派遣社員と正社員って、どこが違うの？

2019年8月23日 05:22

派遣社員というのは正社員、契約社員と違い、実際に働く企業・会社ではなく、

人材派遣会社と契約を結びます。

なので本人の所属は人材派遣会社にあり、派遣会社と企業が会社同士で契約し、「この人を何年派遣する」という契約を結び本人が派遣されます。

なので、いつまで働けるか、どういった形態を結ぶのかの権限は派遣会社の方にあるという違いがあります。

それでは、いったい派遣とはどのような働き方を指すのでしょうか。

ここでは、正社員との違いから派遣という働き方の特徴を見てみましょう。

メリット・デメリット

派遣社員と正社員の違いで一番に思いつくことは、雇用期間の差があります。有期か無期かということです。

それはそもそも派遣で働く人は社員ではないということです。

社員というのは企業に直接雇用されてる人を指し、正社員や契約社員だけではなく、大きな意味ではアルバイトやパートの方も社員に含まれます。

しかし派遣社員の場合は派遣先の企業と派遣会社が労働契約を交わしているので、派遣先の企業に外注された人材ということになります。

また、派遣社員は企業間の取り決めにより不適切な人材と判断された場合は期間の途中でも雇用を解除されることもあります。

労働条件も派遣社員だけは別に設定されている事もあるので注意が必要です。

派遣社員のメリットは、融通の利く働き方が選択できる点です。

希望の職種や勤務地を選んで働けて、異動もないし残業などの有無も選べるため正社員に比べ自分自身の働き方のバランスが取れるという特徴があります。

派遣期間が終了しても派遣会社が次の仕事を探して来てくれるので再就職も難しくありません。

派遣先の会社によっては契約更新をしてくれる場合もあるので引き続き働けることもできます。

一方で、正社員は残業があったり、自分の希望とは無関係の部署に異動させられたりする場合もあるため、派遣社員に比べ生活スタイルに合わせた働き方をするのは難しいかもしれません。

しかし前述してるように派遣は正社員より不安定な働き方になります。

派遣社員は正社員とは違って働く期間が決まっていたり、働く企業先の都合次第で解雇されてしまう危険性があります。

一つの派遣先で長く働きたいと思ってもなかなか叶わないケースが多いです。

年齢や自信のスキル面でも不安がある方はいつ解雇させられてしまうのか、また、この仕事が終わった後は新しい仕事先に派遣されるのだろうか、その職場は働きやすいだろうかなど様々な不安がよぎってきます。

その点、正社員なら自分から辞めるか、何か大きなトラブルを起こして解雇されるかしない限りは職を失うことはまずないでしょう。

いつ職を失うかという不安を感じなくて済みます。同じ環境でじっくり働きたい人は正社員を選択した方がよいでしょう。

通常社員は、スキルアップのため定期的な社内セミナーや勉強会などに参加しますが、派遣社員は外注扱いであるため、その社内教育には参加することができません。

しかし、近年行政の指導などもあり各派遣会社独自での定期的なスキルアップ研修や安全教育研修などを行うようになっています。

派遣社員な人は短い期間で渡り歩いて働きます。その為スキルが乏しいケースが見られ、新たな正社員としての仕事を探すのが非常に難しくなってきます。

年齢を重ねていくうちに、ますます正社員として採用されにくくなる場合もあります。

正社員になるには年齢が若いほど有利になるので、若いうちに派遣社員をやめる人がほとんどです。

こうして考えると、派遣は若年者向けの雇用形態なのかもしれません。

派遣社員は正社員と違い自由な働き方ができる代わりに給料も低い場合が多く、将来に少し不安を残す働き方かもしれません。

派遣社員から正社員になるのは難しいです。

なぜなら企業が正社員でほしい場合は別な方法で求人を出すのでわざわざ派遣社員を正社員に迎い入れることはしません。

しかし成績が優秀な派遣社員で企業の正社員に採用されたというケースも数多く実在するのでスキルを磨いておくのも良いでしょう。

また、紹介予定派遣という制度があり、これは派遣された企業とマッチした場合は派遣期間終了後に正社員で働く事ができるというものです。

派遣社員から正社員を目指す方法には、正社員になれる派遣で働くか、転職活動するかを選ぶ必要があります。

但し、正社員にも前述したようなデメリットはあり、働き方が自身に本当に合っているかをよく見極めたうえでの選択が必要だと思います。

それぞれの働き方にメリットとデメリットが必ず存在するので、あなたの将来のワーク　スタイル・キャリアプランをよく考えて、自分に最も適した働き方を見つけて下さい。