栄養士の仕事内容と活躍できる職場

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
食事を提供する場所に欠かせない存在である栄養士は、「食」や「栄養」に特化した資格の1つです。
様々な場所で活躍できる人気の職種でもあります。
今回は、栄養士の仕事内容や活躍できる職場について解説していきます。

 

■栄養士の仕事内容

食や栄養に関してのスペシャリストである栄養士は、主にどのような仕事をしているのでしょうか?
働く場所によって多少違う部分がありますが、主な栄養士の仕事内容をご紹介します。

 

〇栄養指導

健康的な生活を送るためには、食事の管理が重要です。
栄養士は学校や施設で健康な人を対象に、より健康を維持するための栄養指導を行います。
栄養指導では健康を維持するためにふさわしい食事や、対象となる人の体調や状態に合わせたアドバイスを行い、食事や栄養面で気を付けたいポイントなどを伝えるのが仕事です。
また食事や栄養もそれぞれの年齢や職種、妊婦さんや授乳をしているお母さんなどにより、積極的に取り入れたい栄養やカロリーが異なります。
これらを総合的に判断し、適した食事や栄養のアドバイスをしていきます。

 

〇特定保健指導

2008年4月から特定健診・特定保健指導制度が始まりました。
該当するのは40歳~74歳までの健康保険加入者で、健康診断で腹囲の測定結果からメタボリックシンドロームと診断された人です。
腹囲の測定結果が男性85cm以上、女性90cm以上と診断された人は、40歳以上の男性は2人に1人、女性は5人に1人の割合だと言われています。
栄養士は、メタボリックシンドロームと診断された人と対象に特定保健指導を行います。
特定保健指導では、健診の結果をもとに指導内容を「情報提供」「動機づけ支援」「積極的支援」の3つに分けて適したサポートをしていきます。

 

〇食育指導

2005年に食育基本法が制定されたことで、栄養士は食育指導にも積極的に普及や推進を行うことが求められています。
食に対しての環境や状況が多様に変化している中で、食育はとても重視されているのです。
食育指導は主に幼稚園や保育園、小学校などで行うもので、小さいうちから食に対しての興味や知識を育てる目的があります。

 

〇献立作成

栄養士は、対象者に合わせた献立作成も行います。
食べる人に合わせた年齢やカロリー、健康状態などを考慮しつつ、季節や旬の食材などを味わえる食事を考えます。
また栄養価や食材の原価、食物アレルギーなどにも配慮しながら、食材の調理法も考えて献立を作成していきます。
衛生面にも注意して、安全な食事を楽しめるように作るのが仕事です。

 

〇安全、衛生管理

栄養士は、献立を考えて栄養面に配慮する以外にも、危険物の混入や食中毒の予防にも配慮しなければなりません。
安全で美味しい食事をしてもらうためにも、調理場やその周辺の環境、食材の管理などを徹底して行う必要があります。
学校などで活躍する栄養士は、文科省のホームページに掲載されている給食管理、衛生管理マニュアルなどを参考に、作業工程の確認や食材の下処理などを確認しながら調理場の安全、衛生管理を行います。

 

〇調理

栄養士は、同じ職場で働く調理師へ指示を出しながら自分自身も調理を行います。
施設毎に決まりがある場合はそれに従いながら、野菜のカットや下ごしらえ、焼く、煮る、揚げるなどの調理をします。
保育園では食事以外にもおやつを作ることもあり、アレルギーの有無にも配慮しながら調理を担当しています。

 

〇食材発注

栄養士はただ献立を考えるだけでなく、何の食材がどれだけ必要なのかを考えながら献立に使用される食材の発注も行います。
これは日常業務の1つで、働く場所によって発注方法も異なってきます。
一括発注であれば比較的簡単に申し込めますが、食材毎の場合は間違えていないか確認しながら発注します。

 

■栄養士が活躍できる職場

栄養士には様々な仕事内容があることが分かり、専門分野においては活躍している職業です。
そんな栄養士の求人は多く、最近は新たなジャンルで栄養士が高まっています。
今回は栄養士の資格を活かしながら活躍できる職場をご紹介します。

 

〇病院

病院で働く栄養士は、入院患者を対象に食事の管理や調理を行います。
病院の食事は一般食と治療食があり、健康管理や療養など患者さんに適した食事を提供していきます。
病院では食事も治療の一環として捉えられているため、栄養士の知識や資格を活かして貢献したい人に適しています。

 

〇学校

栄養士は、学校でも活躍できます。
学校で働く栄養士は、給食の献立作成や調理、衛生管理や食材発注などを業務として行います。
ここで働く栄養士には「学校栄養職員」と「栄養教諭」があり、栄養士の資格のみであれば「学校栄養職員」となります。
生徒に食育の大切さや栄養の指導などを行う機会もあり、成長期の子どもに寄り添った仕事が可能です。

 

〇保育園(幼稚園)

保育園や幼稚園で働く栄養士は、主に栄養計算から献立を作成し、食材発注や調理を行います。
味覚形成が発達していく大切な時期なので、心や体の発達に合わせた献立や調理を行い、楽しい食事ができるように推進していくのが仕事です。
地域特産品や季節に合わせた食材を使い、献立を作ります。
おやつの提供もあるので、食事の大切さを伝えたい栄養士には働き甲斐があります。

 

〇高齢者施設

高齢者施設や老人介護施設で活躍する栄養士も多くいます。
ここでの栄養士の仕事は献立作成や発注、衛生管理などの栄養士業務がメインです。
実際に調理することも多く、高齢者の健康状態などに配慮したメニューなども提供します。
コミュニケーションを取りながら働きたい人に最適です。

 

〇行政機関

栄養士は行政機関でも重要な存在ですが、まだまだ人数が少ないのが現状です。
行政栄養士は主に市町村の健康推進に関わる業務を行い、地域や住民に寄り添った存在となります。
健康相談や保健指導、公衆衛生の知識を活かして働けるのが魅力です。

 

〇社員食堂

栄養士は企業の社員食堂でも資格を活かせます。
企業の直接雇用であったり、委託先の給食会社などから派遣されたりしますが、社員食堂のスタイルに合った献立の作成や調理を行うのが仕事です。
自由な献立作成や個性豊かなメニュー提案をしたい栄養士にピッタリです。

 

〇福祉施設

児童養護施設や障がい者施設でも栄養士が活躍しています。
施設では基本的に3食提供しているため、シフト制になっていることが多いです。
季節やイベントに合わせた献立を考え、食事の時間が楽しいと感じてもらえるようなメニューを提供します。
障がい者施設では流動食などの配慮が必要な場合もあります。

 

〇食品関連会社、美容関連会社

栄養士は、食品関連会社や美容関連会社でも求められている資格です。
栄養士の知識を活かしながら、新メニューの開発や商品の開発などに携わることができます。
知識を活かしてお客様に喜びを提供したい人や、新たな価値を見出したい人におすすめです。

 

■栄養士は資格を活かせる場所が豊富

栄養士は直接調理や栄養管理に関わることも多くありますが、新たな価値を見出すためにも重宝される資格です。
今まで栄養士がいなかった職種からも求人があり、様々な場面で求められています。
栄養士の資格を活かしたいのなら、ヴェルサスで自分の求めている職種から働く場所が探せます。
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