グループホームがどのような場所か、どのような仕事をしているのか気になる人は、ぜひ目を通してみてください。
■グループホームとは?
グループホームは、認知症対応型共同介護として介護保険上に位置付けられている介護施設です。
認知症の人を5人~9人くらいに分けて共同生活を送れるようにサポートしています。
グループホームは特別養護老人ホームや介護老人保健施設とは違い、アットホームな雰囲気が特徴となっています。
食事の準備や掃除、洗濯といった身の回りの仕事を入居者とスタッフが共に行い、少しでも自立した生活を長く過ごせるように工夫しているのです。
そのような環境の中で生活することで、認知症の症状が穏やかになり、安定した生活を送れるようになるケースも少なくありません。
認知症の入居者を主体者として、それぞれの残存能力を発揮できるような環境を整えているという点も、グループホームならではの特徴だと言えるでしょう。
日々の生活に楽しみを見出しながら、自宅にいるような生活を送れるように支援することが最優先事項になっています。
■グループホームの特徴
グループホームは、認知症ケアに特化した支援を行っています。
続いては、グループホームならではの特徴についてみていきましょう。
〇地域交流を盛んに行っている
グループホームで行われている認知症ケアは、レクリエーションやリハビリはもちろんですが、地域の祭りや公園掃除に参加すると言った地域交流も含まれています。
地域交流を行うことで、認知症に対する理解を深めるきっかけになったり、在宅介護をしている認知症高齢者の相談支援につなげたりできるようにしたいという思いが込められています。
地域交流を行うと、人とのつながりを入居者が感じられるようになり、日々の暮らしが豊かになるというメリットもあるのです。
〇長年暮らしてきた地域で生活ができる
グループホームは地域密着型の介護サービスでもあります。
入居の対象となっているのは、施設がある市町村の住民票を持っている人です。
そのため、慣れ親しんだ地域で生活ができ、環境の変化によるストレスを軽減することができます。
それだけではなく、同じ地域でずっと暮らしてきた人同士で共同生活を送るので、コミュニケーションも取りやすくなっています。
■グループホームの仕事内容
グループホームでの仕事は、入居者の生活をサポートするというものです。
自分でできることを増やすことが大切になるため、全てやってあげるという姿勢ではなく、できることを尊重しなければいけません。
介護職員がやることは、掃除や洗濯、調理などの家事がメインです。
さらに、必要としている人には排せつや入浴、食事の解除も行います。
自分の身の回りのことはある程度できる人が多く入居しているので、医療行為やリハビリは基本的にありません。
より仕事内容に対する理解を深めるために、グループホームの1日の流れがどのようになっているのかも見ていきましょう。
7:00 起床
起床の時間になったら、気持ちよく目覚められるようにサポートします。
必要な人には、着替えや洗面、排泄の介助も行います。
7:30 朝食
介護スタッフが中心となりますが、入居者からも手伝ってもらいながら朝食の準備を行います。
食事介助や口腔ケアなどをサポートする場合もあります。
9:00 バイタルの確認
夜勤者が退勤前にバイタルを確認し、日勤者に申し送ります。
9:30 入浴
入浴前にバイタルを再確認し、入浴の時間となります。
この時に介助が必要な人もいるので、日勤者もしくは遅番で出勤してきた介護職員が入浴介助に入ります。
10:00 散歩など
入浴をしない入居者と昼食の買い物や散歩などを楽しみます。
季節の移ろいを感じながら楽しい時間を過ごせるようにするのが介護職員の仕事です。
12:00 昼食
入居者と共に昼食の準備をします。
朝ご飯の時と同じように、食事介助や口腔ケアなどをサポートする場合もあります。
14:00 レクリエーション
入居者の体調やそれぞれの希望に配慮しながら、体操やゲームなどのレクリエーションを行います。
介護職員も参加するので、連帯感が深まっていくでしょう。
16:30 バイタルの確認
バイタルを確認し、日中の様子と一緒に夜勤者に申し送ります。
18:00 夕食
朝食や昼食と同じように、利用者と共に準備を行います。
食事介助や口腔ケアなどをサポートする場合もあります。
21:00 就寝
消灯の時間になったら就寝の準備を行います。
着替えや排せつなどの介助が必要な人に対する支援を行うケースもあります。
就寝後は、施設ごとに決められたスケジュールで巡回し、おむつ交換やトイレ誘導などを行うのが夜間の仕事です。
■グループホームはこんな人に向いている
グループホームは、認知症の人と関わるため大変だと感じることも多いですが、やりがいを感じることもできます。
最後に、グループホームはどのような人に向いているのかみていきましょう。
〇入居者とじっくりと向き合ってケアをしたい人
〇入居者に寄り添って安心感を与えられる人
〇コミュニケーション能力を高めたい人
〇家事のスキルを活かしたり、磨いたりしたいと思っている人
上記にどれか1つでも当てはまる場合は、グループホームに向いています。
グループホームは他の介護施設よりも入居者との距離が近いため、一人ひとりに向き合ってケアをしたいと考えている人に最適な施設だと言えるでしょう。
■介護職として仕事をするならグループホームも視野に入れよう
介護職の求人を見てみると、様々な形態の施設があります。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービス、多機能型居宅介護施設などです。
それぞれに施設に異なる特色がありますが、グループホームは介護施設の中でも入居者との距離が近い施設です。
仕事なのでルーティーンのようになってしまう部分ももちろんありますが、入居者との距離が近く、一人ひとりと向き合える環境は整っています。
そのため、できるだけ寄り添った介護をしたいと考えているのであれば、グループホームがおすすめです。