限定正社員とは?

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

仕事を始める際には、どのような雇用形態で働くかを決めなければいけません。

正社員やアルバイト・パート、契約社員などは耳馴染みがありますが、限定正社員という雇用形態を知っている人はそう多くはないようです。

そこで今回は、限定社員はどのような働き方をするのかご紹介します。

また、限定正社員ならではのメリット・デメリットについてもみていきましょう。

 

 

■限定正社員の定義

 

元内閣総理大臣・安倍晋三氏の経済政権「アベノミクス」の成長戦略であり、働く上で様々な制限が設けられている雇用形態です。

具体的には、勤務地や労働時間、仕事内容が限定され、これまでの採用とは大きく異なる内容となっています。

一般的な正社員と比べ、働く上で様々な制約がある人が雇用されています。

例えば、家事や育児、介護など、仕事と両立させたいものがある場合、企業は限定正社員として雇っているようです。

この経済政策の狙いは、正規雇用と非正規雇用といった働き方の二極化を緩和させることです。

このような働き方を広めることによって、働く上での制約の有無に関係なく、全ての人々が社会参加できるようになることを目指しています。

働き方改革が進められる中で、日本経済に大きく貢献する新たな雇用形態として、数年前から注目され始めているのです。

また、この雇用形態は3種類に分類されており、様々な条件に対して柔軟に対応しています。

ここではそれぞれの特徴についてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

・勤務地限定正社員

 

働く地域が決められていることによって、転勤の可能性がありません。

その範囲は企業によって異なり、「事業所固定型」「勤務範囲限定型」「エリア指定型」などが挙げられます。

どのように働くか考えた上で決めましょう。

転勤や長距離の通勤を避けたい場合、勤務地限定正社員として働く人が多いです。

 

 

・職務限定正社員

 

勤務先の特性に合わせて従事する働き方です。

職種や仕事内容が限定されるため、専門性の高い業種であることがほとんどです。

職務限定正社員は、医療機関や福祉施設、教育機関など、専門的な知識や資格が必要な業界に多く見られます。

すでに資格取得済みの人や、これまでに培ってきたスキルを仕事に活かせる人は、職務限定正社員として働くのがおすすめです。

 

 

・勤務時間限定正社員

 

働く時間や時間帯が決められており、一般的な正社員よりも労働時間が短いことが特徴的です。

勤務時間限定正社員は、「短時間正社員」「勤務日数限定正社員」「残業免除等正社員」などがあります。

それぞれのライフスタイルに合わせて働けることから、家事や育児、介護などの関係で、時間に制約がある人のニーズに対応できる雇用形態です。

 

 

■限定正社員のメリット・デメリット

 

では、企業が限定正社員として雇用する上で、一体どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

ここでは、それぞれの具体的な内容についてご紹介します。

 

 

・メリットとは

 

制約があることにより、一般的な正社員として働くことが難しい人の雇用も可能であるため、幅広い人材を確保できることがメリットとして挙げられます。

勤務地や仕事内容、労働時間を限定することで、これまでの条件では働けなかった人を採用できる可能性もあるのです。

専門分野における知識やノウハウを兼ね備えている人材であった場合、業務の生産性アップや事業の安定的な継続に期待できます。

また、多様な働き方を促進できることも大きなメリットです。

働き方改革の一環として限定正社員を雇用することで、柔軟な働き方が可能であることを広めていきます。

それぞれが思い描くワークライフバランスが実現することで、社員エンゲージメントが高まり、社員定着が期待できるのです。

 

 

・デメリットとは

 

一方で、限定正社員を雇用することによって、人事管理が複雑化してしまう可能性があるため、管理担当者へかかる負荷が大きくなったり、管理にかかるコストが増えたりといったデメリットもあります。

また、限定正社員は転勤がないほか、勤務日数や時間帯に融通が利く働き方であるため、不満に思う社員が出てくる可能性があります。

限定社員として雇用するのであれば、他の正社員との待遇のバランスをしっかり考えなければいけません。

働き方改革により、多様化される雇用形態ですが、メリットだけではなく、デメリットがあることも忘れないようにしましょう。

 

 

■正社員や契約社員との違い

 

正社員や契約社員との違いについて知りたい人もいるのではないでしょうか?

ここでは、それぞれの相違点についてみていきましょう。

 

 

・正社員との違い

 

企業の就業規則で規定されている労働時間がフルタイム雇用となっている社員のことを指し、限定正社員よりも給与が高いです。

労働時間や日数、転勤の有無なども異なる点として挙げられますが、限定正社員と正社員の大きな違いは、携わる仕事の範囲や経験値です。

正社員は幅広い業務を任されるのに対し、限定正社員は勤務地が限られているため、携われる仕事の範囲には限界があります。

そのため、様々な業務を通じて経験を重ねられるのは正社員となります。

制約がある中で働きたいのであれば限定正社員という働き方はおすすめです。

しかし、キャリアアップを目指している人や、様々な仕事に携わりたい人にはあまり向かない雇用形態となります。

 

 

・契約社員との違い

 

労働契約に定めがある社員であり、無期契約となる限定正社員に対し、契約社員は働く期間が決まっています。

これが大きな違いです。

契約社員の労働期間は5年となっており、5年を超えてしまった場合、本人の意思により無期契約になる場合があります。

契約更新後の労働条件は企業によって異なるため、しっかり確認しておきましょう。

 

 

今回は、定義やメリット・デメリット、他の雇用形態との違いについてご紹介しました。

働き方が多様化することで、人材のワークライフバランスを大切にできるため、働きやすい環境が整います。

今回ご紹介した限定正社員のように、働く上で様々な条件がある場合、仕事がなかなか決まらないこともあるでしょう。

そのような場合は、ぜひヴェルサスまでご相談ください。

それぞれの希望に沿って最適な求人をご紹介します。