こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
転職活動をしていると「転職軸」というワードをよく目にするかもしれません。
転職軸とは、転職活動を行う中で譲れない条件を表します。
この軸が定まっていないと、転職後に「こんなはずではなかった」と後悔につながる可能性もあります。
そこで今回は、転職軸がなぜ必要なのかを解説し、自分に合った転職軸の作り方、活用方法についてもご紹介します。
転職軸について知りたい方、転職軸を活用し満足する転職先を見つけたい方はぜひ参考にしてください。
■転職成功のカギ「転職軸」とは?「就活軸」とどう違う?
「転職軸」と就活の際に定めた「就活軸」はどちらも働く際に譲れない軸なので、同じように感じるかもしれません。
まずは転職軸の特徴と、就活軸との違いについて解説していきましょう。
【転職軸とは?】
転職軸とは、転職して叶えたいことや譲れない条件です。
具体的な例としては次のようなものが挙げられます。
・福利厚生がしっかりした安心できる会社で働きたい
・残業や休日出勤がなく、家族との時間を大切にできる仕事場を選びたい
・今までの経験や知識を活かせる仕事に就きたい
・キャリアアップが望める会社に入りたい
この条件は人によっても様々で、優先順位も異なってくるでしょう。
面接の中で自身の転職軸について問われるケースもあります。
企業側は、なぜ自分の会社に興味を持ち、魅力を感じたのか知りたいのです。
転職軸が定まっていれば、企業選定や仕事内容で何を大切にしているか明確にできるので入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待できるでしょう。
【就活軸との違い】
就活の際に定めた就活軸は、社会経験がない状態で軸を定めていくので、転職軸と比較して抽象的になりがちです。
世の中に役立つ仕事がしたい、大学で学んだ知識を活かせる仕事がしたい、といったものが挙げられるでしょう。
一方、転職軸は社会経験を積んでから定める軸なので、就職軸よりも仕事内容や会社選びで何を重要視しているかを明確にする必要があります。
■転職活動でなぜ転職軸を設定した方が良い?3つのメリットを解説
転職軸が定まっていれば、効率的に転職活動が進めることも可能です。
ここでは、転職活動で転職軸を設定すべき3つのメリットをご紹介しましょう。
・自分に合った会社を選択できるようになる
仕事をする上で譲れない条件が明確なので、自分に合う会社を選別しやすくなります。
自分に合った会社のみにエントリーをしていけば良いので、効率良く転職活動が進められるでしょう。
・書類選考や面接で一貫した回答ができる
転職軸が定まっていると履歴書や面接での内容に一貫性が出て、説得力が生まれます。
何がしたいのか目的が明確なので、話す内容にブレも出ません。
目指すべき将来像もはっきりしているので、どうキャリアを積んでいきたいかもアピールできるでしょう。
・転職後のミスマッチが発生しにくい
転職軸がないと、入社してから「思っていた企業と違った」とギャップが生まれやすく、早期退職につながるケースもあります。
軸があることで、自分の価値観を重視して会社を選べるので、ミスマッチも防ぎやすくなります。
■転職軸となる条件は多岐にわたる
転職軸が具体的にどんなものなのか、迷う方も多いかもしれません。
転職軸となる要素は大きく分けて8つあります。
・仕事内容
・収入面
・勤務地(通勤手段、在宅、海外)
・雇用形態(正社員、派遣、契約、非常勤)
・労働時間(シフト制、固定制、残業時間、フレックス、時短)
・福利厚生
・昇給、異動、転勤など
・会社組織(経営方針、会社の将来性、社員数、離職率、外資系、上場企業)
転職軸となる条件は、人によって大きく異なります。
自分にとって何が重要なのかは自己分析を通して探っていくと良いでしょう。
■自己分析で転職軸を決めていこう!
転職軸を定めるためには、自己分析が重要です。
今までの仕事の経験や自分が大切にしていきたい生活を振り返り、働く際に譲れない部分や自分に合った働き方から軸を見つけていきましょう。
まず、なぜ転職をしようと思ったのか具体的な理由を書きます。
次に、今までの経歴や仕事の経験、実績などを書き出しましょう。
成功・失敗の経験、成長を感じたこと、苦手な仕事など仕事に対する思いを挙げていきます。
それをもとに将来的にどのような仕事に就き、どういった働き方がしたいかキャリアプランを作成しましょう。
その後、先述した9つの転職軸の要件を参考にして、具体的な条件を書き出します。
土日祝日が休み、育休取得率が高いなど、なるべく具体的に詳細に決めていくとより明確な転職軸に仕上がります。
最後に、書き出した条件に優先順位をつけましょう。
■転職軸が定まらない…転職軸を作る際のコツ
転職軸が定まらない方は以下3つのコツを意識してみてください。
・なぜ転職したいのか真剣に考え、理由を探る
・徹底的な自己分析をする、自分の強みや経験を洗い出す
・Will Can Mustの法則を活用して、何がしたいのか、どうなりたいのかを考える
Will Can Mustの法則とは、Will(やってみたいこと、将来なりたい自分)・Can(自分のできること)・Must(すべきこと)について書き出し、3つに共通した部分から自分に合う仕事を見つけることです。
時間はかかりますが、自己分析をしっかり行い転職軸を決めていきましょう。
■転職軸の効果的な活用方法【条件別・面接回答例】
転職軸を持っていると、面接で効果的に活用できる場面もあります。
過去の経験を振り返りつつ転職軸を定めているので、自分の考えを言語化しやすいのが特徴です。
ケース別に転職軸を使った面接回答例をご紹介しましょう。
【通勤に時間をかけたくない、リモートワークがしたい】
面接でそのまま伝えてしまうとネガティブな印象につながってしまいますが、ポジティブな理由に変換して積極性をアピールすることも可能です。
「私の転職軸として、リモートワークで働き、仕事の生産性をあげたいという考えがあります。
通勤時間を仕事やスキルアップの時間に充て、メリハリのある仕事がしたいからです。」
【年収を増やしたい】
年収アップを希望している場合、なぜ年収を上げたいのか具体的な背景を述べる必要があります。
「私の転職軸の一つに、自分の仕事が実力ベースで評価される会社で働きたい、というものがあります。
私は常にスキルアップを念頭に、大きな仕事に挑戦してきました。
これからも、さらに上を目指して努力していきたいと考えています。
そのためには仕事の内容と結果をきちんと評価し、実力に見合った年収が期待できる環境への転職が必要だと感じております。」
このように、転職軸をもとに自分の考えを言語化できるようにしておきましょう。
採用担当者に優先順位が伝わりやすく、内容も理解しやすくなります。
また、転職軸に自分の強みや過去の経験など具体的な根拠を加えてみるのも効果的です。
話す内容に説得力が増します。
今回は、転職活動に必要不可欠とされる「転職軸」についてご紹介しました。
自分が求める環境で長く働き続けるためには、自己分析を行い、転職軸を定めることが重要です。
転職軸が定まらない、自分がどんな場所で働きたいのかがわからない、アピールポイントがないなど、転職軸がなく転職活動が進まない方はぜひヴェルサスへご連絡ください。
ヴェルサスでは転職の専門家であるキャリアアドバイザーが在籍しています。
面接対策や求人紹介など有益な情報も提供しているので、気になる方はお気軽にご相談ください。