コロナで激変!転職市場に大きな変化が起こった理由

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

今まで頻繁な転職はあまり良いイメージがなく、多少我慢しても同じ職場で働き続けることがどこか当たり前のような印象でした。

しかし、新型コロナの影響が社会に大きな変化をもたらしたことで、近年転職市場に大きな変化が起こっています。

ここでは、転職市場の変化や動向、理由を中心にみていきましょう。

 

 

■転職市場の動向について

 

今まで転職にあまり前向きなイメージが少なかったのですが、現在は2人に1人が転職経験があるというアンケート結果が出ています。

雇用形態が変化してきたこと、そして終身雇用が現実的でないこと、自分らしく生きることを考える人が増えたことなど、若年層を中心に転職に対しての抵抗感が少なくなっていることが考えられます。

今後も転職に関しての抵抗感はより少なくなり、転職しても当たり前の時代が来ることが予想されます。

実際に厚生労働省による労働力調査のアンケートでは、2019年に転職した人は5.2%、2020年は4.8%となり、0.4%の減少がありました。

しかし、これはコロナによる求人数減少、転職を控える人が増えたことが要因だと考えられますが、休業を余儀なくされた結果、転職している人がいることも事実です。

その後、コロナの最中から2022年にかけては有効求人倍率が回復傾向に傾き、ウィズコロナの時代に合わせて経済が動き出したこと、人手不足の企業が求人を増やしていること、コロナによって新しい働き方を見つけたことなどにより、求人が増加傾向となっています。

 

参考:総務省統計局 労働力調査

https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/4hanki/dt/pdf/gaiyou.pdf

 

 

■どのような理由での転職が増えた?

 

なぜ、今になって転職する人が増えてきたのでしょうか?

厚生労働省による令和2年度の調査結果を見ていきましょう。

転職した人が直前まで働いていた勤務先を退職した理由は、自己都合が最も多く76.6%です。

次いで倒産や人員整理による解雇、推奨退職などが5.8%、契約期間満了が4.9%となっています。

この結果からわかるように自己都合での退職が多くなっていますが、その理由についてみていくと、労働条件が良くないという内容が28.2%でした。

次いで満足できる仕事内容ではなかったことが26.0%、賃金の低さが23.8%となりました。

転職理由からわかるのは、労働時間、人間関係、評価制度など会社や働く環境に対して不満に感じることが転職に繋がっているようです。

このような働き方もコロナによって変化が起こったことが、転職を決めた要因となっているかもしれません。

 

参考:厚生労働省 令和2年度転職者実態調査

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-gaikyo.pdf

 

 

■転職は当たり前!その理由は?

 

アンケート調査の結果から、現在は転職そのものが珍しいものではなく、誰もが当たり前になっていることがわかりました。

その背景にはどのような理由があるのでしょうか?

 

 

・衰退する終身雇用

 

今までの日本では、企業の正社員が定年を迎えるまで雇用される終身雇用が一般的でした。

これは1950年頃にできた制度で、安定した雇用確保のために確立されたものです。

これにより、働く側にとっては定年までリストラの心配もなく、安心して働くことができました。

企業側には終身雇用によって人件費の調整が難しい面もあります。

しかし、現在は多様な働き方を選べる社会を作り出す改革が進み、柔軟な働き方、多様性、非正規雇用の不合理な優遇解消などを目指して労働基準法などの改正が成立しました。

日本経済の低迷、グローバル競争の激化、デジタル社会の進化などが積極的に取り入れられることになったため、終身雇用は衰退していったのです。

実際に経済界からも終身雇用維持が困難であるという発言があったことも大きなきっかけでしょう。

 

 

・若年層の意識変化

 

日本の経済は1990年代のバブル期、2000年代の就職氷河期、2008年のリーマンショックなどで就職や転職などに大きな変化をもたらしました。

これにより、終身雇用についての信頼が薄れていっただけでなく、自分らしく働くことを強く意識した年代が増えたため、転職はポジティブなものへと変化していきました。

今まで日本では、車や住宅などで豊かな生活を手に入れることが目標にされがちでしたが、今ではワークライフバランスを意識した生活にシフトチェンジしています。

これにより、仕事は我慢するもの、長時間労働やサービス残業が当たり前という認識も少なくなり、仕事に充実感ややりがいを求める傾向になっていきました。

 

 

・多様性を認める時代

 

これまで結婚、子育て、マイホーム購入、定年までが大きな人生の流れでした。

しかし、多様性を認める社会に変わったことでこれらの流れにも変化が訪れています。

例えば、今まではフリーランスという働き方の選択に積極的ではなかったものの、現在はフリーランスを選択する人が増えていきました。

認められていなかった副業を自由にできる企業も多くなり、生活を豊かにするのではなく、自分らしく生きることに焦点が置かれるように企業側の意識も変化しています。

さらに、LGBTQ+などセクシャルマイノリティなどへの理解を深める社会に変わったこともあり、今では多様化を認められる社会へと変化しているのです。

 

 

■転職するのはメリット大!理由は?

 

今では転職も当たり前となってきましたが、実際に転職するとどのようなメリットが得られるのでしょうか?

 

 

・自分らしく働ける

 

今まで仕事は我慢だという認識が強く残る傾向でした。

しかし、現在は転職によってより自分らしく働くことができます。

入社した時と歳を重ねた時を比べると、人生の変化や考え方の違いによって働き方や環境にズレが起こることもあります。

いつまでも同じ環境で働くことが美徳ではないので、転職によってより自分らしく働くことができるでしょう。

どのような部分でズレが生じているかを確認して、その部分を埋められる転職先や条件を見つけてみましょう。

 

 

・キャリアアップができる

 

自分がチャレンジしてみたい業界や業種がある場合、転職によってキャリアアップできる可能性があります。

専門的な知識やスキルを求めている企業も多く、今までの経験が大きな一歩になるでしょう。

キャリアアップによって年収などが上がるケースもあり、転職によって今までの経験を生かして前に進めるでしょう。

 

 

時代によって転職に関する認識が変わってきました。

今までとは違い、現在は転職で大きな変化をもたらすことができます。

成長できるきっかけにもなるので、メリットのある転職先を見つけることから始めてみましょう。

ヴェルサスでは、様々な転職活動をサポートしているだけでなく、転職のアドバイスも行っています。

転職を検討している方は、この機会にお気軽にヴェルサスまでご相談ください。