有期労働契約・無期労働契約とは?契約更新をしない時の伝え方を解説!

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

パートやアルバイトの中には、契約期間があらかじめ決まっている有期契約で働いている方も一定数存在します。

無期労働契約とは異なり、契約が更新される場合もあればされないケースもあります。

今回は、有期労働契約について解説する他、無期労働契約について、契約更新せずに退職は可能なのか、様々な疑問を解決していきましょう。

契約更新しない時の伝え方についてもご紹介していくので、悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

■有期労働契約とは

 

アルバイトやパートとして企業に勤める場合、あらかじめ雇用契約を結びます。

雇用契約は、大きく分けると有期労働契約と無期労働契約の2種類があり、契約更新のルールが異なる特徴があります。

まずは、有期労働契約・無期労働契約について解説していきましょう。

 

 

・有期労働契約

 

労働者と雇用者が前もって定めた期間内で働く契約を有期労働契約と言います。

派遣社員やパート、アルバイトといった雇用形態で多い契約で、例えば雇用期間が「2025年○月○日~2026年○月○日まで」と定まっている場合は有期雇用です。

3ヶ月や6ヶ月、1年など、期間が設定されており、契約期間が満了になった際には、自動的に終了する仕組みで、場合によっては契約が更新されるケースもあります。

更新時には店長や責任者といった上長との面談が実施されます。

その際には、賃金や待遇などについて改めて確認できるため、働き方を見直す機会となり、納得した上で働き続けることが可能です。

仕事が合わない、待遇に不満があるなどすれば、面談時に契約更新を打診されたとしても退職しやすいです。

しかし、長期で働きたい場合は「更新しません」と言われる危険性もあるため、不安になりやすいデメリットもあります。

 

 

・無期労働契約

 

雇用期間に定めがない契約のことを無期労働契約と言います。

契約の終了時期が決まっていないので、労働者は定年まで働くことが可能です。

有期契約で働いている場合は、一定の条件を満たした場合に無期労働契約へと転換できるルールがあります。

契約期間満了によって雇い止めの不安がないため、安心して働き続けることが可能です。

1つの職場で長く働き続けられるので、専門スキルや知識を深めることにつながり、キャリアアップも目指せます。

ただし、必ずしも待遇が向上するとは限りません。

働き方が固定されるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

無期労働契約の転換申込権が発生する条件としては、以下の通りとなっています。

 

◎有期労働契約の通算期間が5年以上

◎契約更新が1回以上実施されている

◎同一の使用者との間で契約更新が行われている

 

ただし、一部の業種では無期転換のルールが異なるケースもあります。

あらかじめ確認しておきましょう。

また、無期転換の申し込みをすれば、有期労働契約の期間が終了する翌日から無期契約へと転換される仕組みです。

 

 

■契約更新をせずに退職は可能?

 

有期労働契約を結んでアルバイトやパートとして勤務している方の中には、契約満了を機会に「更新をせずに退職したい」と考える方もいるはずです。

その場合、退職できるのか疑問に感じる方もいますが、更新せずに退職しても何ら問題はありません。

伝えるタイミングやポイントを解説していきましょう。

 

 

・退職の意思を伝えるタイミング

 

契約満了時に退職したい場合、意思を伝えるタイミングとして法律上のルールはありません。

しかし、有期労働契約の従業員を対象にした契約更新の面談は、契約期間満了の1ヶ月程度前に行われるケースが多いので、その際に更新しない旨を伝えるとスムーズに退職しやすいです。

ただし、雇用契約書に退職に関するルールが設けられ、申し出る期限に決まりがあれば、その期限までに意思を伝える必要があります。

面談がない場合には、自分から上長に相談して退職する意向を伝えてください。

 

 

・伝える方法について

 

契約更新をしない旨を伝える際には、極力電話やメールなどではなく直接伝えるようにしましょう。

電話やメールの場合、誤解を生む可能性がある他、真剣さが伝わらずに場合によっては更新されてしまう可能性もあります。

直接会って伝えることで、意思や理由を丁寧に伝えられるので、相手との信頼関係を保ちながら円滑に話を進められる点がメリットです。

スムーズに退職するためにも、伝える方法にも注意してください。

 

 

・退職届の必要性

 

アルバイトやパートであれば、退職届を提出する必要がないと考える方もいますが、必要か不要かは会社のルールによって異なります。

提出を求められるケースもあるため、その場合は自分で作成をして提出してください。

契約満了を理由とした退職は自己都合退職となるので、退職の理由は「一身上の都合」で問題ありません。

ネット上にはテンプレートがあるので、活用を検討してみましょう。

 

 

■契約更新をしない旨の伝え方

 

面談時に契約更新をしない旨を伝える際、企業によっては理由を聞かれるケースもあります。

理由によっては改善点の申し出を受けるケースもあるため、どういった理由で退職するのかすぐに応えられる準備をするのも大切です。

 

 

・理由は正直に伝える

 

契約を更新しないと伝えた時に理由を求められたら正直に伝えるようにしてください。

課程の事情やスキルアップなどが目的であれば、問題なく受け入れてもらえるはずです。

ただし、ネガティブな内容によって更新しない場合には、建前的な理由を説明すれば、受け入れてもらいやすくなります。

 

 

・理由①:家庭の事情

 

家庭の事情については企業側も深くは追求できないので受け入れてもらいやすいです。

例えば、以下のような事情が考えられます。

 

◎介護が必要になった

◎育児に専念したい

◎実家の家業を継ぐことになった

 

事実を伝えなければ次の仕事に影響が出る可能性もあります。

事実とは異なる理由はできる限り避けた方が良いでしょう。

 

 

・理由②:スキルアップのため

 

スキルアップが理由の退職も円満退職につながりやすいです。

資格取得やスクールに通うなど、理由を伝えることで職場の人にも納得してもらいやすくなります。

 

 

・理由③:転職

 

転職や就職も退職の意思を円満に伝えることができる理由の1つです。

 

◎正社員として採用された

◎新しい業種にチャレンジしたい

◎遠方での就職が決まった

 

といった理由が考えられます。

正直に伝えて円満退職へとつなげましょう。

 

 

・理由④:引越し

 

引越しを理由に退職する方もいます。

 

◎配偶者が転勤するため

◎実家で暮らすことになったため

◎移住するため

 

など、業務の継続が難しくなることを正直に伝えることで納得してもらいやすくなります。

 

 

今回は、契約更新について解説してきました。

パートやアルバイトが企業に勤める場合、雇用契約を結びます。

有期労働契約と無期労働契約があり、有期契約であれば契約期間が決まっています。

更新をせずに退職したい場合には、契約終了の1ヶ月前には口頭で伝える必要があります。

円満退職したいのであれば、正直に理由を伝えることが大切です。

今回の記事を参考に、退職の旨を伝えてみてください。

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