こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
社会人経験がまだ浅いけれど新卒ではない人材を、第二新卒と呼びます。
第二新卒は社会人としての基本ができているため、企業側も積極的に採用するケースが多いです。
しかし、なかなかうまくいかずに悩んでしまう方も当然ながら存在します。
今回は、第二新卒の定義から第二新卒の転職の現状、企業側が採用する理由、第二新卒の転職で失敗する原因について解説していきます。
■第二新卒の定義とは?
第二新卒は、はっきりとした定義が決まっているわけではありません。
しかし一般的には、学校を卒業してから1~3年ほど経過していて、就業経験がある方を指すケースが多いです。
3年以内に辞めて転職活動をしている方が該当すると考えればわかりやすいでしょう。
年齢も具体的に定義されているわけではありませんが、4年制の大学を卒業した場合は23~25歳あたりの方を指します。
このことから、20代半ばくらいまでの方は第二新卒という扱いになる企業が多いと言えます。
既卒と混同されるケースもありますが、この2つは意味が異なります。
既卒は、学校を卒業してから就業経験がない方を指す言葉です。
就業経験の有無で呼び方が異なってきます。
■第二新卒の転職は本当に難しい?
第二新卒は、就職してから間もないうちに転職をします。
そのため、転職活動が難航してしまうのではないか、企業側からネガティブなイメージを持たれてしまうのではないか、といった不安を抱えるケースも少なくありません。
確かにネガティブなイメージを持たれてしまう可能性もありますが、積極的に第二新卒の採用を行っている企業も多く見られます。
特に、ベンチャー企業や新興企業では積極的です。
業界で見てみると、IT業界やWeb広告・メディア業界、人材業界のような成長著しい産業では若手を獲得したいと考え、第二新卒を受け入れるケースは多いです。
また、新卒採用を計画どおりにできなかった企業においても、第二新卒の採用に力を入れる傾向にあります。
大手企業など名が知れた企業に応募する学生は多いですが、地方の中小企業や一般的な知名度が高くない企業は新卒採用で苦戦を強いられやすいです。
新卒採用がうまくできないことは、若手の採用ができないことにもつながります。
その結果、第二新卒で若手を採用しようと考えるのです。
■企業が第二新卒の採用を行っているのはなぜ?
第二新卒を採用するのは、新卒とは異なるメリットがあるためです。
続いては、具体的にどのような理由があるのかご紹介します。
・長く働いてくれる可能性が高い
第二新卒で採用した場合、年齢は20代半ばとまだまだ若いです。
中途採用に応募してきた30~40代の転職者に比べると、長く働いてくれる可能性が高まります。
前職の経験がそこまで長くないので、仕事のやり方にもこだわりがありません。
考え方も凝り固まっていないため、転職先でも柔軟に対応できる方が多いことも第二新卒を採用する企業側のメリットと言えます。
転職先の環境に馴染みやすいといった点も、長く働いてくれる可能性を高める要素です。
・社会人としての基本が身に付いている
第二新卒は、新卒と比べて基本的なビジネスマナーが身に付いています。
社会人としての立ち振る舞いも理解しています。
新卒だとそれらを身に付けてもらうための研修などを念入りに行わなければいけません。
しかし第二新卒なら、新卒よりも手間をかけずに済みます。
企業が第二新卒の採用を行っているのは、このようなメリットを享受できるためです。
新卒採用ももちろん行いますが、第二新卒には第二新卒だからこその魅力もあります。
積極的に第二新卒採用を行っている企業は、ネガティブなイメージよりも得られるメリットが大きいと感じているのだと考えられます。
■第二新卒の転職で失敗する原因とは?
第二新卒は、企業から重宝がられるケースも多いです。
しかし、全員がうまくいくわけではありません。
最後に、第二新卒の転職で失敗する原因について解説していきます。
・転職の目的がはっきりしていない
転職の目的がはっきりしていないと、うまくいかない可能性が高まります。
目的がはっきりしていない場合、転職活動の軸もブレてしまうので本当の気持ちがわからなくなってしまうためです。
そうなると、転職先でのビジョンも見出せなくなってしまいます。
面接でもうまく答えられなくなり、転職活動の進み具合に大きな影響を与えます。
・キャリアの見通しが明確になっていない
キャリアの見通しが明確になっていない場合も、転職活動が円滑に進みにくくなります。
転職を考え始めると、転職後のキャリアイメージより現在の職場を離れたいという気持ちが大きくなってしまいます。
そのような状況に陥ると、キャリアプランを描けないまま転職することになりかねません。
成り行きで転職した先が自分に合っているケースもないとは言えませんが、確率は低いです。
キャリアプランが明確ではない状況だと、転職先を決める指標もありません。
第二新卒で転職を考えるなら、30代以降のキャリアを加味したキャリアプランを考えるようにしましょう。
・退職することが目的になっている
第二新卒で転職を考えるのは、新卒採用でのミスマッチが大きな原因となります。
とにかく辞めたいと思うようになり、退職が目的になってしまうといったケースも珍しくありません。
特に転職理由を会社のせいにする方に多く見られる失敗理由です。
会社のせいにしてしまうと、同じような状況に陥った時に同じ不満を抱く原因になります。
また、今抱えている不満を改善するためにはどうすればいいのか、といった条件もはっきりしていないケースが多いです。
それでは同じことの繰り返しになり、転職ジプシーになってしまう可能性も高まってしまいます。
転職先で長く勤めるためにも、会社を辞めることが目的になっているという状態を打破しなければいけません。
・今の会社で残業が多い
→残業が少なくて労働環境が整っているところを探す
・成長できないと感じている
→スキルアップを目指す社員への待遇が良いところを探す
・人間関係が難しい
→連携がしっかりと取れて人間関係を良好な状態に維持できるところを探す
今働いている会社にどのような不満を抱えているのか、どのような職場ならその不満を感じずに済むのかは、転職活動の初期段階から考えておきましょう。
第二新卒での転職は、企業から歓迎されるケースも多く見られます。
しかし、中にはなかなかうまくいかず悩んでしまう方もいるはずです。
うまくいかないのはあなた自身に原因がある可能性も高いので、第二新卒の転職で失敗する原因を再確認しておきましょう。
ヴェルサスでは、第二新卒の転職活動もサポートしています。
転職したいと考えているのであれば、お気軽にヴェルサスまでご相談ください。