こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
中高年の転職活動において、採用担当者は履歴書よりも「職務経歴書」を重視しています。
必死に会社を探し、一生懸命経歴書を作成したのに書類選考で毎回落とされてしまう、このような経験で悩まれている方は多いのではないでしょうか?
今回、中高年がつまずきやすい経歴書とやりがちなNG行動について解説します。
■自分の「売り」を理解している?
中高年の転職者がやりがちな経歴書の書き方として、自分の売りや強みがわからず、内容を偽ったり、誇張したりするケースが多くみられます。
残念ながらそういった経歴書は、採用担当者からは全てお見通しだったりするので、書類が不採用になる可能性が高いのです。
転職活動において自分の「売り」を伝えることは最も重要なことです。
しかし、社歴は長くても自分には売りがない、書くことがない、と諦める方も多いです。
書く内容がないからといって、在籍期間、勤務先、業務概要だけの職務経歴書を提出するのは止めましょう。
例え、スキルがあって優秀な人だったとしても、情報量が少なくては採用の目に留まることは難しいのです。
職務経歴書を書く際は、採用担当者や相手企業の視点に立つことを意識し、事実に基づいて、具体的な内容や数字を使い表現方法を工夫する努力をしてください。
では、どういったケースが誇張した経歴に該当するのか、採用担当者にはどう見られているのかを紹介します。
・組織や部下の成果を自分の手柄として伝える
→1人でそれだけのことを達成できるのか?
・「前年度比〇〇%」と好成績をアピールする
→前年度の実績が不明なので評価しにくい
・過去に取得した資格をアピールする
→取得した資格を活かして仕事をしているのか、経歴も併せて見ている
・若い頃のTOEICでの高得点をアピール
→実際にコミュニケーションが取れるのか、過去の得点を出されても今使えないのであれば無意味
・役職をアピールする
→その役職でどう実績を積んだのかが重要
・会社からの指示で取り組んだプロジェクトを自分が考案したことにする
→そのポジションで、そんなことができるのか
このように、見栄えの良い経歴だけを並べても全て見透かされています。
経歴書で失敗しないためにも、改めて自分の得意なことや、スキルを今一度確認しましょう。
もし、自分の売りがわからない場合は、同僚や近しい人に思い切って自分の良いところを聞くことをおすすめします。
自分では気づかなかった一面や他の人にとっては魅力的に映る部分を知ることができるでしょう。
■「転職しちゃえばこっちのもの!」という考えは危険
「転職が成功すればOK」というのであれば、経歴やスキルを実際よりも盛って伝えることで達成できるかもしれません。
しかし、内定が取れたとしても、本来の自分には備わっていない偽りの経歴で仕事を続けるのは難しいでしょう。
入社後に、業務が理解できず仕事に支障が出たり、知っているという前提で仕事を任されるので、教えてもらいたくても聞く事ができなかったりと不利になるケースが予想されます。
せっかく転職が成功したとしても、仕事を長く続けることができないのであれば意味がありません。
また、こういったケース以外でも、経歴詐称は多くの危険をはらんでいます。
悪気もなく、少しの違いならバレないだろう、と思っても思わぬところで経歴詐称が発覚する可能性があります。
故意ではなく、過去のことだから、と詳しく調べもせず経歴書を作成して職歴にずれが出てしまうこともあるでしょう。
短期間だし記入の必要はないだろう、と転職回数を減らして記入するのも問題です。
入社後には、様々な書類を提出することになるので、社会保険や雇用保険、年金の加入履歴などから職歴詐称が発覚するケースがあります。
入社後に事実と異なることが発覚した場合、経歴詐称を理由に懲戒解雇されることもあります。
場合によっては、罪に問われることもあるので、入社できればOKという考えは止めましょう。
■自分軸で考えない。建前と本音
転職活動では、わかってもらえるだろうと自分の考えをそのまま伝えるのはNGです。
中高年になってくると経験やスキルが積み重なり、転職ノウハウに頼らず、素の自分をわかってもらえれば良い、という考えになる方が多いです。
まず、ビジネスには「建前」と「本音」があるので、事実であっても伝えて良いこと、悪いことが存在するのを理解しましょう。
・建前とは
「原則や基本となる方針、表向きの意見」のことを指します。
相手の立場や気持ちを尊重して、本心を出さずに、配慮して気持ちを伝えていくことが「建前」です。
建前をうまく利用すれば、トラブルを避けることも、またその場を円滑に進めることも可能です。
・本音
「本音」とは「その人のうそ偽りのない本心」を指しています。
相手の気持ちを傷つけないように配慮した建前とは対極にあります。
ありのままを伝えることは、時として相手に対して失礼にあたるケースがあります。
また、本音をそのままぶつけることは、揉めごとに繋がることもあるので、建前と本音の使い分けが重要になってきます。
転職活動においては、相手の立場を配慮した建前での会話が大切です。
退職理由を聞かれた際、前職で例え理不尽なことがあったとしても、本音で伝えるのは避けましょう。
例えば、上司からのパワハラの辛さや会社の問題をいくら伝えたところで、採用担当者から高い評価を得ることは難しいのです。
年収や希望職種についても、何の根拠もなく、ありのままの気持ちを伝えるのも避けた方が無難です。
ビジネスシーンでは多くの建前が飛び交っています。
採用担当者も建前で話しているということを忘れてはいけません。
自分の主張を理解されている、と勘違いして、ありのままの素の自分を受け入れてもらえると思うのは危険です。
今回、中高年にありがちな致命傷になる経歴書と面接時にやってしまいがちな行動について紹介しました。
転職エージェントを利用して、専門家の目からアドバイスをもらうのも1つの手です。
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