こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
パートで働く場合、1日の労働時間は人によって異なります。
4~6時間程度で働く人もいれば、8時間以上のフルタイムで働く人も多いです。
フルタイムで働くとなると、正社員と同じ労働時間になります。
そもそもフルタイムパートと正社員ではどのような違いがあるのか、という疑問を持つ方もいるでしょう。
そこで今回は、フルタイムパートと正社員の具体的な違いについて解説します。
フルタイムパートで働くメリットやフルタイムに切り替える際に知っておくべきこともご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
■フルタイムパートはどんな働き方?
職場が規定する労働時間のうち、全時間帯で勤務することをフルタイムと呼びます。
一般的には週40時間(週5日・1日5時間)で働いている人を指します。
パート(パートタイム)は職場が定める労働時間のうち、一部の時間帯で働く短時間労働の非正規雇用という意味で使われています。
しかし、フルタイムで働くパートも多いことから、そのような労働者をフルタイムパートと呼ぶようになりました。
■フルタイムパートと正社員の具体的な違いとは?
フルタイムパートは、正社員と同じ労働時間で働く労働者になります。
同じ労働時間でも細かな違いがあるので、具体的にどのような違いがあるのか見ていきましょう。
・雇用形態の違い
フルタイムパートと正社員の大きな違いは雇用形態です。
正社員(正規雇用)は雇用期間に定めることなく、企業と労働契約を締結している労働者を意味します。
パートを含む正社員以外の雇用形態は、非正規雇用に該当します。
・給与の違い
フルタイムパートの給与形態は時給制または日給制です。
実際に働いた時間や働いた日数に応じて給与が計算されるので、働けば働くほど稼げる仕組みとなっています。
一方、正社員は1ヶ月の賃金が固定されている月給制が基本です。
祝日や欠勤などで毎月労働時間が変化しても、支払われる給与の金額が変動することはありません。
正社員の場合、年1~2回の賞与を支給するケースも多いです。
・業務内容や責任の範囲の違い
フルタイムでもパートと正社員には業務内容や責任の範囲に細かな違いがあります。
正社員は企業の労働者の中でも中核的な存在であるため、事業活動の遂行する上で重要な基幹業務を担っています。
仕事に大きな責任が求められる分、給与や待遇が良い傾向にあるのです。
パートは正社員の業務と比べてマニュアル化しやすい仕事が中心となり、業務の難易度も低くなっています。
さらに責任の範囲も正社員と比べて少ないので、給与や待遇は正社員よりも劣ってしまう傾向があります。
■フルタイムパートで働く3つのメリット
給与や福利厚生の良さで考えれば、同じフルタイムで働くなら正社員の方がメリットは大きいでしょう。
しかし、あえてパートのままで働くことにメリットがあるのでご紹介します。
・精神的なストレスが少ない
責任が大きな仕事は精神的に大きなストレスとなります。
また、正社員にノルマや目標を設定している職場で働く場合、成果を出さなければならないことにストレスを感じてしまう人も少なくありません。
しかし、責任のある仕事や複雑な仕事は正社員が担うケースが多く、パートの方が負担は軽い傾向にあります。
ノルマの達成を求められることや時間外労働を要求されるケースは少ないので、安心して働けるでしょう。
・給与が短時間パートよりも高い
フルタイムは短時間のパートよりも労働時間や日数が増えるので、その分毎月の給与が高くなります。
例えば、時給1,000円の職場で週3日・1日5時間働いた場合、1週間あたりの給与は15,000円です。
同じ時給条件で週5日・1日8時間働いた場合、1週間あたりの給与は4万円となり、短時間パートと比べて2倍以上に高くなります。
そのため、パートでもしっかり稼ぎたい人はフルタイムが向いています。
・待遇が短時間パートよりも良くなる
フルタイムで働く場合、有給休暇の日数が短時間パートよりも多くなります。
週の所定労働時間が4日以下で、所定労働時間が30日未満のパートは、初年度に7日以下の有給休暇が付与されます。
しかし、フルタイムパートであれば初年度から10日の有給休暇が付与されるのです。
また、フルタイムで働くと健康保険の加入条件を満たすため、パートでも傷病手当を受けることができます。
傷病手当とは、病気やケガで休業する際、企業から十分な報酬を得られない場合に支給される手当です。
休業中は被保険者とその家族の生活が保障されるので、もしもの時も安心です。
■短時間のパートからフルタイムに切り替える際のデメリット
今まで短時間で働いていた人も、職場に相談したり、転職をしたりすることでフルタイムパートに変更することが可能です。
ただし、フルタイムに切り替えることでデメリットに感じる部分もあるのでご紹介します。
・肉体的や精神的な負担が大きくなる
労働時間が長ければ、それに合わせて仕事量が増えます。
仕事量が増えれば、短時間勤務の時と比べて肉体や精神的な負担が大きくなってしまう可能性が高いです。
家事や育児などプライベートに支障が出ないかどうかに考慮して、フルタイムに切り替えるか検討しましょう。
・年収次第で手取りが減ったり扶養から外れたりする
勤務時間が増えれば毎月の給料が上がり、年収も上がります。
ただし、年収が上がることで手取り額が減ったり、配偶者の扶養から外れたりする可能性があるので注意してください。
扶養範囲で働く場合、年収103~130万円に収める必要があります。
給料が上がったことで扶養から外れた場合、今まで配偶者が支払ってくれていた健康保険料や国民保険料などを自分で支払わなければなりません。
給与から差し引かれる税金や保険料が増えてしまうので、年間の手取り金額も減ってしまう可能性があります。
・配偶者が家族手当を受けられなくなる
企業によっては家族手当を支給していることがあります。
家族手当の支給条件は配偶者に扶養されている人の年収が130万円未満としているケースが多いです。
フルタイムに切り替えたことで年収が増えて扶養から外れた場合、配偶者は家族手当を受けられなくなり、給与が減る可能性があります。
今回はフルタイムパートと正社員の違いについて解説しました。
労働時間の長さはフルタイムパートと正社員に違いはありませんが、給与や待遇、業務内容・責任の範囲に違いがあります。
パートと正社員では異なるメリット・デメリットがあるので、メリットの方が大きいと感じたのであれば、フルタイムパートで働いてみてはいかがでしょうか?
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