派遣社員にボーナスはない?違法性はないの?

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

正社員ではなく派遣社員として働いている人も少なくありません。

派遣社員としての働き方も一般的になっていますが、正社員とは異なる点がいくつもあります。

その中の1つがボーナスです。

今回は、私から派遣社員のボーナス事情について解説していきます。

 

 

■派遣社員の給与形態は正社員と違う

 

派遣社員の給与形態として多くみられるのが、基本給と交通費が支給されるというものです。

派遣社員は正社員とは違い、契約期間が定められた雇用形態になっています。

時給や日給制で働くケースも珍しくありません。

期間を定めた契約になっているという時点で、正社員とは全く異なる働き方だと言えるでしょう。

 

しかし、派遣先や派遣元によっては異なる給与形態を採用しているところもあります。

派遣社員の基本給がアルバイトやパートタイマーと比較して高めに設定されている場合は、正社員に支払うボーナスなどが含まれている可能性があるのです。

ボーナスのように定期的に支給しなかったとしても、派遣社員に特別支給金を支払う場合もあります。

出勤日数が一定の水準を超えた派遣社員に対し、特別報奨金を支給するというやり方を採用している企業も少なくありません。

 

 

■派遣社員にボーナスはない!?

 

派遣社員は基本的にボーナスが出ないものだと思われています。

確かに正社員のように支給されないケースもあります。

しかし、雇用形態によっては派遣社員でもボーナスが支給されるのです。

ボーナスが支給されるのは以下のようなケースです。

 

 

・紹介予定派遣

 

紹介予定派遣は、派遣期間が終了した後に派遣先で正社員や契約社員として働くことが前提となっている雇用形態です。

契約期間が終了すると、派遣会社を介さずに派遣先の会社に直接雇用されます。

社員になれば、ボーナスを支給されるだけではなく、定期的な昇給の対象になる可能性も出てくるでしょう。

そのため、将来的な年収アップが期待できる雇用形態になります。

 

 

・常用型派遣

 

常用型派遣は、労働者が派遣会社に登録し、派遣先が決まった時だけ雇用契約を結びます。

派遣社員の形態として一般的な登録型派遣とは異なり、派遣会社と労働者が起案を定めることなく雇用契約を締結するという点が大きな特徴です。

派遣期間終了後は、派遣会社と雇用契約を継続し、派遣会社の社員としてボーナスを支給されるケースがあります。

 

 

・派遣先均等・均衡方式を採用する会社に勤める

 

厚生労働省では、派遣社員と派遣先の正社員の待遇格差の是正を求めています。

そのために、派遣先均等・均衡方式や労使協定方式の導入を促しているのです。

派遣先均等・均衡方式は、基本給や賞与、手当、福利厚生、教育訓練、安全管理などに関する不遇な待遇差を生まないようにするためのものです。

労使協定方式は、派遣元で労働者の過半数で組織する労働組合もしくは労働者の過半数代表者と一定の要件を満たした労使協定を締結した場合、当該協定に基づいて派遣労働者の待遇を決める方法を指します。

 

 

・ボーナスを支給する派遣会社で働く

 

ボーナスの支給は、会社が決定します。

そのため、派遣会社の中にもボーナスの支給を行っているところはあります。

ボーナスを支給している派遣会社で働けば、支給条件を満たすことでボーナスがもらえるでしょう。

 

派遣社員に対するボーナスを支給しないケースも往々にしてありますが、上記のようなパターンなら受け取れる可能性が高いです。

派遣社員として働きながらボーナスも受け取りたいなら、どのような雇用形態になっているのか、しっかり確認することが重要だと言えるでしょう。

 

 

■ボーナスを支給しないのは違法じゃないの?

 

派遣社員に対するボーナス支給がないのは、違法ではありません。

なぜかというと、毎月の基本給に交通費や各種手当が上乗せされた金額を月収として受け取る正社員と違い、派遣社員の賃金は勤務先から派遣元に支払う派遣料金から捻出されるからです。

派遣料金には、ボーナスや交通費などに該当する金額がすでに含まれています。

そのため、追加でボーナスを支払うことは一般的ではないと言えます。

法的に見ても、ボーナスを支給しないことが問題になる可能性は極めて低いです。

しかし、前述したような雇用形態であれば、ボーナスを受け取れる場合があります。

派遣社員でもボーナスをもらいたいなら、雇用形態をしっかりと確認した上で働き始めるようにしましょう。

 

 

■ボーナスが貰えない場合の収入アップ方法

 

ボーナスがもらえなくて収入に不満を感じる人もいるでしょう。

そのような時は、以下のような方法で収入アップを目指してみてください。

 

 

・仕事を頑張って時給などを上げてもらう

 

仕事を頑張っていれば、時給や日給、基本給を上げてもらえる場合があります。

実績を正当にアピールすることがポイントです。

時給などを上げてもらうための交渉先は、派遣先の企業ではなく派遣会社の担当者になります。

 

 

・スキルアップして派遣先の会社自体変える

 

資格取得などをしてスキルアップをすれば、ボーナス規定のある派遣先に移れる可能性もあります。

スキルアップは、派遣社員としての力が高まるだけではなく、収入アップにもつなげやすくなるので、努力する価値は大いにあるでしょう。

派遣会社には、ボーナスを支給している企業で働きたい旨を伝え、そのような派遣先を紹介してもらえるようにすることもポイントです。

 

 

・派遣会社の担当者から交渉してもらう

 

派遣会社の担当者から、ボーナスの支給に関する交渉をしてもらうのも1つの手段です。

しかし、すでに決まっている規定を変えることは難しいので、成功率はそこまで高くありません。

成功させるためには、あなた自身のスキルや専門性が向上したことを客観的に伝えるなどの工夫が必要です。

派遣会社や派遣先にスキルアップしたことを認めてもらえるように、資格取得などの努力を怠らないようにしましょう。

また、まじめに仕事をして、派遣先との信頼関係を築いておくことも重要です。

 

 

派遣社員であっても、ボーナスを受け取れる可能性は大いにあります。

しかしそのためには、あなた自身の努力が必要になる可能性も高いです。

努力したことをしっかり認めてもらえる派遣会社や派遣先に出会いたいと考えているなら、それぞれの希望に合わせた職場を紹介しているヴェルサスまでお気軽にご連絡ください。

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