「家庭の事情」を退職理由にするのはNG?円満退職につながる会社への伝え方

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

転職先が決まり、後は退職するだけといった時、これまで在籍していた会社にはどのような退職理由を述べるでしょうか?

中には、「家庭の事情」を退職理由にしている方も多いかもしれません。

しかし、家庭の事情を理由にする場合には、伝え方に注意しなければならないことがあります。

そこで今回は、家庭の事情を退職理由にする場合の会社への伝え方についてご紹介します。

退職することで、これまで築いてきた良好な関係を崩したくないという方は特に必見です。

 

 

■「家庭の事情」を退職理由にしてもいい?注意点は

 

厚生労働省によれば、実際に仕事を辞めた方の退職理由として、「家庭の事情」を挙げた方は特に女性に多いことがわかっています。

家庭の事情と一括りにまとめて伝える方は少なくないでしょう。

会社にこのように伝えれば、職場や待遇に不満があるわけではないと受け止められるため、会社側も強く引き止めるということは少ないです。

家庭の事情はプライベートな理由になるため、会社側も具体的な内容まで詮索してきません。

ただし、注意したいのは嘘の事情を伝えないことです。

家庭の事情を退職理由に挙げる方は、円満退職を考えている方がほとんどです。

しかし、嘘ばかりを伝えたり、全く存在状況を仕立てあげたりすることは避けましょう。

嘘ばかり重ねてしまえば、いずれ事実との齟齬が出ます。

SNSや知人を通じて気付かれてしまう可能性もあります。

そうなれば一気にイメージが損なわれてしまうので、伝えるべきことは最低限伝えることが大切です。

 

 

■どのような伝え方が正解?

 

家庭の事情を退職理由にする場合、会社にはどのように伝えるのが正解なのでしょうか?

 

 

・具体的に伝える

 

家庭の事情というのは、一般的に夫婦もしくは親子での生活環境における事情という意味を持ちます。

退職理由に家庭の事情を挙げる場合、結婚や出産をはじめ、転勤・子どもの進学・病気・介護などが該当します。

家庭の事情は、言い方を変えると自己都合や家事都合、私的な理由のことです。

会社側は、家庭の事情とだけ伝えられても、具体的にどのような理由なのか聞いてくることもあります。

家庭の事情を理由にするのであれば、より具体的な内容を伝えられるようにしましょう。

 

 

・納得してもらう

 

退職の話を持ち掛けるのは勇気がいることでもあります。

ここで大切なのは、しっかりと状況を説明し、上司に納得してもらえるかどうかです。

退職理由をしっかりと伝えず、あやふやなまま退職した場合、違った形で会社の人たちに会った時に気まずい雰囲気になってしまいます。

どんな理由であっても、これまでお世話になってきたという感謝の気持ちを込めてしっかりと説明すれば、納得して送り出してもらえる可能性が高いです。

 

 

・ありのまま話す

 

私的な理由でもあるため、言いたくないことまで伝える必要はありません。

しかし、具体的な内容を話すことで、上司や会社からの理解が得られ、協力してもらえる可能性もあります。

例えば、家庭の事情が夫の転勤によるものだったとしたら、フルルモートでの働き方を検討してもらえるかもしれません。

退職したい理由が家庭の事情のみで、職場への不満がないなら、事情を詳しく話すというのも方法の1つです。

 

家庭の事情はプライベートな内容となります。

退職の相談をした段階で、信頼できる上司であれば、具体的な事情を話しても問題ありません。

ただし、話したくない内容があるなら、引き止められたとしても「プライベートなことなので話せません」と伝えるだけで良いでしょう。

 

 

■良い関係を保ち、円満退職につなげよう

 

これまで続けてきた会社を退職する時には、どのように伝えたら良いのか悩んでしまう方がほとんどです。

「退職を考えています」と伝えれば、必ず理由を聞かれます。

会社は、貴重な人材が失われることに加え、人手不足になれば採用活動も必要になります。

また、今後も貴重な人材が離れてしまっては大きな損失が出てしまうため、退職理由を把握して改善すべき点は適宜改善を図らなければなりません。

一方、会社に雇用されている側は、退職する意思を伝えてから退職するまで、また退職後も良好な関係でいたいという方が多いです。

双方の立場を踏まえて考えると、退職理由を上手に伝えることが、円満退職になるかどうかを左右するポイントであることがわかります。

中には退職することそのものをネガティブに捉えている方もいます。

それは、退職することで自分自身も会社側も大変な思いをすると懸念しているからです。

しかし、家庭の事情とは言え、あくまでも自分自身で決断したのだと伝えれば、周囲からの理解も得られやすくなるでしょう。

 

家庭の事情を退職理由に挙げる場合は、1ヶ月~3ヶ月前にはその意思を伝える必要があります。

なるべく早く伝えることで、辞める人の補充をするための採用活動にも早期に取り組めるため、着手しやすくなるからです。

上司や会社側のことも考え、上手に伝えることが大切です。

正直に理由を話して退職すれば、退職後に会社関係者に会ったとしても気まずい思いをすることはありません。

ただし、中には退職が先で、その後に転職希望先での面接を受けるといった方もいるでしょう。

建前で家庭の事情を理由にしていた場合、転職面接でどのように伝えるべきか悩む方も多いです。

家庭の事情が建前で、会社への不満が本当の理由だったとしたら、その事実を伝えるのは避けなければなりません。

転職面接では、退職理由をネガティブなものではなく、できる限りポジティブな内容にするべきです。

 

 

 

今回は、家庭の事情を退職理由にする場合の会社への伝え方についてご紹介しました。

会社を退職する理由は、その人によって様々です。

家庭の事情を理由にする場合は、話せる範囲でできるだけ具体的に伝え、上司や会社の理解を得られるようにしましょう。

家庭の状況と退職を決断した理由、そして自分の考えを上手に伝えれば、円満退職につなげることができます。

ヴェルサスでは、円満退職につながる転職のサポートを行っています。

転職活動に不安がある方や、退職の伝え方に悩んでいる方は、ぜひご相談ください。