夜勤専従バイトと夜勤専従パートは何が違う?事前に知っておきたいことをまとめて解説

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

夜勤中心となる夜勤専従の看護師向けの求人には、アルバイトやパートなどの表記があります。

正社員や契約社員でないことは明確に分かるものの、アルバイトとパートの違いはどのような部分にあるのでしょうか?

この記事では、夜勤専従アルバイトと夜勤専従パートの違いに加えて、144時間の考え方や求人のポイントなども解説していきます。

 

 

■「夜勤専従」とは?正社員以外のアルバイトやパートの違いは?

 

そもそも、夜間専従とはどのような意味でしょうか?

介護施設などでは、夜間でも常に誰かが現場にいなくてはなりません。

そのため、看護師や介護士は夜勤が常にある傾向です。

しかし、夜勤は1ヶ月合計72時間までという決まりがあるので、夜勤ができる人材も限られてしまいます。

環境によっては夜勤スタッフのみ人員不足が起こるケースもあり、困る現場も少なくないでしょう。

そこで、人員不足を補うために「夜勤専従」という働き方があり、文字通り夜勤のみの働き方となります。

夜勤専従は夜勤メインの働き方であり、雇用形態は常勤や非常勤なども問いません。

つまり、夜勤専従のパートもアルバイトも雇用形態で分類されているだけということです。

法律上、アルバイトでもパートでも時短勤務労働者を示すものでしかありません。

 

 

■夜勤専従のパートやバイトで働くために覚えておきたいことは?

 

夜勤専従パートやアルバイトは、正社員に比べて時短勤務となります。

昼間の時間に日勤で働き、夜は夜勤専従パートとして働くことも可能です。

もちろん、単発バイトや短期などでも募集しているので、自分の都合に合わせた働き方も可能でしょう。

夜勤専従パートやバイトで働く際には正社員とは区別されるものの、法律で定められた雇用保険法、労災保険法、育児・介護休業法などの労働に関する法律はアルバイトやパートにも適用されます。

これは労働者の権利として保障されるものなので覚えておきましょう。

 

 

【労働契約書または労働条件通知書に明示しなければならない事項】

 

◎労働基準法により義務付け

 

・勤務先

・労働契約期間

・業務内容

・勤務時間

・賃金の決定

・計算と支払い方法

・締め切りと支払い時期

・残業の有無

・休憩時間

・休日や休暇について

・交代制勤務の場合のローテーション

・退職に関すること、解雇事由

 

 

◎パートタイム労働法により義務付け

 

・昇給の有無

・賞与の有無

・退職手当の有無

 

これらの内容は、正社員と同様にパートやアルバイトで受けられる権利です。

仕事内容や休憩に関しての労働条件も雇用主は従業員に通知しなければなりません。

パートやアルバイトだから明示しないことは違法になります。

 

 

■夜勤専従には「144時間」と「回数」に注意

 

一般的に看護師が夜勤をする場合は二交代制か三交代制のどちらかになります。

二交代制は、勤務時間が日勤と夜勤に分けられていますが、三交代制では日勤、準夜勤、深夜勤の3つになります。

1日の勤務時間は二交代制なら16時間程度、三交代制なら8時間程度です。

夜勤専従パートでは、常に夜勤専門なので一般的に10時間勤務になることが多くなりますが、勤務先によって時間の違いもあるでしょう。

通常20時~翌7時くらいが勤務時間になり、間に1~2時間程度の休憩が必要です。

10時間勤務の場合、残業する分も勤務時間に含まれていると考えるかもしれませんが、変形労働時間制の適用によって1週間の労働時間が規定を超えていなければ労働基準法違反に該当しません。

そこで注意したいのが「144時間」と「回数」です。

144時間は、診療報酬上で加算要件となっていた月当たりの勤務時間を指すことであり、現在これは廃止されています。

しかし、日本看護協会では月144時間程度の勤務を上限と考えているのです。

144時間という考えは、看護師の疲労や医療事故リスクを抑えるためのもので、安全と健康を守るための目安として144時間以内に設定されています。

回数に関しては、日本看護協会発行の「看護職の夜勤・交代制勤務ガイドライン」に具体的な推奨基準が記載されていて、月144時間上限とすれば、二交代制なら月に9回、三交代制なら夜勤は月18回ほど勤務できる計算です。

二交代制やその他の勤務形態では、1回あたりの労働時間が異なるので総労働時間に応じた回数に調整が必要とされます。

また、連続夜勤の制限としてガイドラインでは2回連続までの夜勤が上限となり、24時間以上の休息確保も推奨されています。

2回連続夜勤となった場合は48時間以上の休息が必要です。

 

 

■夜勤専従のメリットやデメリットは?

 

夜勤専従パートやアルバイトとなった場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

 

 

【メリット】

 

・勤務回数が少なくても高収入になりやすい

 

夜勤専従は、時給に夜勤手当などが付きます。

勤務日数は少なくなりがちですが、その分高収入が期待できるでしょう。

ダブルワークをするなら、週1回でも効率よく収入が得やすいです。

 

 

・生活リズムが変わりにくい

 

夜勤専従は、夜勤のみの働き方なので生活リズムを安定させやすいのがメリットです。

日勤と夜勤の交代勤務では、慣れた頃に生活リズムを変える必要がありますが、夜勤専従は、夜勤のみなので体への負担も少なくなるでしょう。

 

 

・日中の時間が自由

 

夜勤専従は、日中の時間が自由になりやすいです。

特に育児、介護、通学、副業、家事などをしている場合は昼間の時間を有効に使いやすいので両立しやすく感じるでしょう。

 

 

【デメリット】

 

・心身に影響を及ぼしやすい

 

夜勤専従は昼夜逆転となって働くため、いつの間にか体の不調が出たり、自律神経が乱れやすくなったりすることもあります。

心身の健康に及ぼすリスクもあるでしょう。

 

 

・きつく感じるケースもある

 

夜働くことが肉体的なきつさを感じるケースもあります。

体力的に厳しく感じる人も多くいます。

 

 

・責任の重さを感じる

 

夜勤専従なら、職場での嫌な雰囲気などもなくて働きやすいと感じるかもしれませんが、看護師が少ないだけでなく医師もすぐに駆け付けられる訳ではありません。

そのため、即座に判断や対応を求められることがあり、責任の重さを感じる事態もあるでしょう。

 

 

夜勤専従はパートでもバイトでも仕事内容に違いはなく、働き方次第で時間を有効に使いながら仕事ができます。

時給も高い傾向なので、仕事を探している方は夜勤専従をチェックしてみましょう。

ヴェルサスでは、病院などの夜勤専従も含めて様々なお仕事をご用意しています。

この機会にヴェルサスで働きやすい仕事を見つけてみてはいかがでしょうか。