ブロー成形工場の仕事内容

ブロー成形工場

 

■ブロー成形工場では何がつくられているのか

 

ブロー成形はプラスチック加工の一種です。
ブローは吹くという意味を持つ英語の「blow」のことであり、プラスチックを空気で膨らませてつくられています。
主にジュースやお茶などが入っているペットボトルや、シャンプーや洗剤、ビニール袋など日常生活でも良く使われる製品が、ブロー成形で作られているのです。

ブロー成形は、容器や入れ物をつくるために、欠かせない加工方法であると言えます。

 

 

■ブロー成形と射出成形の違い

 

 

最も使われているプラスチック加工の一種に、射出成形という成形方法があります。

こちらの成形は主に家電製品や自動車に使われています。
この2つの違いは製法が異なるところです。

射出成形の場合、溶かしたプラスチックを金型に押し込み、それを固めることで形がつくられます。

 

 

一方、ブロー成形では押し出し機を搭載している専用の機械を使っているのです。
押し出し機で「パリソン」と呼ばれる筒状の容器をつくってから、金型で挟み込んで空気で膨らます製法です。
膨らませたあとは金型でしっかり固定をして、固まるまで冷却し、取り出すことで完成です。
射出成形よりも金型にかかる圧力や数気圧は少なく、製造コストも比較的に低い特徴があります。

 

 

■ブロー成形工場は未経験者でも働ける?

 

 

ブロー成形工場では未経験者も可能な工場はたくさんあります。

ブロー成形工場での仕事内容は、ブロー成形機を使って製造を行うマシンオペレーターや、製品の取り出しと異物や黒点などの品質検査です。

 

 

また、完成した物を専用容器へ梱包し、次に工程へ渡すための作業なども行います。
工場では最初に研修で知識をしっかり身に付けてから、製造作業ができるようになることがほとんどです。
ですから、未経験者の方でも十分に働くことができます。

 

 

■ブロー成形工場働くために持っておきたい資格

 

 

ブロー成形工場で働くために、特別な資格は必要ありません。

ですが、「プラスチック成形技能士」の取得がおすすめです。
この資格は、厚生労働省が実施している国家検定で、職種ごとに特級、1級、2級、3級があります。
受験資格は3級の場合は不問ですが、2級は実務経験2年以上、または3級合格者、1級が7年以上の実務経験か、2級合格から2年以上、3級合格から4年以上の合格が必要です。

 

 

そして、特級は1級合格から5年以上の実務経験が必要になります。

ブロー成形法以外にもプラスチック加工に関する知識や実技が必要な国家検定なので難易度は高いですが、取得すればブロー成形工場で働く時に自己アピールとして活かせるでしょう。