ダブルワークの注意点とは?社会保険の加入条件や扶養内での働き方を解説

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

収入アップを目指したい時や新しい仕事に挑戦したくなった時には、今働いている職場を退職せずに掛け持ちをして働くのも1つの手段です。

ダブルワークと呼ばれており、収入アップやスキルアップができるなど、メリットも多いです。

ただし、働く時間に気を付けないと不利益を被るケースもあるため注意が必要です。

そこで今回は、ダブルワークをスタートさせたい方が気を付けるべき内容をご紹介していきます。

 

 

■ダブルワークとは?注意すべき点を解説

 

2つの仕事を掛け持ちして働くことをダブルワークと言います。

昼間は企業で事務職として働き、夜間はスーパーでの品出し作業といった働き方や平日は企業で販売職をし、休日に単発バイトをこなすなど、様々な働き方があります。

近年では、在宅での仕事を掛け持ちする方も増えています。

在宅での仕事であれば時間に縛られないため、子育て中の方でも働きやすいメリットがあります。

その他にも、収入アップや新しい知識や技術の習得、人脈の広がりといった魅力があります。

しかし、注意すべきポイントもあるので、働く際には気を付けなければいけません。

 

 

・会社の規則をチェックする

 

ダブルワークを禁止している企業も存在します。

規則を守らなければ解雇される危険性もあります。

必ず就業規則をチェックしてから掛け持ちを検討してください。

 

 

・スケジュール管理が重要

 

ダブルワークをするのであれば、本業に支障を与えないような働き方が鉄則です。

スケジュールを管理せずに従事すれば、仕事の時間が重複したり、移動時間の関係で遅刻してしまったりと、様々な問題が発生することが考えられます。

就業日時を間違えるといったミスを起こす可能性もゼロではないため、徹底したスケジュール管理を行うことが大切です。

 

 

・無理なく働く工夫をする

 

ダブルワークをすればプライベートの時間は必然的に減ってしまいます。

休息できない、リフレッシュする機会が減る、睡眠が少なくなるといったデメリットが考えられます。

こうした状態が続けば、ストレスによって体力的にも精神的にも辛くなってしまいます。

体調を崩してしまえば休息を余儀なくされるため、収入にも影響を与えます。

無理のない範囲で働くようにしましょう。

 

 

・続けやすい職場を選ぶ

 

両立しやすい仕事が選択できないと失敗を招きます。

本業が土日休みであれば、週末に働けるシフト制や単発性の仕事を選ぶと働きやすいです。

本業の休みが不規則であれば、在宅でできる仕事を選ぶと働きやすくなります。

通勤する手間もないため、負担にもなりにくいです。

 

 

■ダブルワークの社会保険加入条件とは?

 

社会保険にも注意してください。

パートやアルバイトでも、要件を満たしていれば社会保険への加入が必要なので、要件を理解しなければいけません。

 

 

【社会保険とは】

 

社会保険は、企業に勤めている会社員や要件を満たしたパートやアルバイトなどが入る保険です。

「健康保険」「介護保険」「厚生年金保険」などがあり、病気やケガに備えるために加入が義務付けられています。

しかし、要件に該当しなければ入る必要はありません。

加入条件は以下の通りです。

 

・フルタイムで勤務している

・週の労働時間が正社員の3/4以上

・月の労働日数が正社員の3/4以上

 

ただし、労働時間が正社員の3/4未満であっても、下記の条件を全て満たす際には加入対象となります。

 

・週の労働時間が20時間以上

・月収88,000円を超えている(年収106万円以上)

・2ヶ月を超える雇用の見込みがある

・学生ではない

・勤務先の従業員が51人以上

 

 

【社会保険加入パターン】

 

ダブルワークでは、以下のような加入パターンが考えられます。

 

 

・両方の企業で加入

 

両方の勤務先で加入条件を満たしていれば、両方で社会保険に入らなければいけません。

収入を合算して社会保険料が計算される仕組みです。

また、各職場での手続きや届出が必要です。

「二以上勤務届」を提出する義務もあるため注意してください。

提出しないと事業主に罰金が科せられるだけではなく、遡って保険料を請求される可能性もあります。

 

 

・片方の企業で加入

 

本業となる企業で正社員として働き、副業として単発バイトをしている、掛け持ちして一方のみ加入条件を満たしている時には、片方の企業でのみ社会保険に入ります。

例えば、週に40時間正社員として働きながら副業で週10時間程度働いている際には、正社員の仕事のみ社会保険に入ります。

副業は週20時間以下での就労となるため、条件には当てはまりません。

片方のみ加入している場合、保険料は加入している勤務先の給与をもとに計算される仕組みです。

副業での収入は保険料の計算には含まれないので安心してください。

 

 

・両方加入しない

 

ダブルワークでも、社会保険の加入条件を満たしていない働き方であれば、加入する必要はありません。

 

 

■ダブルワークでも扶養内で働ける?

 

掛け持ちを考えている方の中には扶養内で働きたい方もいるはずです。

扶養から外れてしまえば支払う税金額が増えてしまいます。

そういった時には、収入の壁に気を付けながら働くことを検討してみてください。

 

 

・106万円の壁

 

従業員の規模が51人以上の場合、年収が106万円以上になると、社会保険に加入します。

要件の詳細は以下の通りです。

 

月収88,000円以上

週20時間以上勤務

雇用期間が2ヶ月以上のパートタイマー

 

上記に当てはまれば扶養から外れるので注意してください。

各勤務先での収入が106万円以下であれば扶養内で働けるので、意識をして働いていきましょう。

 

 

・130万円の壁

 

収入の合計が130万円以上になると会社の規模や条件に関わらず配偶者の社会保険上の扶養から外れてしまいます。

そのため、自分で会社や国の社会保険に加入しなければいけません。

トータルの収入で考えて出勤数を調整しなければいけないので、扶養を外れたくない時には130万円以下での就労を検討してください。

 

 

ダブルワークの社会保険についてご紹介してきました。

ダブルワークをすれば収入アップや知識や技術の習得を目指せる利点があります。

しかし、多く働けば社会保険へ入る必要があるため、勤務時間を考えながら調整しなければいけません。

扶養内で働きたい場合は、106万円の壁や130万円の壁が存在しているので、多く稼いでしまえば損をしてしまう可能性もあります。

しかし、社会保険に加入をすれば将来受け取る年金額が多くなり、保障内容も充実します。

自分にとって最適な方法を見つけて計画性を持って働きましょう。

ヴェルサスでは様々な職種の派遣やアルバイト求人をご用意しております。

ダブルワークが可能な企業もご紹介しているので、ぜひ活用を検討してみてください。