こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
新卒や中途などの採用選考の際に実施される適性検査として代表的なのがSPIです。
SPIは1974年にリクルートMSからリリースされ、現在は国内で最も利用されています。
転職活動を行う中で、どのように対策すれば良いかわからず悩んでいる人も多いでしょう。
そこで今回は、SPIを実施する目的や重要性、対策などについてご紹介します。
■SPIを実施する目的とは?
これまでにSPIを受けたことがあるという人も多いでしょう。
まずは、採用選考を行う際に実施される適性検査であるSPIについて詳しく解説していきます。
・SPIとは
「聞いたことはあるけどよくわからない」「SPIは何のためにあるの?」と疑問に思う人も多いでしょう。
冒頭でも紹介した通り、SPIは1974年から提供が開始された適性検査のことを言います。
正式名称は「SPI総合検査(Synthetic Personality Inventory)」と言い、開発当時から現在に至るまで多くの企業の採用選考で利用されています。
SPIは経歴という表面的な要素だけでなく、目には見えない人間の資質を数値化し、多角的な視点で採用選考を行いたいという考えから生まれました。
「資質」とは個人の性格や能力を指しており、検査は「性格検査」「能力検査」の2つの項目で行われます。
検査には中途採用で用いられる「SPI-G」、新卒採用で用いられる「SPI-U」、高卒採用で用いられる「SPI-H」の3種類があります。
転職の選考採用で用いられることが多いのは、中途採用の「SPI-G」です。
一般的に、適性検査が実施されるのは一次面接の前または一次面接を行った日になります。
SPIは全国的にも広く利用されている適性検査であり、2021年12月時点での実績は利用社数が年間14,400社、受験者数は215万人となっています。
・検査の重要性
少子高齢化が大きな課題となる日本では、若い世代を中心とした人手不足が深刻化している状況です。
持続可能な社会を築いていくためには、時代の変化に対応することが求められます。
SPIは応募者の合否を決めるだけでなく、時代のニーズに合った採用を実現するためのツールとして用いられているのです。
SPIの重要度を開示している企業はほとんどありませんが、あらかじめ対策しておけば転職時に有利に働く可能性もあります。
検査では言語分野と非言語分野が出題され、難易度は中学卒業レベルとそれほど高くありません。
■具体的な対策方法は?
実際に行われる検査に備えるためには、どのような方法で対策を講じれば良いのでしょうか?
以下では、項目別の対策方法について詳しく解説していきます。
・性格検査
応募者の人柄や仕事への取り組み方、目標を達成するまでの行動など、性格的な特徴を検査するために設けられています。
企業は検査を通じて、自社が求める人材と近い特徴を持っているかどうかを判断します。
性格の特性を知ることを目的としているため、模範解答はありません。
内定をもらいたいからと言って、企業が求める人物像に寄せるよう取り繕った結果、入社後にミスマッチが生じてしまうといったケースは多いようです。
この検査に関しては特に対策をする必要はないため、そのまま当日を迎えましょう。
性格検査では約300問出題され、試験時間は30~40分です。
・能力検査
社会人として働いていく上で、コミュニケーション能力や習得力など、職種問わず求められる知識やスキルを兼ね備えているかどうかチェックするための検査です。
言語分野と非言語分野が出題されます。
検査自体の難易度は低めですが、テンポ良く回答していかないと時間切れになってしまう恐れがあるため、検査実施日を迎えるまでに繰り返しSPIの問題集を解いておくのがおすすめです。
能力検査では約40~97問出題され、試験時間は35分~70分となっています。
■どのように実施されるのか?
SPIの受験形式は、Webテスティング、テストセンター、インハウスCBT、ペーパーテスティングの4つがあります。
ここでは、それぞれの特徴についてご紹介します。
・Webテスティング
SPIは直接テスト会場に足を運ばなくても、自宅などのパソコンからインターネットに接続することによって受験できます。
インターネット環境があればどこからでも適性検査を受けられるという特徴を活かし、働きながら転職活動をする人が多い中途採用で広く用いられています。
受験終了後、すぐに結果をダウンロードできるのがWebテスティングの特徴です。
・テストセンター
性格検査を自宅などのパソコンやスマホからWeb受験し、能力検査をテストセンターで受験する方法もあります。
会場はSPIの開発元である株式会社リクルートが提供しており、全国各地の主要都市に会場が用意されています。
テストセンターを選んだ場合もWebテスティング同様、受験終了後すぐに結果をダウンロードすることが可能です。
・インハウスCBT
採用選考を行っている企業で実施され、当日は企業が用意したパソコンを用いて試験が行われます。
面接を行う日に同時に実施できるのがインハウスCBTの特徴です。
・ペーパーテスティング
応募した企業が用意した会場で行われます。
他の受験形式とは違い、マークシート形式で行われるのがペーパーテスティングの特徴です。
一般的には、会社説明会やセミナーなどの後に実施されています。
試験終了から約3時間後に結果をダウンロードできます。
■転職を考えているなら徹底したSPI対策を!
今の仕事を退職し、新たな就職先を見つけようと考えているのであれば、採用選考の前に必ずSPI対策をしておきましょう。
性格検査、能力検査共に出題数が多いため、とにかくテンポ良く問題を解く必要があります。
SPIの問題集を繰り返し解いたり、対策アプリを活用したりすることによって、次第に慣れてくるはずです。
SPIの結果は面接と合わせ合否に反映されます。
経歴に問題がないにも関わらず、なぜかいつも不採用になる人はSPI対策が不十分な可能性があります。
徹底した対策で本番に臨みましょう。
国内でも広く利用されているSPIでは、表面的な部分だけではなく、目に見えない特性を数値化することが可能です。
働き方が多様化する今、時代の変化に伴った採用を実現することが求められています。
SPIの受験形式は企業によって異なります。
当日を迎えるのが不安な人は、SPIに関する情報を豊富に兼ね備えたヴェルサスに相談するのがおすすめです。
転職エージェントを利用することによって、より具体的な対策を講じることができます。