「転職理由=人間関係」を面接でポジティブに伝えるには?

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

人間関係が原因で転職を決意した方の中には、「前職の退職理由を聞かれたらどう伝えよう…」と悩んでいる方もいるでしょう。

率直に人間関係が原因だと伝えてしまうと、面接担当者にネガティブな印象を与える恐れがあります。

そこで今回は、人間関係が原因で退職したことを伝える際のポイントを解説していきます。

ポジティブに言い換える例文もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

■転職理由として多い「人間関係」

 

転職理由のうち、多くを占めるのが「人間関係」と「仕事に対する評価」です。

評価についても「上司との相性が悪いため評価してもらえない」というように、結局は人間関係に起因することも少なくありません。

つまり、転職に踏み切る最大の要因は「人間関係」なのです。

だからといって、中途採用選考の面接で転職理由を聞かれた際に「前の職場の人間関係に不満があったから」と答えれば、面接担当者から次のように思われてしまう可能性があります。

 

「どんな職場でも人間関係の悩みは付き物だろう」

「うちに入社しても人間関係がうまくいかなければ、またすぐに辞めてしまいそう」

「人間関係がうまくいかなかったのは、あなたにも問題があったからでは?」

 

このような疑念を抱かれないためにも人間関係が理由であることは伏せ、キャリアアップなどポジティブな目的だけ並べる方もいます。

しかし、面接経験が豊富な人事担当者には簡単に見抜かれてしまうことも多いです。

 

 

■人間関係で転職したことをポジティブに伝える方法

 

退職理由が人間関係だった場合は、面接でどのように伝えたら良いのでしょうか?

伝え方のポイントと、具体例をご紹介していきます。

 

人間関係を退職理由に挙げる場合は、上司や同僚との相性ではなく、社風や制度とのミスマッチとしてなるべくネガティブにとられない表現を心掛けることが大切です。

また、ただ単に「ミスマッチ」だけで終わらせてはいけません。

ミスマッチはあくまでも転職を考えるきっかけとなっただけで、今後のキャリアを真剣に考えた結果、本当に自分がやりたい仕事が見えてきたため、それを実現できる会社を探したところ御社に出会った、というようなストーリを展開すると、ポジティブな印象に変わります。

ここでは、人間関係の悩みでありがちな3パターンから例文をご紹介します。

 

 

・上司によるパワハラが原因の場合

 

「お客様からのご意見・ご要望を受けて、改善案を提出したり、企画営業部への移動を掛け合ったりしてみましたが、変化に消極的な社風だったこともあり、上司の指示に忠実に従うよう指導されるのみでした。その中で、お客様の声を反映してより満足度の高いサービスを提供できる仕事に携わりたいとの思いが強くなり、この度の転職を決意しました。」

 

 

・いじめが原因の場合

 

「前職では、個々の作業を黙々と進める社風で、社員同士のコミュニケーションが希薄でした。自身のスキルは高められましたが、よりステップアップするには、チームワークが必要と感じるようになり、転職を決意した次第です。御社の部署間の垣根を超えた連携や、チームワークを要とする姿勢に強く共感し、チームの一員として協調性を大切にして働いていきたいと思っています。また、将来はリーダーとして、メンバーをまとめる立場に就くことを目指しています。」

 

 

・評価に対する不満

 

前職では、予算や人員の関係もあって、なかなか事業が発展しづらい状況にありました。業績は安定していましたが、社内全体が現状維持を良しとしている雰囲気でした。自身のキャリアを考えるうちに、より高いスキルを身に付けられる環境で働きたいと思うようになり転職を決意しました。資格支援や研修制度などが整っている御社で、自分のスキルを磨きキャリアアップを目指していきたいと考えています。」

 

ご紹介したように、人間関係の問題は前半でサラッと触れる程度にとどめ、入社後の目標やキャリアプランなどを重点的に伝えましょう。

 

 

■転職先選びで気を付けるポイント

 

人間関係が原因で転職する場合、新しい職場に求めるのはやはり「人間関係の良さ」でしょう。

しかし、人間関係だけに重きを置いて転職活動を行うのは、あまりおすすめできません。

 

人間関係を重視して転職活動を行ったとしても、以下のようなケースはよくあるものです。

 

・採用ページに称される「アットホームな職場」に惹かれて入社したものの、自分と既存社員とではタイプや志向が異なっており浮いてしまった。

・面接で会った上司となる人に魅力を感じて入社したのに、その人はしばらくすると退職、または別の部署に異動してしまった。

 

結局のところ、その会社の人間関係は入社してみなければわかりません。

だからこそ、転職先は人間関係だけで選ぶのではなく、「自分の強みが活かせるか」「なりたい自分に近づけるか」といったキャリアプランを軸に選ぶ必要があるのです。

とはいえ、社員同士がギクシャクしているような職場だけは避けたいという方は、企業のSNSなどをチェックしてみると良いでしょう。

公式サイトの情報だけではわからない社内の雰囲気や、社員の傾向をうかがい知ることができます。

また、職場見学を実施しているのであれば積極的に参加したり、選考プロセスにおいて入社後一緒に働く人たちと話すタイミングを設けてもらったりすると、より普段と近い雰囲気や社員の志向性がつかめます。

 

 

 

今回は、面接で転職理由が人間関係であることを、面接でうまく伝えるポイントやパターン別の例文をご紹介しました。

転職理由が人間関係だったとしても、伝え方によってはポジティブな印象を与えることができます。

また、人間関係が原因で転職する場合、新しい職場には人間関係の良さを求めがちですが、人間関係だけに着目して転職先を探すと、期待外れとなってしまう可能性があります。

もちろん、人間関係を構築しやすいことも大切ですが、一番重要なのは自分のキャリアプランにマッチしていることでしょう。

ヴェルサスでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしています。

希望の転職先や面接についてもアドバイスを行っているので、ぜひお気軽にご相談ください。