派遣社員の面接は禁止されている!その理由や代わりとなる「顔合わせ」の流れをご紹介

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

初めて派遣社員として働こうと考えている方の中には、「派遣先企業との面接が心配」と感じる方もいるかもしれません。

実際には派遣社員の面接は法律によって禁止されているため、面接が行われることはありません。

しかし、面接ではないものの派遣が開始される前に面談(顔合わせ)は行われます。

そこで今回は、派遣社員の面接が禁止されている理由や、面談(顔合わせ)について解説していきます。

派遣社員に面接はなぜないのか、顔合わせではどんなことをするのか気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

■派遣社員の面接が禁止されているのはなぜ?

 

派遣先の企業によって派遣社員の面接が行われるのは、労働者派遣法によって禁止されています。

まずはその理由から解説していきましょう。

 

 

・派遣先と派遣社員に雇用関係は成立しないから

 

派遣会社が派遣社員の雇用主となり、派遣先の企業で必要な人材かどうかを見極めて派遣するのが基本です。

派遣会社と派遣社員の間で雇用契約を結んでいることになります。

しかし、ここで派遣先の企業が派遣社員の面接を行うと、派遣先と派遣社員の間に雇用関係が成立してしまうのです。

このような状態は「労働者供給事業」に当てはまる可能性があり、職業安定法によって原則禁止されています。

 

 

・面接によって就業機会が不当に狭まるから

 

派遣先の企業が面接を行うことで、職業能力以外の要素も選別に影響を与えてしまい、派遣社員の就業機会が不当に狭まる恐れがあります。

職業能力以外の要素として挙げられるのは、見た目や年齢、性別などです。

また、派遣社員が働き始める前に適性検査などを設けてスキルがどれくらいなのか調べることも、派遣先の企業は行えません。

スキルや適性を調べるのはあくまでも雇用主である派遣会社です。

このような要素を除外し、職業能力だけで就業機会を与えられるようにしています。

 

 

■面接は行われないが面談(顔合わせ)は行われる!

 

派遣先の企業による面接は禁止されているものの、顔合わせを目的に面談を行うことは可能です。

派遣会社は派遣社員に対してどのような業務を行うのか、その内容を事前に伝える義務があります。

しかし、派遣先企業の仕事を事細かく、完璧に伝えることは難しいです。

そもそも派遣会社と派遣先企業で業務に対する認識に、齟齬が生じている可能性もあります。

こうした齟齬によって業務のミスマッチが発生しないように、派遣社員が派遣先企業と事前に面談を行い、業務や職場への理解を深めることが大切です。

また、これから働く職場でもあるため、派遣社員はどのような場所なのか、どんな雰囲気の職場なのかを事前に知っておきたい方も多いでしょう。

そのため、面談は派遣先企業と派遣社員の双方にとって重要な機会と言えます。

 

 

■顔合わせ当日の流れ

 

顔合わせ当日はどのような流れで進行していくかは、各企業によって若干異なるものの、大まかな流れはそれほど変わりません。

ここでは顔合わせ当日の主な流れについてご紹介します。

 

 

1.派遣会社の担当者と待ち合わせて派遣先の企業を訪問する

 

事前に派遣会社の担当者とスケジュールを確認し、集合する時間と場所を決めておきます。

集合時間の少し前に到着するよう、調整しながら集合しましょう。

なお、一般的には約15分前に派遣先企業の前、または最寄駅で待ち合わせをします。

 

 

2.派遣先企業の担当者に挨拶をする

 

担当者と一緒に派遣先企業へ向かいます。

受付で手続きを済ませるのは派遣会社の担当者が行ってくれます。

派遣先企業の担当者が来たら、しっかりと挨拶をするようにしましょう。

 

 

3.面談

 

派遣先企業の担当者と面談を行います。

面談の内容は各企業によって異なりますが、基本的な自己紹介から保有する資格とスキル、職歴、希望する就業条件などが聞かれます。

あくまでも面談ですし、派遣社員の面接は禁止されているため、この面談の内容によって不採用となってしまうことはほとんどありませんが、身だしなみやビジネスマナーなどはきちんとしておく必要があります。

また、面談時は派遣会社の担当者が同席するケースもありますが、そうでないケースもあります。

同席しない場合は不安に感じていることなどを事前に聞いておくと安心です。

 

 

4.職場見学

 

面談の前後に職場見学が行われる場合もあります。

実際にどんな仕事をしているのか、どんな雰囲気なのかを実際に見ることが可能です。

ここでもし職場の雰囲気や社風が合わないと感じるようなら、辞退した方が良いでしょう。

また、自ら見学を希望することも可能です。

当日だと対応できない可能性もあるため、事前に確認を行い、見学がないのであれば派遣会社の担当者に見学したい旨を伝えておきましょう。

 

 

5.採用結果の通知が届く

 

面談が行われてから数日後に、派遣先の企業から派遣会社の元へ採用結果の通知が届きます。

早ければ面談当日に連絡が来る場合もあるでしょう。

採用結果の通知が届いたら、いつ頃から就業となるのかも明確になるため、準備を進めるようにしてください。

 

 

■顔合わせが行われる際に気を付けたいポイント

 

顔合わせで選考されるわけではないものの、場合によっては不採用となってしまうケースもあります。

例えばTPOを弁えていない服装で参加してしまうと、常識がないと判断されるでしょう。挨拶や言葉遣い、姿勢、態度などビジネスマナーを意識することも大切です。

また、面談時には派遣先企業から「業務などで何かわからないことはありますか?」と質問を受けることもあります。

企業に関する情報は事前に調べられるため、いくつか質問を用意しておきましょう。

すべての質問を覚えていられない、自信がないという時は質問をメモしておくと安心です。

なお、給料や休みなど雇用条件に関する質問はNGになります。

これは雇用関係にある派遣会社に聞くことであり、派遣先の企業には関係ないからです。

派遣先企業への質問は業務内容などに限定しましょう。

 

 

 

今回は、派遣社員の面接が禁止されている理由や、顔合わせの流れについてご紹介してきました。

派遣社員に対して派遣先企業が面接を行うのは原則禁止とされていますが、顔合わせを目的とする面談は行っても問題ありません。

面談に参加する際には身だしなみやビジネスマナーを心がけ、働く意欲を示せるようにしましょう。

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