こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
高齢になると体を動かすのも億劫になってしまい、体力や筋力が衰えてしまいます。
体力や筋力が衰えてしまうと、それが原因で転倒してしまい、骨折をしてしまう人もいます。
高齢になって骨折をしてしまうと寝たきりになる可能性も高いので、できるだけ避けたいものです。
今回は、そうなってしまうことを防ぐためにも介護士にしっておいてもらいたい運動についてご紹介します。
■椅子に座りながらできる運動
介護施設では高齢者の体力や筋力を少しでも維持できるように様々な取り組みを行っています。
ここでは、介護施設で行われている椅子に座ったままできる運動についてご紹介します。
〇ペットボトルを使用した運動
ペットボトルを使用した運動は、500mlのペットボトルに水を入れるだけでできる運動です。
水の入ったペットボトルを両手で持ち、上に投げます。
そして、落ちてきたペットボトルを手でキャッチするという運動です。
ペットボトルをキャッチしたら、両手でペットボトルを掴み、両腕を前に伸ばします。
この状態のまま、握ったり、弱めたりすると握力を鍛えられます。
できるだけ柔らかいペットボトルを使うのがポイントです。
〇足の筋肉を鍛える運動
足の筋肉を鍛えることで、転倒を予防できるなどのメリットを感じることができます。
具体的にどのような運動があるのか紹介していきます。
・ももを上げる運動
椅子に座った状態で、左右交互にももを10回ずつ上げていきます。
この運動を行う時は、体をそらしたり、反動をつけて上げたりしないようにするのがポイントになります。
出来そうな人は、両方のももを同時に上げてみるのもおすすめです。
・膝を伸ばす運動
椅子に座った状態で、左右の膝を交互に伸ばしていきます。
10回ずつ行いましょう。
出来そうな人は、先ほど紹介したももを上げる運動もあわせて行うとより効果的です。
両方の膝を同時に伸ばせる人は伸ばしてみるのもおすすめです。
・立ち上がる運動
立ち上がれる人は、この運動もおすすめです。
椅子からまっすぐに立ち上がることで、筋力を維持できるようになります。
また、正しい立ち上がり方を意識することで、良い姿勢も保ちやすくなるというメリットがあります。
この時に介護士は、立ち上がりやすい座り姿勢を紹介し、その姿勢から立ち上がれるように促すのがポイントです。
〇ボクシング運動
ボクシング運動は、ボクシング選手のようにこぶしを作り、前に向かってパンチをするという運動です。
音楽に合わせて行うとリズムに乗れるのでより楽しみながら運動ができます。
腕の筋力を維持する効果だけではなく、有酸素運動としての効果も期待できます。
筋力を維持するためには、このような運動を行うのがおすすめです。
介護施設で行うレクリエーションにも取り入れることができるため、導入を検討してみることをおすすめします。
手足の筋力を鍛えることによって、転倒などのリスクを大幅に軽減できます。
それによって、少しでも長く自立した生活を送れるようになっていきます。
■運動をする前にチェックするべき点
高齢者に対して運動の指導を行う場合、いくつか注意しなければいけないポイントがあります。
続いては、どのようなポイントに注意すべきなのかご紹介します。
- 血圧が高すぎたり、低すぎたりしないか
- 発熱や倦怠感、下痢などの体調不良がないか
- 高齢者ができるペースで行っているか
- 休憩を適度に取っているか
- 水分補給は適宜行っているか
このような点に注意をしながら運動の指導を行うようにしてください。
中には体調が悪くても無理をしてしまう人もいます。
無理をすると体調を悪化させてしまったり、怪我のリスクが高まったりしてしまうので注意しなければいけません。
運動は、継続することがとても大切なポイントになります。
きつすぎると継続が難しくなってしまいますし、楽すぎると筋肉に負荷をかけられないため運動の意味がなくなってしまいます。
そのため、適度に負荷をかけられるような強さの運動を意識してみてください。
ただし、毎日運動をするのは筋肉に大きな負担を与えてしまうため、週に2階~3回のペースで行うのがおすすめです。
■介護予防指導士という資格もある
高齢者に対する運動を指導する際のノウハウを身に付けたいと思っている人におすすめの資格があります。
それが介護予防指導士という資格です。
最後に、介護予防指導士がどのような資格なのかご紹介しましょう。
〇介護予防指導士とは
介護予防指導士は、筋力訓練の指導やストレッチング、転倒予防、栄養ケア、口腔ケアなど高齢者の健康を維持するために必要な指導を行うことができる資格です。
介護福祉士やケアマネジャーなど介護関連の資格と合わせて活用すると、仕事の幅が広がっていきます。
高齢者に対して適切な指導を行えるようになるため、レクリエーションの中に適切な運動も取り入れやすくなります。
〇介護予防運動指導員とは何が違う?
介護予防指導士と似た資格に介護予防運動指導員というものもあります。
介護予防運動指導員は、介護予防指導士と同じように高齢者の自立支援や介護予防をサポートするための資格です。
そのため、この2つが同じようなものだと混同してしまう人も少なくありません。
介護予防指導士と介護予防運動指導員の大きな違いは、実務経験が必要かどうかという点です。
介護予防指導士は実務経験が不要ですが、介護予防運動指導員は実務経験が必要です。
つまり、介護予防運動指導員の方は取得するためのハードルが高めということになります。
さらに、介護予防運動指導員は3年ごとに更新があるため、介護予防指導士の方が手軽に取得できる資格だと感じる人は少なくありません。
■介護士として働くなら運動の重要性を知っておこう
高齢者が少しでも健康でいられるようにするためには、筋力を維持するための運動が重要なポイントになります。
しかし、高齢になると若い頃のように激しい運動をすることが難しくなってしまう人が多いので、椅子に座りながらでもできるような運動をメインで行った方が良いということになるのです。
そんな時におすすめなのが今回紹介した運動です。
介護士として働いた経験がある人の中には、運動に関する知識を豊富に持っている人もいるはずです。
そのような人は、ぜひヴェルサスで介護の仕事を探してみませんか?