保育士が辞めたくなって転職を考える時

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

保育士は子どもたちの成長を間近で見ることができるやりがいのある仕事ですが、中には「辞めたい」「転職したい」と悩む人もいます。

どんな仕事でも悩みや、転職を考えることはありますが、保育士の場合にはどんな理由があるのでしょうか?

今回は保育士が職場を辞めたくなり、転職を考える理由をご紹介します。

 

 

■人間関係の悩みが多い

 

人間関係が上手くいかずに転職する、というのは職種に関係なくよくあることでしょう。

しかし、保育士の場合は少し事情が異なります。

多くの保育園や幼稚園は小規模経営なので狭く変化の少ない人間関係の中で仕事を行うことになります。

そのため、新人とベテランの間で先輩と後輩といった特殊な人間関係が生まれてしまい、先輩には雑用をさせてはいけない、自分の仕事が終わっていなくても先輩の仕事を優先して手伝わなければならない、などといった非効率な仕事の仕方を強要されることも珍しくありません。

「後輩のくせに自分より子どもが懐いていて気に入らない」「先輩より先に帰るなんて非常識」などといった理不尽な理由から嫌がらせをされることもあるようです。

また、園という職場環境は問題が起こりやすい構造でもあります。

近年は男性の保育士も増えてきていますが、まだまだ女性保育士が大半を占めており、女性が多い職場ならではのいじめや嫉妬といった問題が起きやすいのです。

男性の目がないことで乱暴だったり、きつく当たったりする女性は少なくありません。

「後輩のくせに先に結婚するなんて」「有給休暇を取るなんて生意気」などの些細なことから、嫌がらせやパワハラに発展することもあるようです。

 

 

■労働条件が過酷

 

育ち盛りの子どもたちを相手にする保育士はハードな体力仕事です。

そのうえ労働時間が長く、シフト勤務になるので生活リズムが乱れやすいといった特徴もあります。

子どもから目を離すわけにはいかないため、保育中はもちろん、昼食やトイレもままならず日誌や連絡帳などの書き物はお昼寝の時間に済ませるなど常に気を配る必要があります。

その他、お便りや指導案の作成、壁面制作や子どもの制作活動の準備といったルーティン業務は子どもが降園したあとに行わなければなりません。

さらに行事の企画・準備などの季節的な仕事もどんどん舞い込むので自宅に持ち帰ってまで仕事をする保育士も多いようです。

園によっては土日に行事を行うところもあり、代休や有休が思うように取れないため、体調を崩してしまう保育士も少なくありません。

限界を感じて辞めてしまう保育士がいても補充されることがなく、慢性的な人員不足からさらに仕事量が増えてしまうという悪循環に陥ってしまいます。

 

 

■仕事量と給料が見合っていない

 

保育士は朝早くから夜遅くまでの激務に加え、「子どもの命を預かる」という重い責任を負っています。

子どもが転んでケガをしてしまったことで詳細な状況説明と謝罪を要求したり、園の行事に注文を付けてきたりするような保護者もおり、常に子どもに目を配り、公平に扱うよう神経を使わなくてはなりません。

しかし、肉体的にも精神的にもハードワークであるにもかかわらず、保育士の給料は非常に安いです。

厚生労働省による調査では、保育士の平均月給は社会保険料などを差し引いた手取り金額が20万円前後と、他の職種に比べてかなり安いことが報告されています。

政府により保育士の給料は徐々に引き上げを見せていますが、まだまだ一般職種との開きは大きく、慢性的な保育士不足の一因ともなっています。

 

 

■園の保育方針や園長と合わない

 

子どもが好きで、子どもに関わる仕事がしたい、と熱意を持って保育士になる人は多いでしょう。

しかし、園によっては遊びや運動よりも知育や英語教育に力を入れているところもあります。

子どもには伸び伸びと過ごしてもらいたいと考える保育士にとっては「自分が思っていたのと違う」と、窮屈に感じられるかもしれません。

また、「子どもと保育士は名前で呼び合うこと」「子どもに何を言われても否定的な返事をしてはいけない」など、独自の方針を掲げている園もあるようです。

その方針の賛同できるのであれば働きがいのある職場となりますが、そうでない場合は常にモヤモヤとした気持ちを抱えながら仕事をしなければならず、ストレスを感じてしまいます。

他にも、経営を優先して子どものことは二の次、といった運営をしている園も実はあります。

いずれの場合も入社したての新米保育士では声を上げづらく、どうにもならないことから転職を考える人が多いようです。

 

 

■保育士を続ける自信が持てなくなった

 

どんなに注意をしていても、仕事でミスをしてしまうことは誰にでもあります。

しかし、子どもを相手にする保育士にとってはちょっとした出来事が致命的なミスになってしまうこともあるのです。

他の保育士に比べてピアノが上手く弾けない、工作物の見栄えが悪い、といったものはその人の“個性”で片付けられる程度のものですが、子どもや保護者に指摘されてしまうと自信を失ってしまうこともあります。

また、子どもがケガをしてしまった、子ども同士がケンカをしてしまった、などで保護者から厳しいクレームがくることもあります。

1回や2回であれば気持ちを切り替えることで乗り越えられても、何回もあるようだと、「自分は保育士に向いていないのでは」と悩んでしまう人も多いです。

そんな時に悩みを打ち明けられる先輩や同僚がいれば気持ちのリセットもできますが、人間関係にも複雑な悩みがある場合はそうはいきません。

誰にも相談できずに精神的に追い詰められてしまうことになります。

 

 

■保育士の仕事は大変!

 

保育士は仕事量が多いのはもちろん、子どもの命を預かるという大きな責任が伴う職業です。

そのため、常に子どもの動向を見ていなければならず気が休まる時がありません。

加えて、特殊な人間関係や職場環境から転職を考える人が多いようです。

とはいえ、人間関係や職場環境などは職場を変えてしまえば解決する場合もあります。

保育士で転職を検討されている人は、ぜひヴェルサスまでご相談ください。

転職することで働きがいのある仕事と出会えるかもしれません。