こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
「SPI試験」という言葉を聞いたことはありますか?
最近、多くの企業で採用試験や選考目的で取り入れられていることから、認知度が高まっています。
知らない人にとっては、”試験”と付いていることで構えてしまうかもしれません。
そこで、今回は転職の「SPI試験」について紹介していきます。
■SPI試験とはなにか
そもそもSPI試験とは、どのような試験なのでしょうか?
試験という名前が付いていると少し緊張してしまうかもしれませんが、このSPI試験は「Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)」の略であり、適性検査の1つとなります。
企業は採用を行う際に、書類選考の他に筆記試験や適性検査を行うところがありますが、このSPI試験では性格の特性や能力を測定するのが特徴です。
1974年に職歴や学歴だけで判断するのではなく、個人の資質を中心に採用したいという考えによって用いられました。
現在90%以上の企業によって活用されているほど、就職や転職に欠かせない存在となっています。
SPI試験には性格検査、能力テストがあり、能力テストでは言語能力、非言語能力、英語力、構造的把握力があります。
また、同じSPI試験でも新卒(SPI-U)、高卒(SPI-H)、中途採用(SPI-G)とで出題される範囲が異なり、自分のレベルに合った内容の試験となっています。
このSPI試験を詳しく説明していくと、問題を通じて思考力やコミュニケーション能力、新たな知識や技術の習得などの能力がどれくらいなのか、おおよその数値を知ることができます。
また、非言語分野では処理や論理的思考力を測る問題があります。
性格検査では、日常的な考え方や行動からその人がどのような仕事に向いているのか、どんな人なのかを把握できるということです。
■SPI試験が実施される目的とは
SPI試験は多くの企業で採用時に用いられますが、なぜ企業はSPI試験を取り入れているのでしょうか?
SPI試験が実施される目的は、以下の通りです。
○本質的な部分を知ることができる
履歴書を見ただけで、その人物がどのような人物なのかを判断することは難しいです。
また学歴だけで人間の本質的な部分を知ることも困難です。
このような場合、SPI試験の結果が足りない部分を補えるので有効になります。
短時間で済ませられるSPI試験では、内容から様々な角度で人物をみることができ、人間の本質的な部分から業務上の能力、自社に合った人物かどうかも判断できます。
活躍できる人材を求めている企業にとって、SPI試験の内容は有効な判断材料になってきます。
○事前の結果によって有意義な面接にできる
事前の筆記試験や履歴書などと同様に、SPI試験の結果があればおおよその人物像を把握できます。
これにより、限られた面接の時間の中で相手を探るようなことがなく、より濃い内容で効果的なものへと変えられます。
面接する企業側も、ある程度聞きたいことが決まっていて、その後は何を話せばよいのか悩む場合もあります。
しかし面接前にSPI試験を実施して結果を知っておくと、面接時に効果的な質問ができます。
相手の本質的な部分や行動パターンなどを知るためにも、SPI試験の実施が役立ちます。
○お互いのメリットがある
求職者側は希望する職種へ応募してきますが、実際の仕事内容や働き方などは入社してみなければわからない部分も多いです。
また、企業側も同じで仕事であっても部署や働く環境によっての違いがあり、人材の活かし方も採用した人の特性に合わせる部分があります。
お互いに求めている部分が違うと、せっかく入社しても合わないというズレが生じてしまい、これが残念な結果に繋がる可能性があります。
また、この結果はお互いに時間のロスになってしまうため、できるだけ避けたいと思うのが本音です。
この部分を補うためにSPI試験が活用されています。
もちろんSPIの結果から完全に適合すると判断できませんが、お互いに不利益となるロスを失くすためには有効になります。
■対策方法について
SPI試験は頭の良さを知るための検査ではなく、人間の本質的な部分を知るための補助テストのようなものです。
漢字や英語、算数だけを学習したからといって、総合的な結果が良くなるものではありません。
出された問題に対してきちんと理解し、処理することが求められるため、対策というほどの方法はありませんが、以下のような準備をしておくと安心して試験を受けることができます。
○正直に回答すること
SPI試験は、性格検査で人間の本質的な部分に触れる質問が出題されます。
相手によく見てもらいたい気持ちが出てくると思いますが、自分の気持ちに正直に答えることを心がけてください。
変に取り繕った回答は面接時の違和感が生じるだけでなく、試験結果から読み取れてしまう場合もあります。
自分らしさを出すためにも、正直な回答をするのが望ましいです。
○パソコンの使い方に慣れておくこと
SPI試験は画面上で答えを選択したり、前の画面に戻れなかったりといった独特の回答方法となる場合があります。
そのため、予備知識がない状態で受検したことによって質問が飛ばされたり、手間取ってしまったりする場合もあります。
事前に説明画面や練習画面で操作方法を知っておくと、安心して回答できます。
○問題の形式を知っておくこと
SPI試験は、パソコンでの受検に関して制限時間が設けられています。
そのため、一定時間が過ぎてしまうと次の問題に進んでしまいます。
またSPI試験の内容によっては、中学校レベルの内容も多く含まれています。
自分が受けるのはSPI試験のどの分野なのか、どのような内容なのか問題の形式や内容を知っておくと予習を進めることができます。
■SPI試験が苦手!試験を避けた転職はヴェルサスへ相談
以前、SPI試験を受けたが苦手だった、出来れば避けたいと悩む場合はSPI試験を受けなくてもよい企業を選択するのがおすすめです。
しかし、どこなら試験なしで転職できるかわからない人もいます。
そんな時は、ヴェルサスへお気軽にご相談ください。
ヴェルサスは様々な求人を取り扱っているので、SPI試験のない企業だけでなく、自分に合った求人が見つけやすいのが特徴です。
転職したいけどSPI試験が苦手、またSPI試験対策をしながら転職活動もしたいという人はぜひご相談ください。