正社員と非正規社員の違いとは?

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

政府が掲げた働き方改革は、国内の経済再生の鍵となり、近年は非正規雇用での働き方が増加しています。

非正規雇用には多様な働き方があるとはいっても、正規雇用と非正規雇用の違いを明確に理解している人はどのくらいいるでしょうか?

非正規雇用は、正社員以外のもの全てが該当します。

そこで今回は、正規雇用と非正規雇用の違いや、企業が非正規雇用を雇う理由などをご紹介します。

 

 

■正規雇用との違いと非正規雇用の種類

 

まず、正規雇用というのは、フルタイム勤務で雇用期間の定めがない正社員を表します。

最近では、フルタイムで働く正社員と比較して労働時間が短い「短時間正社員」という制度も導入されました。

正社員は必ずしもフルタイム勤務である必要はなく、正規雇用の処遇のまま短時間の勤務を可能にするものです。

一方、非正規雇用は正社員以外の働き方全てが該当します。

パート・アルバイトをはじめ、派遣社員や臨時社員・嘱託社員などです。

 

・パート・アルバイト

 

正規雇用よりも短時間労働が特徴で、「パートタイム・有期雇用労働法」が適用となります。

雇用期間の定めがあるケースも多いほか、給与は時給制です。

 

・派遣社員

 

派遣会社との契約を結んで、派遣先の指示で働く雇用形態です。

「労働派遣法」が適用され、パート・アルバイトよりも時間給相当額が高めとなっています。

 

・契約社員

 

予め雇用期間が定められるため、更新をしなければ労働契約終了となり退職することになります。

有期雇用契約は長くて3年が原則ですが、年ごとに契約更新・終了を判断するケースが多いです。

 

・嘱託社員

 

嘱託社員も契約社員同様雇用期間に定めがあり、働き方や条件・待遇などは企業によって異なります。

定年後の再雇用に多く、一定の業務を従業員以外に任せたり、特定の仕事を依頼されたりするケースが嘱託社員にあたります。

 

このほかにも、「フリーランス」と呼ばれている働き方も正規雇用に該当します。

フリーランスは、個人が企業と業務委託契約を結ぶことで委託された業務を期限内に行い報酬を受け取るというものです。

正規雇用と比較しても、非正規雇用の働き方は様々なものがあります。

 

 

■正規雇用よりも非正規雇用が多い?その理由とは

 

企業によっては、正規雇用の人数よりも非正規雇用の人数が勝っているケースがあります。

では、企業が積極的に非正規雇用を採用するのはなぜなのでしょうか?

その大きな理由は、人手不足と人件費削減です。

 

・人手不足

 

1日や週の仕事のうち繁閑に十分対応できるようにするため、特定の時間だけ人手を増やしたいといったケースです。

また、企業の事業拡大に伴う人手不足を解決するために積極採用する場合もあります。

非正規雇用は、何らかの理由で事業存続が困難になった時でも解雇しやすいと言われています。

このような理由から、人手不足解決策として非正規雇用を多く採用する傾向があるのです。

 

・人件費削減

 

もう1つの理由は人件費削減です。

非正規雇用の場合、正規雇用よりも給与が低く、ボーナスや退職金などもないことがほとんどです。

特に、雇用期間に定めのある非正規雇用であれば、繁忙期だけ人材を雇いたい時にも適しており、正規雇用を採用するよりも人件費削減につながります。

ただ、近年は正規雇用と非正規雇用の賃金格差が問題視されており、同じ仕事内容をしている場合には同じ給与を支払うべきだという声が多いです。

実際に、政府も働き方改革推進において同一労働同一賃金実現を進めています。

 

 

■雇用形態と待遇の違い

 

周囲の人や・友人・知人などから、「安定した仕事に就きたい」といった声を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか?

非正規雇用の場合、どのような雇用形態で働くかによっても、その企業によっても給与体系が異なります。

特にパート・アルバイトや派遣社員は時給制がほとんどで、ボーナスや退職金もないと考えて良いでしょう。

給与体系だけ考えれば、安定した収入があるとは言い切れないため、不満に思う人も多いかもしれません。

各種社会保険への加入に関しては、勤務時間や収入などの条件を満たしていれば適用されます。

また、嘱託社員やフリーランスなどは個人事業主として働いているケースが多いですが、その場合は税金や各種社会保険などの手続きを自ら行う必要があります。

特にフリーランスは自分で仕事をもらう必要があるので、安定した収入が得られる保障がありません。

非正規雇用は雇用期間が定められているケースも多いですが、無期雇用の場合は安定した収入が見込めます。

 

 

■正規雇用で働きたくても働けない?

 

正規雇用と非正規雇用では、それぞれの違いを理解して自ら非正規雇用を選んでいる人が多い中、正規雇用で働きたくても働けずに非正規雇用を選択している人もいるのが実態です。

その主な理由としては、正規雇用として就業できる能力・技能があるにも関わらず、就業可能な該当求人がないこと・自分の能力・技能では正規雇用はハードルが高いため、就業可能な求人がないことなどです。

正規雇用の就業ラインは企業によって様々ですが、自分の能力が正しく理解できていないと、ハードルが高いと感じて躊躇してしまう人もいます。

しかし、能力があるにも関わらず、それに相応しい仕事が非正規での求人のみとなっている場合、希望条件に伴う就業が上手くいかないケースも多いのです。

一方、政府が進めている働き方改革の取り組みでは、非正規雇用の待遇改善を掲げたものもあります。

上述した同一労働同一賃金実現に向けた取り組みのように、今後は非正規雇用の処遇が改善される可能性があります。

「安定した職業に就きたい」・「安定した収入が欲しい」と非正規雇用での就業を躊躇していたり、転職を検討したりしている人もいるかもしれません。

しかし、現在の非正規雇用のイメージに捉われるのではなく、自分にとってどのような働き方が最善なのかを十分に理解し、状況や環境に応じて納得して決めることが大切です。

非正規雇用は、正社員以外の働き方全てを表しますが、正規雇用と待遇の差が大きく、問題視されています。

働き方改革の推進に伴って、非正規雇用の今後の処遇改善に期待したいというのが労働者の本音かもしれません。

ただ、自分が置かれている状況や環境を踏まえ、適切な働き方をすることが最も重要です。

正規雇用にも非正規雇用にもメリット・デメリットがあるので、それを理解した上で最善の選択をしましょう。

ヴェルサスでは、一人ひとりに適した働き方を考慮して、希望の条件に合う求人を多くご用意しています。

非正規雇用の中でも自分に合った働き方がどのようなものなのかわからないという方も、ぜひお気軽にご相談ください。