転職を考えた時に、中小企業か大企業で悩む方は多いでしょう。
特に従業員数の多い大企業では、自分が担当する業務がある程度限られてくることや、職場に馴染みづらいといったことがデメリットとして挙げられます。
では、従業員数の少ない企業への転職にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
今回は従業員が少ない小規模の企業にスポットを当ててご紹介します。
人間関係のリセットを繰り返す職場に不満がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
■従業員が少ない企業はどれくらいの規模になるのか?
従業員が少ない企業と言われた時、中小企業を想像する方は多いでしょう。
しかし、中小企業は最大300人が勤めていることもあるため、少人数の企業としては挙げられません。
ここでは、「小規模企業」についてご紹介します。
小規模企業とは、商業・サービス業では従業員5人以下、宿泊業及び娯楽業・製造業その他では従業員20人以下の企業のことを言います。
■従業員数が少ない企業に転職するメリット
まずは従業員数が少ない企業に転職するメリットについてご紹介します。
・自分の考えや判断で業務を進められる
小規模企業は役割分担が決められていないことから、自分が担う仕事範囲がとても広いです。
そのため、自分の考えや判断で業務を進めることが多くなります。
複数の仕事を担当するのが基本なので、幅広い業務に携われるのです。
幅広い業務に携われるとスキルアップが叶うだけでなく、会社をあらゆる方面からサポートしているという実感が湧き、大きなやりがいを感じられます。
・アットホームな職場が多い
従業員が少ないことで名前と顔が一致しやすく、コミュニケーションも取りやすいです。
メンバーが大きく変わることがないため、一度馴染んでしまえば人間関係を築き直すということもなくなります。
転職する理由として多く挙げられるのが、人間関係に関する不満です。
小規模企業であれば、社員同士がより濃密な関係を築くことになるため、不満や疑問を解決しやすくなります。
・成果主義
年功序列制度が一般的な大企業とは異なり、小規模企業は成果や成績、スキル、プロセスに基づいて評価される成果主義であることが多いです。
年齢に関係なく実績が評価されるため、若手でも成果を上げれば数年で出世できる場合もあります。
成績を上げても昇給しないという不満を持って転職を考えている場合は、小規模企業が向いているかもしれません。
・転勤や異動がほとんどない
小規模企業は営業所や支店を持っていないことが多いため、転勤や異動のリスクも抑えられます。
そのため、地元で働きたい、家族の時間を大切にしたいという方にも向いています。
また、転勤や異動による人間関係の構築も必要ないため、常に全力で仕事に打ち込めることもメリットの1つです。
■従業員数が少ない企業に転職する時の注意点
次に、従業員が少ない企業に転職する時の注意点について見ていきましょう。
・1人あたりの仕事量が多くなりがち
小規模企業は従業員が少ないため、1人が担当する仕事量が必然的に多くなります。
仕事量が自分のキャパシティを超えてしまうと、業務の質が落ちてしまったり体調を崩してしまったりします。
風邪やケガなどで人数が減ってしまった時は代わりになる人もいないため、人手不足が深刻になるでしょう。
そういった時期は残業が増えたり、休みづらかったりするので注意が必要です。
・経営が不安定になるリスクが大きい
小規模企業は1つの事業に力を入れていることが多く、それが経営不振につながる大きな理由になります。
社会情勢が変化したり、競合が現れたりした時、1つの事業だけに注力しているとあっという間に業績不振になってしまうのです。
小規模企業へ転職する時は、事業を複数展開しているかどうかもチェックするのがおすすめです。
・知名度が低い
大企業に比べると小規模企業は社会的知名度や影響力が低いです。
長期的に働く場合は問題ありませんが、さらに転職を考えている場合は知名度がないため不利になってしまうこともあります。
とはいえ、企業によっては大きく成長する可能性もあるため、将来のビジョンが見える場合は過剰に心配する必要はないでしょう。
■従業員数が少ない企業への転職に向いているのはどんな人?
では、従業員が少ない企業への転職はどのような人に向いているのでしょうか?
・自分のスキルをしっかり評価されたい人
スキルや成果に応じて出世が叶う小規模企業では、自分のスキルをしっかりと評価してもらえます。
大企業ではなかなか給与や地位に反映されなかった部分もスピーディに評価されるため、やりがいやモチベーション維持にもつながります。
前職で能力を認めてもらえなかったという不満がある場合は、小規模企業で大きな力を発揮できるかもしれません。
・将来的に起業・独立したい人
小規模企業では、自分が思い描くことをやらせてもらえることが多いため、将来起業・独立した時のイメージが付きやすくなります。
他にも、経営陣の近くで仕事ができることから、手法や考え方を吸収しやすいです。
経営に関することを学びたい・独立した時に知識や経験を活かせるようにしたいという方にピッタリなのです。
■従業員数が少ない企業への転職を成功させるには?
自分が挑戦したいこと・得意なことを手掛けている会社でも、組織や社風などが合わない場合は長期的に働くことが難しくなってしまいます。
面接などのタイミングで会社の雰囲気を知ることはもちろん、できれば全従業員と会う機会をもらい、会社で長く働けるのかを見極めていくようにしましょう。
また、その企業が成長段階である場合は今後従業員の人数が増えることが考えられます。
少人数にこだわる場合は、その企業が成熟した状態であるかをしっかりと確認することが大切です。
今回は、従業員が少ない企業で働くメリットや注意点、転職を成功させるためのポイントなどをご紹介しました。
小規模企業へ転職するメリットは多くありますが、注意点をしっかりと把握しておかないと長期的に働くことが困難になってしまう可能性があります。
小規模企業へ転職する場合は、注意点と成功させるためのポイントを参考にしてみてください。
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