日常的に身近なものといえば化粧品です。
化粧品と聞くとファンデーションやアイシャドウ、マスカラなど女性が使うものをイメージする方は多いでしょう。
ですが、化粧品は医薬品と同じく「薬事法」で規制があり、イメージする化粧品だけではなく、シャンプーやせっけん、歯磨き粉なども化粧品として分類されます。
最近では男性の美意識も高まり、男性用の基礎化粧品なども製造されています。
そんな化粧品をつくっている工場での仕事内容、仕事に向いている人はどんな人なのでしょうか。
■化粧品工場の主な仕事内容
化粧品は人間の肌に触れる身近なものなので、衛生面や品質管理、細かい検査など万全な管理体制で製造されます。
特に衛生面とアレルギー反応の検査は厳しいチェックがあるのです。
工場では、企画された化粧品の製造計画を構築し、その手順に沿って製造が行われます。
まず最初は原材料の選定です。
製造する量に合わせて0.001g単位から、t単位の原材料の計量を行い、衛星基準を満たしているものをクリーンルームなどで厳重に保管します。
そして、選定した原材料を均等に混ぜる作業から製造作業が行われます。
この過程を「バルク」と呼び、この工程で化粧品の中身がつくられるのです。
そして最後に、製造した化粧品を瓶やケースに充填、そして包装作業に移ります。
化粧品には固形や液体など様々あり、充填には重量を確認しながら容器へ詰められます。
これらの作業工程では、衛生面や品質管理として、工程ごとに機械や目視などで厳しいチェックが何度も繰り返されて製造されているのです。
品質検査では外見や色合い、香りや粘土、微生物検査など細かく検査されます。
他にも、工場内には開発研究をサポートする補助人材がおり、その人材が機器類のチェックやデータ入力、化粧品の管理など事務作業も行っています。
■化粧品工場ではどんな人が向いている?
製造作業は基本的にクリーンルームで行っています。
クリーンルームは一定の温度が保たれている空間で、衛生管理に徹底しているので規則が厳しい環境で作業が行われます。
作業時には専用の衣服や帽子、手袋やマスクなどを着用し、視界が狭くなりがちです。
またほこりを空中にたてないためにも、移動などはゆっくり行わなくてはなりません。
ですので、落ち着いて作業ができる人に適した仕事です。
また、たびたび検査が行われ、目を長時間使ったり、集中して正しく検査をしなくてはなりません。
根気よく集中して作業ができる、集中力の高い人も向いていると言えるでしょう。
他にも充填や包装では重量を確認しながら機械や人の手で行われるので、丁寧さや正確性も重視されるでしょう。
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