パートとアルバイトは何が違う?扶養控除についても解説


 
こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
 
仕事をお探しの方で、パートとアルバイトの違いについて気になった方もいるかもしれません。
 
それぞれ似たような求人案件が多く、具体的に何が違うのか知らない方も多いでしょう。
 
そこで今回は、パートとアルバイトの違いから、正社員・派遣社員との違いについてもご紹介します。
 
また、パート・アルバイトで働く際に考えておきたい扶養控除も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
 
 
 

■パートとアルバイト、実は違いがない!?

  
 
求人情報を見ると、同じ職場・店舗から「パート募集」と「アルバイト募集」と記載された求人が出ている場合もあります。
 
そのため、パートとアルバイトの違いについて気になる方もいるでしょう。
 
実際、パートとアルバイトの違いについて多くの方は、「主婦がパートで学生やフリーターがアルバイト」とイメージするかもしれません。
 
実は、パートとアルバイトは言葉が違っているものの、法的に違いはありません。
 
いずれもパートタイム・有期雇用労働法の中で「パートタイム労働者」に位置付けられており、基本的には短時間労働者となります。
 
ただし、法的な違いはなくても便宜上企業によってはアルバイトとパートを使い分けているケースが多いです。
 
例えばパートは主婦・シニア向けの求人で、平日昼間の時間で働ける人を募集する際に用いる傾向にあります。
 
また、業務は正社員に近いもので、長期的に働くことを望んでいる場合が多いです。
 
一方、アルバイトは夕方以降や土日祝日に働ける人を募集する際に用いられます。
 
 
 

■正社員や派遣社員との違い

 
 
パートタイム労働者は基本的に短時間労働者を指しています。
 
そのため、パートでもフルタイムで勤務している場合は正社員と同様の法律が適用されるのです。
 
ただし、正社員や派遣社員などの雇用形態とは明らかな違いもあります。
 
具体的にどのような違いがあるのか解説していきましょう。
 
 

【正社員との違い】

 
パートと正社員の大きな違いとして、給与制度が異なります。
 
正社員の場合は月収または年俸制で、祝日や休日があっても安定した給与額を毎月受け取れます。
 
一方、パートは時給制が採用されており、働いた時間に応じて支払われる給与も上がっていきます。
 
働けば働くだけ収入を得られるため、場合によっては正社員より支給されている人もいるでしょう。
 
しかし、例えば風邪などを引いて長期間仕事に入れなかった場合、その期間の収入はゼロになってしまいます。
 
 

また、パートと正社員の違いには働く日時を選びやすい点が挙げられます。
 
正社員の場合は原則フルタイムで働くことになります。
 
それぞれの企業でフルタイムの規定は異なるものの、労働基準法では原則1日に8時間・週40時間と定義されています。
 
一方、パートは基本シフト制であり、自分の都合に合わせて働く曜日・時間帯を決めやすいです。
 
例えば時間的に余裕があればフルタイムで働けますし、育児や家事で忙しい主婦なら週3日・5時間程度で働くこともできます。
 
パートは正社員より収入面で安定性は低いものの、自由度は比較的高い雇用形態と言えます。
 
 

【派遣社員との違い】

 

パートと派遣社員にも様々な違いが見られます。
 
例えば、雇用契約先です。
 
パートは働いている会社・店舗と直接雇用契約を結んでいます。
 
しかし、派遣社員の場合は派遣会社と雇用契約を結んでおり、別の会社へ派遣される形で働くことになります。
 
仕事の指示などは実務を担っている会社に従いますが、給与の支払いは派遣会社から行われ、福利厚生なども派遣会社が用意したサービスを活用できます。
 
契約期間にも違いがあります。
 
派遣社員は基本的に有期契約であり、限られた期間の中で働くことになります。
 
例えば3ヶ月の契約だった場合、契約が終了する1ヶ月前に更新の有無を確認します。
 
更新があればそのまま働けますが、更新しないことが決まると仕事がない状態になってしまうでしょう。
 
また、更新されたとしても同じ職場で働ける期間には上限が設けられており、最大3年までしか同じ職場で働けません。
 
パートの場合、有期契約を結んでいる人もいますが、派遣社員のように上限は設けられていません。
 
そのため、10年以上同じ職場で働き続けている人もいます。
 
本人の希望によっては無期契約へ転換することも可能です。
 
 
 

■パート・アルバイトで働く際に考えたい扶養控除について

 
 
主婦・主夫がパートとして働く場合、扶養控除について知っておかなくてはなりません。
 
扶養控除について知らずに働いてしまうと、税金や社会保険で損をする可能性もあるので、必ず押さえておきましょう。
 
 
 

【税金】

 
パート・アルバイトで働くことを考えた時、年収103万円・150万円・201万円の壁が存在することを聞いたことがある方も多いでしょう。

 

・年収103万円の壁

 
配偶者に所得税がかかるかどうかの線引きとなるもので、パートでの収入を年収103万円までに収めれば、所得税が非課税になります。

 

・年収150万円の壁

 
配偶者特別控除における最大38万円の控除を受けられるかどうかの線引きとなっています。

年収150万円を超えた場合でも特別控除自体は受けられますが、3万~36万円の範囲で変動するため、満額を受けたい場合は年収150万円までに収めなくてはなりません。

 

 

・年収201万円の壁

 
配偶者特別控除が適用できるかどうかの線引きとなります。
 
年収201万円を超えた場合、特別控除は完全に適用されなくなるため、納税者の手取り額が大きく変動する恐れがあります。

 

 

【社会保険】

 

パートの年収が106万円を超えた場合、一定の条件を満たしていると企業に導入されている健康保険や厚生年金に加入しなくてはなりません。

 

健康保険や厚生年金に加入するということは、社会保険料がパートの給料から差し引かれる形となるため、手取りが減ってしまいます。

 

しかし、将来受け取れる年金額が増えたり、病気やケガで働くことが難しくなった時でも手当がもらえたりするなどのメリットもあります。

 

社会保険に加入すべきかどうかは、メリット・デメリットを理解した上で慎重に検討した方が良いでしょう。

 

 

今回は、パートとアルバイトの違いや正社員・派遣社員との違い、パート・アルバイトで働く際に考えておきたい扶養控除についてご紹介しました。
 
パートやアルバイトに法的な違いはないものの、便宜上使い分けられていることがわかりました。
 
これからパートで働きたい方は、今回ご紹介してきた違いを把握しつつ自分に合った働き方で仕事を探してみましょう。
 
ヴェルサスでは、専任のキャリアアドバイザーがご要望をヒアリングし、最適な求人をご提案いたします。
 
扶養控除に関するご相談にも対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。