正社員と派遣社員。年収の差が出るのはいつから?

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

日本では、諸外国に比べて年収や最低賃金の低さが問題になっています。

特に正規雇用と非正規雇用では年収格差が大きく、多様な働き方がしにくくなっているのが現状です。

今回は、そんな中でも正社員と派遣社員の年収格差についてフォーカスを当てていきます。

正社員と派遣社員の年収の差が出るのは、具体的にどのくらいからなのでしょうか?

 

 

 

■年収はどのくらい違う?

 

まずは、正社員・非正規雇用・派遣社員の年収を比較してみましょう。

 

 

・正社員と非正規雇用の年収

 

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査結果(雇用形態別)」によれば、正社員の年収はおよそ324万円となっています。

これに対して、非正規雇用の収入は214万円となります。

これを基に月収換算すると、正社員の月収はおよそ27万円、非正規雇用の月収は17万円です。

正社員は、非正規雇用と比べて様々な手当やボーナス・昇給などがあるため、非正規雇用と比べると多いです。

ただ、勤務先や勤続年数・年齢によっても平均年収は変動するので一概には言えません。

 

 

・派遣社員の年収

 

厚生労働省が発表している労働者派遣事業報告書によると、派遣社員の年収は一般派遣写真でおよそ330万円~357万円となっています。

過去には、特定派遣社員の年収が390万円という記録が残されており、派遣社員でも働き方によって違うことがわかるでしょう。

株式会社リクルートジョブスの「派遣スタッフ募集時平均時給調査(令和2年5月度)」によれば、派遣社員の平均時給は1,695円とされています。(関東・東海・関西などの大都市圏を対象にした調査結果)

平均時給を1,695円として、1日8時間・1ヶ月(20日)勤務した場合は27万1,200円です。

正社員であっても、仮に年収が400万円であれば月収換算で33万円となります。

正社員の年収と比較しても、大きな差がないことがわかります。

 

 

・年収の差が大きくなるのは30代~

 

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば、正社員と非正規雇用では、30代から賃金格差が大きくなる傾向にあることがわかっています。

これは、ボーナスや各種手当、昇給などがあるかどうかが大きな要因です。

派遣社員においても同じで、30代頃を境に年収の差が出る可能性が高いですが、派遣先や業種によっても異なります。

 

 

 

■一般派遣と特定派遣の違い

 

派遣社員には、一般派遣と特定派遣の2つの種類があり、給与体系も異なります。

 

 

・一般派遣

 

一般派遣というのは、派遣会社に登録して派遣先が決定次第その企業に派遣し勤務するという形になります。

登録型派遣とも呼ばれており、派遣会社とは派遣社員としての契約を締結しています。

給料は派遣先での就業期間のみ支給され、時給の所がほとんどです。

 

 

・特定派遣

 

特定派遣は、派遣会社に無期雇用として雇われる形となり、派遣先の企業で働きます。

派遣会社に正社員として雇われているので、給料やボーナス・交通費などは仕事の有無に関わらず支給されるのが特徴です。

ただし、平成30年度の時点で労働者派遣法改正法に伴い現在は廃止されています。

現在は一般派遣が基本になっていると考えて良いでしょう。

 

 

■正社員と派遣社員のメリット・デメリット

 

では、正社員と派遣社員のメリット・デメリットを見ていきます。

 

【正社員】

 

・メリット

正社員のメリットは、毎月の給与に加え、ボーナス・昇給・退職金など様々な手当が支給されること以外にも、仕事内容や福利厚生の充実などが挙げられます。

正社員は、その会社の重要な役割を担って欲しいという期待や責任がかかります。

長く働いてもらうからこそ、仕事の幅や任される仕事も大きい可能性が高いのです。

また、社会保険以外に、住宅手当・健康診断補助・資産形成補助など福利厚生が充実しているのも正社員ならではの特徴です。

 

・デメリット

デメリットには、転勤や異動の可能性があることや、残業・休日出勤などをする必要があることなどが挙げられます。

正社員は、転勤や異動などの辞令があれば従わなければならないのが基本です。

場合によっては、単身赴任や海外転勤などの可能性もあります。

繁忙期で人手不足になると、正社員は残業や休日を返上して仕事する必要が出てきます。

毎日定時で帰りたいと思っていても、仕事における責任が伴うため、多少の我慢は必要になるでしょう。

 

 

【派遣社員】

 

・メリット

派遣社員のメリットは、自身が希望する条件で働けること、様々な分野に携われることなどが挙げられます。

引っ越したい・子育てと両立したいなどのライフスタイルをはじめ、自分が希望する勤務地・勤務時間など条件を設定して仕事を探せるのが魅力です。

仕事内容も契約によって異なるので、契約に記載された以外の仕事をさせられることもほぼないでしょう。

様々な企業に関われるので、興味のある分野やベンチャー企業、大手企業など多くの経験を積むことができます。

また、同じ派遣の仕事であっても、収入面は業種によって差があります。

どのような仕事に携わるかによって、正社員の年収と同じか上回るような収入を得ることもあるでしょう。

 

・デメリット

デメリットは、派遣期間に上限があること、期間満了の可能性があることなどです。

派遣で働く際には3年の上限が定められているため、同じ職場には長くても3年までしかいられません。

派遣期間が終わると、契約更新されなければ「契約満了」となってしまう可能性もあります。

ただ、派遣先の企業での正社員登用のように、派遣社員から正社員を目指すことも可能です。

 

 

今回は、正社員と派遣社員の年収について解説してきました。

正社員と非正規雇用である派遣社員は、30代を境に年収の差が大きくなっていく傾向にあります。

しかし、派遣社員の収入は決して少ないものではありません。

派遣先や業種によっては、正社員のような収入を得ることもできます。

また、正社員・契約社員はどちらもメリット・デメリットがあります。

自分にはどのような働き方が適しているのかを見極め、最適な選択をすることが大切です。

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