こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
パートだからといって、いつまでも上がらない時給にうんざりしている方は多いのではないでしょうか。
実は、パートであっても時給アップの交渉は可能です。
パートタイム・有期雇用労働法では、能力上昇に応じて昇給が必要と定められています。
例えば新しく資格を取得したなどで業務の幅が広がれば、パートであっても時給をアップさせなければなりません。
また、「業務内容や責任の程度などが正社員と変わらない場合は、パートの時給などを正社員と均等に待遇すること」というルールも設けられています。
もちろん、上記のような状況に当てはまらない場合でも、時給アップの交渉は可能です。
今の時給に不満を抱いている方は、時給アップ交渉を行いましょう。
今回は、パートの時給アップ交渉の成功率を上げるために、交渉のポイントと注意点をご紹介します。
■パートの時給アップ交渉が成功しやすいタイミング
パートの時給アップ交渉は、適切なタイミングで行うと成功しやすくなります。
おすすめのタイミングは、次の2通りあります。
・職場の人との信頼関係が深まった時
今までよりも責任のある仕事を任された時や、頼りにされた際にしっかりと成果を上げられた時など、職場の人との信頼関係が深まったと感じることがあるでしょう。
時給アップ交渉をする時は、そのようなタイミングを狙うと成功しやすいと言われています。
とはいえ、信頼関係を深めるためには、頼りになる存在を目指す必要があります。
頼りになると思ってもらうには、まず、普段の勤務態度、接客態度などの基本的なことを継続していかなければなりません。
職場の人との信頼関係を深めるのは、簡単なことではないのです。
・勤務期間が1年、2年と長くなった時
職場は、実際に働いてもらうまで、どの程度能力を持っているのか見極められません。
勤務期間が1年以上になってくれば、どんな仕事ができるのか、勤務態度はどうなのかなどが見えてくるため、時給アップ交渉に適したタイミングだと言えます。
もちろん、長期間勤務しているからと言って必ず時給を上げてもらえるわけではありません。
先ほどお伝えした職場の人との信頼関係なども考慮されることがほとんどですので、普段から真面目に取り組むことが大切です。
■時給アップ交渉を成功させるための事前準備
時給アップ交渉のタイミングがきたら、事前準備を始めましょう。
事前準備として挙げられるのは、次の3つです。
・同職種や働くエリアの平均時給を把握する
時給を今よりも1,000円アップしてほしいといった交渉は、現実的ではありません。
より現実的な昇給額を提示することで、交渉が成功しやすくなります。
現実的な昇給額を決める時に参考になるのが、同職種や働くエリアの平均時給です。
同職種の平均時給と比べて自分の時給が低い場合は、それを交渉材料にすることで、時給アップの可能性が高まるでしょう。
・自分の能力・実績をまとめておく
携われる業務の幅が広がった、売上に貢献した、資格を取得したなどが交渉材料となります。
例えば、「こんな工夫が売り上げにつながった」など、より具体的に伝えるのが大切です。
交渉時にしっかりと伝えられるよう、事前にまとめておけば、相手が納得しやすくなるはずです。
・アポイントを取る
時給アップ交渉は、突然相談するのではなく、事前にアポイントを取ることが大切です。
「時給のことで相談があります。近々、お時間をいただけませんでしょうか。」などと伝えましょう。
突然相談し始めても、ゆっくりと聞いてもらえなかったり、すぐに返事がもらえなかったりします。
■時給アップ交渉時のNG行動
パートが時給アップを交渉する際には、以下の言動に注意しなくてはなりません。
・感情的になる
交渉しているとつい熱が入り、感情的になってしまう人もいるかもしれません。
しかし、感情的に訴えかけてしまうと、かえって交渉がうまくいかなくなる可能性が高いです。
交渉時に重要となってくるのは、冷静に事実と要望を伝えることです。
普段の会話よりも声のトーンを落としつつ、ゆっくりはっきり言葉を伝えるようにしましょう。
・曖昧な返答
時給交渉をする際に休日についても交渉するケースが多いです。
例えば休みたい曜日・期間を決める際に、「大体これくらい」などと曖昧な返答をしてしまうと、結局会社の都合で決められてしまうことになります。
また、「旦那に相談します」というのも答えを後回しにしてしまっているため、交渉時にはあまり有効に働きません。
曖昧な返答をするよりも、ダメな場合ははっきりと「NO」と伝えることも大切です。
・他の同僚に喋ってしまう
時給交渉が終わってからも注意が必要です。
例えば時給交渉をした結果、給料が上がったことを別のパート・アルバイトに喋ってしまった場合、雇用主やあなた自身に対して不満を抱く人も出てくる可能性があります。
仕事のモチベーションが下がってしまったり、交渉する人が増えて雇用主も対応に追われたりするケースも考えられます。
こうしたトラブルを招かないためにも、時給交渉について他のパート・アルバイトには言わないように注意しましょう。
■パートの時給が上がると扶養から外れる可能性があるので注意
交渉によって時給がアップすれば喜ぶ人も多いでしょう。
しかし、パートの時給が上がることで扶養の範囲から外れてしまう可能性が高まります。
年収には所得税や社会保険料を支払わなくてはいけなくなる「壁」が存在します。
例えば年収103万円の壁は、年収が103万円を超えてしまうと所得税が発生します。
また、年収106万円を超えた場合、従業員51人以上の企業などに週20時間以上勤務していると、厚生年金保険や健康保険に加入する必要が出てきます。
社会保険料の負担がプラスされ、結果的に手取り収入が減ってしまうのです。
さらに年収130万円の壁では、家族の扶養から外れるため自ら社会保険や国民健康保険に加入する必要が出てきます。
このように、パートの時給が上がってしまうことで所得税や社会保険料の負担が増えてしまい、手取りが減ってしまう可能性もあるので注意してください。
今回は、パートの時給アップ交渉のポイントと注意点についてご紹介してきました。
パートでも時給アップの交渉を行うこと自体可能ですが、必ず成功するとは限りません。
店舗や会社などの経営状況にも影響してくることから、安易に決められるものではないためです。
しかし、上記でご紹介したポイントを押さえて交渉に臨むことで、成功する確率を上げられるでしょう。
それでも時給アップが難しい場合には、転職を検討するのもおすすめです。
ヴェルサスはパート求人を豊富に取り扱っており、キャリアアドバイザーがあなたに代わって最適な求人情報をご提案いたします。
今の職場よりも時給アップを目指したい方も、ぜひお気軽にご相談ください。