パートやアルバイトも失業保険の対象?受給条件や手続きの流れを解説

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

「今の仕事を辞めたい」「転職したい」と思った時、気になるのは「自分は失業保険の対象なのかどうか」という点ではないでしょうか。

この記事では、パートやアルバイトでも失業保険をもらえるのか、もらうにはどんな手続きが必要なのかを解説します。

失業保険の条件やもらう方法を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

 

 

■そもそも失業保険ってどんなもの?

 

そもそも失業保険とはどのようなものか、雇用保険との関係も交えて解説します。

 

 

・失業保険とは?

 

失業保険とは、その名のとおり失業した方が受け取ることのできる給付金制度です。

失業中の生活維持を目的に国が給付している公的保険制度の1つで、受給するには雇用保険に加入している必要があります。

 

 

・雇用保険とは?

 

雇用保険とは、失業し仕事を探している、育児や介護などで働くのが難しい、スキルアップを目指している方に、手当を給付することで失業者が生活に窮することなく、少しでも早く再就職できるようにと、労働者の生活や雇用の安定、就職促進を目的とした国の社会保険制度です。

雇用主は従業員が加入条件を満たしている場合、雇用保険に加入させる義務があり、雇用保険の保険料は、雇用主である会社と労働者の双方が負担します。

労働者の支払う分は給料から天引きされるのが一般的です。

 

 

・失業保険はパートやアルバイト関係なくもらえる!

 

雇用保険は「週20時間以上働いている」「31日以上の継続した就業が見込まれる」などの条件を満たしていれば正社員やパート・アルバイト関係なく雇用保険の対象者となります。

雇用主は加入条件を満たしている従業員は雇用保険に加入させなければならない義務があり、例え自己都合退職だとしても失業保険の受給対象になります。

 

 

・失業保険でもらえる金額は?

 

失業保険で受け取れる金額は、退職時の年齢や退職前6ヶ月間の給与総額によって変わります。

賃金日額は、上限額と下限額が設定されており、基本手当日額は、雇用保険受給資格者証に記載されています。

なお、失業保険を受給できる期間は、退職した日の翌日から1年間です。

 

 

■パート・アルバイトが失業保険の受給条件とは

 

パートやアルバイトであっても、雇用保険に加入しており、受給要件を満たしていれば、失業保険を受け取ることができます。

以下では、失業保険の受給要件を詳しく解説します。

 

 

・働く意思があり働くことができる状態だが仕事が見つからない「失業状態」にある

 

パート・アルバイトが失業保険を受け取るには、働く意思はあるが仕事が見つからない「失業状態」である必要があります。

なお、働く意思があるかどうかは、ハローワークで求人に応募したり、再就職につながる試験や資格を受験したりすることによって示すことが可能です。

病気やケガ、妊娠・出産などですぐに働く予定がない場合は、「失業状態」と認められないため注意が必要です。

 

 

・離職する前の2年間に雇用保険への加入期間が12ヶ月以上ある

 

パート・アルバイトが失業保険を受給するには、離職日からさかのぼった2年間に雇用保険への加入期間が合計12ヶ月以上必要です。

通算で計算するため、連続ではなくても合わせて12ヶ月以上あれば受給要件を満たしていると認められます。

なお、倒産など会社都合で失業した特定受給資格者や契約満了や雇用止めによって退職した特定理由離職者は、離職日以前の1年間に6ヶ月以上加入していれば、受給することが可能です。

 

 

■失業保険を受給するための手続きや流れを解説!

 

失業保険を受け取るにはどのような手続きが必要なのでしょうか。

以下では、受給するための手続きや流れを解説します。

 

 

①ハローワークで申請に必要な書類を提出する

 

失業保険を受給するには、仕事を探していることを示すために、求職の申し込みが必要です。

ハローワークへ行き、手続きを行いましょう。

なお、求職の申し込みに必要な「雇用保険被保険者離職票1・2」は、勤務していた会社から交付されます。

ないと手続きができないため、受け取ったら紛失しないよう注意しましょう。

他には、マイナンバーカードなど個人番号が確認できるもの、身元確認書類、証明写真、本人名義の預金通帳もしくはキャッシュカード、印鑑を用意してください。

 

 

②待機期間・給付制限

 

必要書類を提出し、受給資格が決定したからといって、すぐに失業保険を受け取れるわけではありません。

決定した日から7日間は離職理由関係なく、「待機期間」となり、他のアルバイトやパートをすることはできません。

待機期間中に少しでも働くと、失業状態とみなされなくなり、働いた分だけ受給開始時期も延長されるため注意が必要です。

なお、待機期間終了後、特定受給資格者や特定理由離職者に該当しない一般受給資格者は、さらに2~3ヶ月間の給付制限期間があります。

 

 

③受給者説明会に参加する

 

失業保険を受給するには、ハローワークで行われている「雇用保険受給者初回説明会」に参加する必要があります。

説明会で雇用保険の制度や注意点に関する説明を受けることで、失業認定申告書と雇用保険受給資格者証が付与され、失業認定日が決定します。

 

 

④失業保険の振り込み

 

手続きが完了すると、認定の1週間後に指定した銀行口座に雇用保険の基本手当が振り込まれます。

 

 

⑤4週間ごとに求職活動の報告

 

その後も失業保険を受け取るには、4週間毎にハローワークへ行き、求職活動の報告を行う必要があります。

ハローワークでの求人検索や面接先など、2回以上の求職活動実績を記載した報告書類を提出しましょう。

 

 

 

今回は、アルバイト・パートの失業保険について解説しました。

失業保険は、雇用保険の加入者が受け取ることのできる社会保険制度です。

パートやアルバイトも、受給条件を満たしていれば、失業した際に手当を受け取ることが可能です。

自分が加入しているかどうかは勤務先のほか、管轄のハローワークでも調べられます。

気になる方はぜひ確認してみてください。

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