こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
日本の転職市場は、職種が変わると成功率も大幅に変わると言っても過言ではありません。
しかし、どの職種だと成功率が高いか、低いか分からないという人も多いです。
そこで今回は、転職成功率の高さについて解説していきます。
■供給過多の職種とは?
供給過多となっている職種は、転職成功率が大幅に低くなってしまいます。
転職市場に限った話ではありませんが、需給バランスがとても重要になります。
転職したいと考える人が多い職種や企業は、応募したとしてもなかなか採用してもらえません。
30代以上で転職を考えている人の中には、「希望している会社に応募しているのに全て不採用になってしまう」とか「応募したいと感じる会社を見つけられない」といった悩みを抱える人が多いです。
それに対して、転職したいと考える人が少ない職種や企業からは、「求人を出しているのに応募者がいない」とか「応募者は来るけど採用したいと思える人材が来ない」といった悩みを抱えているケースが多く見られます。
このようなミスマッチが起こるのは、双方が求めているものが異なるからだと考えられます。
求職者が気にするのは、企業のあるエリアはどこか、知名度はどのくらいか、業種はどれかといった点です。
企業側が気にするのは、学歴や経験年数、スキル、資格、転職回数、退職理由といった点です。
双方が気にするポイントが異なれば、最終的に重視するポイントも変わってきます。
また、職種によって需給バランスが大きく異なるのも転職成功率が大幅に変わる要因です。
供給過多になっているのは、定期的なタスクをこなしたり、同じような仕事を日々こなしたりするような職種です。
■「高い職種」と「低い職種」の具体例
続いては、転職成功率が高い職種と低い職種の具体例についてみていきます。
◯コントラクト型プレーヤー
コントラクト型プレーヤーに分類されるのは、住宅、リフォーム、生命保険、自動車などの個人向け高額商品・サービスの販売を行う営業、セールスドライバー、個人向け金融サービス営業、外食系の店長候補などです。
一人ひとりが生み出す成果が重要視される職種で、付加価値が高くなっています。
成果報酬型を採用しているケースが多いので、求職者から見るとハイリスク・ハイリターンな仕事だと感じる傾向があります。
景気に左右されにくく、常に求人は一定数あるのですがハードルが高そうだと思われているため希望する人は少ないです。
そのため、人手不足が深刻な領域だと言えます。
正社員だけでなく、業務委託やフランチャイズ型の雇用形態で募集されるケースもあります。
転職サイトや転職エージェントでスカウトも活発に行われている業種です。
コントラクト型プレーヤーの求人数は一定数あるので、スキルや知識が伴えば採用してもらえる可能性も高いと考えられます。
◯エグゼクティブ/スペシャリスト
エグゼクティブ/スペシャリストに分類されるのは、経営者やCFO(最高財務責任者)、M&A(合併・買収)のスペシャリスト、知財・法務系のスペシャリスト、経営企画・事業企画、ウェブ系開発エンジニア(プロジェクトマネジャー)、金融系のスペシャリスト、経営コンサルタント、施工管理技術者、薬剤師などです。
企業が組織としての成果を最大化するために大きな責任を負うのがエグゼクティブ/スペシャリストに分類される職種になります。
仕事内容などによっては、年収3,000万円クラスの求人もあるため、かなり付加価値が大きい領域だと言えます。
事業における中心的な存在になるので、求人件数はそこまで多くありません。
転職サイトに掲載されるケースも少なく、ヘッドハンティングがエグゼクティブ専門の転職エージェントが裏で動き、マッチングするケースの方が多い傾向があります。
求人件数は少ない領域ですが、求める経験やスキルに細々とした条件が付く場合が多いため、条件にある求職者よりも需要の方が多いです。
したがって、相対的に見てみると需給バランスは取れていないと言えます。
求人が公開された場合は、年齢層が高い人材からの応募が多くなります。
年種の水準が高いことに魅力を感じ、募集要件を満たさない人からの応募がある場合も珍しくありません。
後述するゼネラリスト/ミドルマネジメントとの境界があいまいなこともあり、ミスマッチは比較的多く見られます。
◯オペレーショナルプレイヤー
オペレーショナルプレイヤーに分類されるのは、ルートセールスや営業事務・一般事務、受付、プログラマー、販売・接客、警備・ビルメンテナンス・施設管理、コールセンターオペレーター、倉庫内・工場内作業員などです。
この領域は正社員の求人もありますが、契約社員や派遣社員、アルバイト、パートの求人も多く見られます。
仕事の手順や業務のパターンが定型化しているケースが多く、誰でも始めやすいからです。
これらの職種によって生み出される期待利益はそこまで高くないため、賃金水準や雇用の安定性が低い傾向にあります。
求人の募集要件は、緩やかなものが多く厳しい要件が儲けられていない分、求人需要に対する求職者数は増加しています。
ゼネラリスト/ミドルマネジメントで転職先が決まらず、オペレーショナルプレイヤーへ流入してくるケースも非常に多く、デフ化しやすい領域だと言えます。
◯ゼネラリスト/ミドルマネジメント
ゼネラリスト/ミドルマネジメントに分類されるのは、メーカー・商社・IT・サービス法人の向け営業や人事・総務、広報・宣伝、営業・管理・情報システム・企画各部門の部長・課長クラスの管理職などです。
正社員の転職に絞った時、求職者数が一番多いのがこの領域になります。
付加価値が高い成果を求められますが、専門的な知識を持つ人材としてのキャリアは積むのは難しくなっています。
ただし、幹部になることが難しく、望まないキャリチェンジを強いられる可能性も高いです。
特定の分野でスペシャリストになりたい場合、エグゼクティブ/スペシャリストへの道を開拓しようとしますが、実現できるのは一握りです。
転職成功率は、職種によって大幅に変わります。
あなた自身がこれまでに積んできたスキルや経験を活かした転職を成功させたいなら、ヴェルサスまでお気軽にご相談ください。