深夜手当は本当に受け取れる?夜勤で働く際に知っておきたい基礎知識

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

バイトを選ぶ中で、日中ではなく深夜の時間帯に働く夜勤バイトが見つかることもあります。

夜勤で働いた場合、日給に加えて「深夜手当」と呼ばれる時間外手当が付きます。

しかし、深夜手当が付いていると思って働いていても、実は付いていなかったというケースがあるのも事実です。

そこで今回は、夜勤バイトで働く際に知っておきたい深夜手当やその計算方法、夜勤で実際に働く場合の注意点について解説します。

これから夜勤バイトに挑戦してみたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

 

 

■深夜手当とは?

 

そもそも深夜手当が具体的にどういったものを指すのか、知っておく必要があります。

深夜手当とは、深夜の時間帯に働いた労働者に対して、日中に働くよりも割増された金額を支払う手当を指します。

深夜手当に関しては労働基準法でも定義されており、すべての労働者に適用されることが記されています。

深夜時間帯といっても、何時から何時まで働けば深夜手当が付くのかわからない方もいるでしょう。

深夜手当が発生する時間帯は、原則22時~翌5時までです。

この時間帯に働いた場合、パート・アルバイトであっても深夜手当が支払われます。

なお、深夜手当と似たもので「夜勤手当」というものもあります。

どちらも同じように感じられますが、法律上で示されているかどうかという違いがあります。

先ほどもご紹介したように、深夜手当は労働基準法によって定められています。

一方、夜勤手当は深夜手当とは別に企業が制定した手当です。

そのため、深夜手当はあっても企業によって夜勤手当がある場合とない場合が存在します。

 

 

■22時以降の夜勤における給与の計算方法

 

深夜手当は、通常の賃金に25%を割り増しした賃金で計算されます。

例えば通常の時給が1,200円だった場合、深夜手当によって25%割り増しすると、1,200円×1.25=1,500円で、時給が1,500円になります。

また、22時から深夜5時までの7時間働いた場合、日給は以下のように求められます。

 

時給1,500円×7時間=10,500円

 

 

■深夜手当以外の時間外手当も付いたらどうなる?

 

深夜手当以外にも「休日手当」や「残業手当」といった時間外手当も存在します。

休日手当は法定休日(週1日)に勤務させた場合に受け取れる手当です。

また、残業手当は法定労働時間(1日8時間・週40時間)を超えた場合や、時間外労働が限度時間(1ヶ月45時間・1年360時間など)を超えた場合、時間外労働が1ヶ月60時間を超えた場合などに発生する手当です。

これらの時間外手当はそれぞれの条件に該当した場合、いずれの手当も発生するため、その分給与の割増率も上がっていきます。

 

 

・休日手当と深夜手当

 

法定休日に夜勤バイトをすることで、深夜手当の25%に加えて休日手当の35%が追加されます。

例えば時給1,000円で、法定休日に22時~翌5時(休憩1時間・計6時間)まで働いたとします。

まずは深夜手当の25%と休日手当の35%を足して60%にしましょう。

次に時給1,000円に対して1時間あたりの割増賃金を求めます。

 

1,000円×1.6=1,600円

 

1時間あたりの割増賃金が1,600円になるため、実際に働いた時間をかけると日給が求められます。

 

1,600円×6時間=9,600円

 

 

・残業手当と深夜手当

 

夕方から夜にかけてバイトをしていた場合、残業によって22時以降まで働くことになる場合もあるでしょう。

この場合、深夜手当と残業手当が両方付くことになります。

例えば時給1,000円で働いており、13時から21時まで(休憩1時間の実働7時間)のシフトで、24時まで残業することになったとします。

この場合、所定労働時間に該当する13時から21時までは通常の賃金になりますが、21時から22時までは法定時間内残業、22時から24時までは法定時間外残業による残業手当と深夜手当が付くことになります。

法定時間内残業であれば残業手当はつかないので、通常の賃金として計算した場合、以下のようになります。

 

13時から21時までの賃金:時給1,000円×実働7時間=7,000円

21時から22時までの賃金:時給1,000円×1.0×1時間=1,000円(法定時間内残業)

22時から24時までの賃金:時給1,000円×1.5(1.25+1.25)×2時間=3,000円(法定時間外残業手当+深夜手当)

 

7,000円+1,000円+3,000円=日給11,000円

 

 

■夜勤で働く場合の注意点

 

深夜手当が付くため、夜勤バイトの方がお金を稼ぎやすくなります。

しかし、夜勤で働く際にはいくつか注意すべきポイントもあるので、事前に把握しておきましょう。

 

 

・生活リズムが崩れやすい

 

夜勤で働く場合、通常寝ている時間帯に仕事をすることになるため、睡眠不足になりやすく生活リズムが崩れてしまう場合もあります。

「その分昼間に寝れば大丈夫では?」と思うかもしれませんが、生活リズムの変化によって寝たくても寝られない状態が続いてしまうことも考えられます。

生活リズムが崩れてしまうと自律神経にも影響する可能性があるので注意が必要です。

 

 

・心身に影響をきたす場合もある

 

睡眠不足や生活リズムが崩れてしまったことで、心身に悪影響を及ぼす可能性もあります。

例えば風邪を引きやすくなったり、常に体調不良の傾向があったり、精神状態が不安定になりやすかったりします。

心身に様々な影響を及ぼすことから、夜勤バイトを始める際にはこれまで以上に健康管理に取り組む必要があるでしょう。

 

 

・周りの人との付き合いが減ってしまう恐れがある

 

夜勤バイトともなれば、起きる時間帯や行動する時間帯などが周りの人と合わず、付き合いが減ってしまう可能性もあります。

例えば友達から飲みに誘われても、その時間帯は仕事をしている時間帯になるので、休日しか飲みに行くことができません。

また、家族との団らんが少なくなってしまうケースもあります。

 

 

 

今回は、深夜手当の特徴や計算方法も含めた、夜勤で働く際に知っておきたい基礎知識についてご紹介してきました。

夜勤バイトが通常の賃金よりも高く設定されているのは、単純に人手が不足していることに加えて、深夜手当も付いているためです。

夜勤で働く際には、実際にどれくらいの手当がもらえるのか確認しておくと安心です。

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