こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
現在、勤めている会社を辞めて、転職しようと考えている方もたくさんいます。
本来であれば会社が年金手続きを行ってくれますが、転職するとなると自分で行わなければいけません。
では、転職するまで空白期間がある場合、どのような手続きが必要になるのでしょうか?
この先、転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
■退職後に必要な年金手続き
転職先が決まっていてすぐに入社する場合や、入社までしばらく間があく場合など、転職には様々なケースがあります。
転職の仕方によって、年金の手続きは大きく異なるので注意しましょう。
ここでは、転職するまで期間があく場合、対応できる3種類の手続きをご紹介します。
○市区町村が窓口の国民保険に加入する
以前勤めていた会社で厚生年金に加入したいた方は、自ら国民年金の手続きを行い、被保険者の資格を取得しなければいけません。
退職日の翌日から14日以内の間に、住んでいる市町村の役所・役場の国民年金窓口にて手続きを行います。
その際、年金手帳や印鑑、離職票、退職証明書などの書類が必要です。
離職票や退職証明書などは、退職した日を証明するための書類として必要になるので、退職時に会社から受け取っておきましょう。
納めなければいけない国民年金保険料は、毎月16,610円(2021年度)となっています。
必要な書類と納付金を用意したら、各市町村の役所・役場の国民年金窓口で手続きを行いましょう。
○配偶者の被扶養者になる
先ほどとは手続きの手順が異なるので注意してください。
家族に配偶者となる人物がいるのであれば、扶養家族になるという選択肢もあります。
しかし、この方法を選ぶには、自身の年間収入が130万円以下であること、配偶者の年間収入の2分の1であることが条件となっており、この条件を満たしていなければ被扶養者になることは不可能です。
また、提出しなければいけない扶養者届は、期限が5日と短いので退職前によく確認しておきましょう。
○任意継続被保険者制度を利用する
退職後、健康保険組合の任意継続被保険者として、引き続き最大2年間加入することができる方法です。
この制度を利用するには、退職する日まで継続して2ヶ月以上、社会保険に加入していることが条件になります。
申請については、住んでいる地域を管轄している協会けんぽ支部に、退職日の翌日から20日以内に「任意継続被保険者資格取得申出書」を提出してください。
■退職後の手続きにおいてよくある質問
退職後行わなければいけない手続きは転職の仕方によって異なるため、何をすればいいか分からず困っている方も少なくありません。
そこで、退職後の年金手続きに関してよくある質問についてご紹介します。
○年金が払えない場合はどうすればいいのか
所得が少ないなどの理由で保険料を納めることが難しい場合、免除制度を利用しましょう。
失業した場合は、特例期間が設けられており、所得に関係なく免除制度が利用できます。
しかし、この制度を利用することによって、老後受け取れる年金は少なくなってしまうので注意しましょう。
免除額は前年の所得に応じて、全額、4分の3、半額、4分の1と段階分けされており、免除する金額が大きければ大きいほど、老後受け取れる年金は少なくなってしまいます。
所得が少ない方は、未納で受け取り額が大幅に減ってしまうよりも、免除制度を利用して最低限の金額を受け取れるようにした方が良いと言えます。
○14日以内に手続きをしなかった場合
退職後、14日以内に手続きを行っていないと、放置していた分の期間が未納となってしまいます。
14日を過ぎていても手続きはできるので、早めに窓口に行きましょう。
将来受け取れる金額が少なくなるのを防ぐためにも、早いうちに未納分の保険料を支払うことが大切です。
○転職後の手続きは必要なのか
実際に転職した後は、入社した会社で手続きを行うことによって、厚生年金に加入できます。
失業中とは違い、会社が全て屋ってくれるので、自ら年金手続きをする必要はありません。
しかし、フリーランスや自営になる場合は、自分で国民年金に切り替えることになります。
どのように働いていくのかによって違いがあります。
○他に必要な手続きはあるのか
年金以外にも、確定申告や住民税の納付、健康保険の任意継続または国民保険への加入など、やらなければいけないことがあります。
転職するまでの間、自分が何をしなければいけないか考えて、早めに済ませておきましょう。
あらかじめ確認しておくことで、後から焦るようなことはなくなるでしょう。
■年金手続きは早めに済ませることが大事
勤めている会社を退職し、新たな会社へと転職する場合、期間内に年金手続きを行う必要があります。
どこかに勤めているのであれば必要ありませんが、転職するまで空白の期間がある方は、自分で手続きをしなければいけません。
万が一、手続きをし忘れて未納分が溜まってしまうと、影響するのは年金だけではなく、障害年金や遺族年金などが受け取れなくなる可能性があります。
保険料を滞納することには大きなリスクが伴うので、毎月決められた金額を必ず支払うようにしましょう。
未納分の発生を防ぐためにも、早めに窓口に行き、必要な手続きを行うことが非常に重要です。
将来自分が損をすることのないように、今のうちから準備をしておきましょう。
■退職後必要な手続きを忘れずに
今現在、収入があるという方はあまり意識していないかもしれませんが、年金は将来の様々なリスクに備えるために、非常に重要な存在です。
身体に重い障害が発生してしまった場合や死亡してしまった場合など、これから先何が起こるかは誰にも予想できません。
万が一に備えて、私たちにできることは何があるだろうと考えた時、真っ先に思いつくのは年金ではないでしょうか?
転職を考えている方は、「あの時しっかり支払っておけば良かった」と思うことがないように、退職後に何をすれば良いか把握しておきましょう。
退職後の手続きに関して分からないことや不安に思うことがある方は、ぜひヴェルサスまでお気軽にご相談ください。