限定正社員とは何か?

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

近年は、働き方が多様化しています。

その中で、限定正社員という働き方が注目を集めているのです。

今回は、限定正社員とはどのような働き方なのか、正社員や契約社員とは何が違うのか、メリット・デメリットにはどのようなものがあるのかといった点について解説していきます。

限定正社員という働き方に興味がある人は、ぜひ目を通してみてください。

 

 

■限定正社員とは?種類がある?

 

限定正社員は、働く地域や職務内容、勤務時間のどれか1つ、または2つ以上の条件を限定して仕事をする正社員のことを指します。

働く側のワークライフバランス、企業側の人材確保や定着が目的です。

ジョブ型正社員と呼ばれることもあります。

そんな限定正社員は大きく分けると、勤務地限定正社員、職務限定正社員、勤務時間限定正社員の3つに分類されます。

まずは、それぞれの特徴から解説していきましょう。

 

◯勤務地限定正社員

働く地域を限定するのが勤務地限定正社員です。

転勤や長距離の通勤が難しい社員を継続して雇用したい場合に取り入れられるだけではなく、その地域の伝統的な技能の継承や蓄積を目的とした人材育成をしたい場合に取り入れられるケースもあります。

 

◯職務限定正社員

職務限定正社員は、担当する仕事の内容がはっきりしていて、仕事の範囲も明確です。

そのため、生産性を挙げたい場合、専門性が高い知識やスキルを身に付けた人材を育成したい場合などに取り入れられるケースが多く見られます。

 

◯勤務時間限定正社員

勤務時間限定正社員には、所定労働時間よりも勤務時間が短い短時間正社員、時間外労働に制限がある残業免除等正社員、所定労働日数が一般的な正社員と比べて少ない勤務日数限定正社員の3種類があります。

何らかの事情で長時間の勤務が難しい場合、副業などに時間を使いたいと考えているスタッフがいる場合などに導入されるケースが多いです。

 

 

■限定正社員、働く側のメリット・デメリットとは?

 

限定正社員として働くことによってメリットもありますが、他の働き方とは違ったデメリットもあります。

次は、どのようなメリットやデメリットがあるのか解説していきます。

 

◯メリット

メリットには、

 

・転勤がない

・ワークライフバランスのとれた働き方ができる

・正社員と同等の福利厚生が得られる

・非正規社員よりも安定している

・住宅ローンなどの借り入れも非正規社員よりしやすい

・専門性を高められる

 

といった点が挙げられます。

このようなメリットを感じられることによって、社員も定着しやすくなります。

つまり、働く側だけではなく雇用する側にとってもメリットが大きい働き方だといえるのです。

 

◯デメリット

デメリットには、

 

・正社員と比べると給料が低い

・契約した職務がなくなる可能性がある

・勤務地の営業所や支社が閉鎖してしまう可能性がある

・変化が少ない

・昇進スピードの差が大きくなってしまう

 

といった点が挙げられます。

限定正社員の場合は正社員とは別の賃金体系になっているところも多く、転勤や残業がない代わりに出世が難しくなってしまうことに対する懸念を抱く人もいます。

 

このようなメリット・デメリットがあることを理解しておけば、限定正社員としてワークライフバランスを重視した働き方が可能になるのです。

育児や介護などと両立させたい、副業をしたいと考えているのであれば、限定正社員を選択することのメリットが大きいです。

 

 

■限定正社員、雇用する側のメリット・デメリットとは?

 

働く側だけではなく、雇用する側のメリットやデメリットもあります。

 

◯メリット

雇用する側のメリットには、

 

・適材適所に合う人材を雇用できるため安定的な事業を行える

・有期労働契約者の受け皿ができる

・社員の愛社精神が向上する

 

といった点が挙げられます。

働く条件を設けることで、フルタイムでの勤務や転勤がある職務につくことが難しかった人材も雇用しやすくなります。

長く働いてもらえればノウハウを蓄積できるため、事業の安定的な発展にもつなげやすくなるのです。

そのような理由から限定正社員を導入するケースも増えています。

 

◯デメリット

デメリットには、

 

・人事管理が複雑になってしまう

・正社員の待遇と限定正社員の待遇のバランスが難しくなってしまう

・事業の変化に対するスピーディな対応ができなくなる可能性がある

 

といった点が挙げられます。

正社員と限定正社員の待遇を比べて不満が募ってしまう可能性もないとは言い切れません。

そのため、何らかの形で差別化する必要がありますが、そのバランスが難しいのです。

また、限定正社員は一人ひとりが異なる条件で働いているため、人事管理が複雑化してしまうという点も雇用する側のデメリットになります。

特に、アルバイトやパートなど多様な雇用形態のスタッフが入り混じっている場合は、管理業務が複雑化しやすく、コストが増えてしまう可能性があります。

 

 

■正社員や契約社員とは何が違う?

 

限定正社員と正社員や契約社員の違いがイマイチ分からないという人も中にはいるはずです。

最後に、限定正社員と正社員や契約社員の違いについて解説していきます。

 

◯正社員との違い

正社員は、働く期間に定めが設けられておらず、就業規則で定められている所定労働時間がフルタイムで、企業から直接雇用されています。

待遇は限定正社員と基本的には同じです。

しかし、限定正社員は勤務するエリアや時間などが限定的になってしまうため、正社員と比べてみると幅広い経験を積みにくくなっています。

職務限定正社員の場合は、将来的なキャリアプランにも大きな差が出てしまう可能性があります。

 

◯契約社員との違い

契約社員は、労働契約の期間が定められている非正規雇用の社員です。

契約期間が満了となるタイミングで労働契約が終了になるか、更新するかを決めます。

この点が、限定性シャントは異なるポイントです。

しかし、同じ企業で5年以上勤めた場合は、本人が希望すると無期雇用契約へ転換しなければいけないとされています。

 

 

■働き方で悩んでいるなら限定正社員も視野に入れてみよう

 

多様な働き方がある現在、どのような働き方が自分に合っているのか分からないと悩んでしまう人も少なくありません。

そのような時は、限定正社員という働き方も視野に入れて考えてみてください。

いろいろな仕事を見比べて選びたいと考えている場合は、ヴェルサスまでお気軽にご相談ください。

ヴェルサスでは、一人ひとりに合う仕事を見つけられるようなサポートを行っております。