面接で意見の対立に関する質問が出たらどう答えるべき?パターン別回答例をご紹介

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

転職活動において、資格や経験をアピールしたからといって、有望な人材と認められるわけではありません。

実際の職場では様々な意見を持つ人と一緒に働くことになるため、同僚や上司と意見が対立した時に、あなたがどのように対処するか知りたいと考える採用担当者も多いです。

そこで今回は、「意見の対立が起きた場合、どのように対処しますか?」という質問に対する適切な回答例をご紹介していきます。

よくあるパターンごとに解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

■【質問】同僚と意見が対立した時はどのように対処しますか

 

職場では他人と一緒に働くため、性格や物事の捉え方などの相違によって、意見が対立することも珍しくありません。

この質問では、同僚と意見が対立した時に応募者がどのように向き合い、解消するかを評価します。

回答に決まった正解はありませんが、ただ争いを避けるだけの妥協案や折衷案にならないように注意してください。

 

 

【回答例】

 

「まずは、お互いの意見に対する根拠を提示しあった上で話し合いを行い、意見の一致やすり合わせを試みます。

どうしても意見が食い違う場合は、両者でプレゼンを行い、上司や経営陣の判断を仰ぎます。」

 

 

■【質問】上司と意見が対立したらどうしますか

 

この回答のポイントは、上司の意見に耳を傾ける姿勢があること、目上の人に敬意を払っていることを伝えつつ、自分の意見も主張することをアピールすることです。

実際に上司と意見が対立した結果、自分の意見を採用してもらった経験がある方は、そのプロセスを具体的に話すことで説得力が増します。

 

 

【回答例】

 

「上司と意見の対立が起きた時は、まず上司の意見をしっかりと聞いた上で、そこにどのような主旨があるのか理解することに努めます。

理由は、表面上は意見が対立しているように見えても根底は同じだったり、自分の意見の間違いに気付いたりする可能性があるためです。

その上で明らかに意見が食い違っている場合は、冷静かつ丁寧に自分の意見を述べさせていただきます。

それでも理解していただけない時は、同じ部署内で働く周囲の方に相談を仰ぐことも大切だと考えています。」

 

 

 

【NG回答①】

 

「納得いかなかったとしても、上司の意見を尊重してそれに従います。」

 

このような回答では、単なるYESマンと思われても仕方ありません。

社会人としてはもちろん上司の指示に従うことも大切ですが、その理由もあわせて答えるべきでしょう。

 

 

 

【NG回答②】

 

「たとえ上司でも、間違っていると思ったらはっきりと自分の意見を伝えます。」

 

自分の意見を伝える姿勢が間違っているわけではありませんが、上記の回答では「何が何でも自分の意見を押し通す人」と思われる可能性があります。

まずは、一旦上司の意見に耳を傾ける姿勢を見せた方が印象は良くなります。

 

 

■【質問】様々なバックグラウンドをもつ同僚にどう接しますか

 

多様性を尊重することの重要性が叫ばれる現代では、職場でも文化や宗教、信条など、多様なバックグラウンドを持つ同僚と働く機会も増えています。

そのため、背景が異なる同僚と働くことを学びの機会と捉えられる従業員は、バランス力に優れた従業員と評価してもらえる可能性が高いです。

 

 

 

【回答例】

 

「私は、自分と異なる意見や文化を持った方の話を聞くことが好きですし、多様性を受け入れることは、社会にとって良い変化をもたらすと考えています。

様々なコミュニティについて学ぶことで、他者への理解を深め、適切にサポートできるよう努めていきます。」

 

 

■意見の対立に対処する方法

 

最後に、実際に職場で意見の対立が起きた時に取るべき、対処法をいくつかご紹介します。

チームの一員として円滑に業務を進められるよう、適切な対処法を身に付けておきましょう。

 

・相手の意見に耳を傾ける

 

上司や同僚の意見をただ聞くのと、傾聴するのとでは、大きな違いがあります。

傾聴とは、相手の言葉に意識を集中するのはもちろんのこと、ジェスチャーなどからも相手の気持ちを汲み取って、話の主旨を知ろうとすることも含まれます。

自分と意見が対立する時も、まずは相手の意見に耳を傾け受け入れる姿勢を見せることで、自分の意見も受け入れてもらえやすくなります。

 

 

・客観的に見て行動する

 

意見の食い違いや話し合いが平行線をたどると、つい感情的になりがちですが、職場ではできるだけ客観的に見て冷静な言動を心掛けましょう。

途中で対話を放棄したり、相手の人格を否定する発言をしたりするのは、もってのほかです。

 

 

・メンバーの多様性を尊重する

 

同じ職場で働いていても、立場や年齢、価値観、文化、育った環境などの社会的背景は様々であり、一人ひとりの意見や考え方が異なるのは当たり前です。

そのため、メンバー同士で意見が対立する時は「なぜそう思うのか」を考えることで、相互理解が深まり多様性の尊重につながります。

 

 

・日頃のコミュニケーションを大切にする

 

意見の対立は、コミュニケーション不足から生じる誤解に起因することも多いです。

それを解消するためにも、同僚との間には日頃から良好な関係を築いておくことが大切です。

ただし、ここで言う良好な関係とは、友情や親密さといったことではなく、職場におけるそれぞれの役割や線引きについて理解することを指します。

例えば、ミーティングを開いて、お互いの役割や業務内容を確認したり、過去の対立事案から対応策を話し合ったりなどが有効です。

また、相手と反対の意見がある場合は、我慢して不満や怒りを溜め込むのではなく、その都度建設的な話し合いを行うのがおすすめです。

 

 

 

面接で意見の対立に関する質問をする目的は、職場で対立が起きた際に応募者がどう向き合って解消するかを評価することです。

決まった回答はありませんが、社会人として相手に敬意を持って意見を聞き入れつつ、自分の意見もしっかりと述べるというバランスの取れた回答がおすすめです。

また、前職で意見の対立を解消に導いた経験のある方は、具体的なプロセスを語ると説得力が増します。

ヴェルサスでは、専任のアドバイザーが様々な観点から転職活動をサポートしています。

転職活動における面接のコツもアドバイスしているので、ぜひお気軽にご相談ください。