再就職手当で転職を有利に!受給条件や金額を解説

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

転職を検討しているのであれば、「再就職手当」という制度を知っておきましょう。

早期に再就職した人に支給される手当のことを言い、これからの転職活動に有利に働く可能性があります。

そこで今回は、再就職手当の基本的な情報から受給条件、受け取りまでの流れについて解説していきます。

次の仕事を探している人はぜひ参考にしてみてください。

 

 

■再就職手当とは?

 

まずは、再就職手当の仕組みや受け取れるタイミングなどを詳しくご紹介していきます。

退職後、再就職が決まった際にハローワーク(公安職業安定所)から支給される手当のことを言い、自動的に支給されるのではなく申請があった人にのみ支給されます。

雇用保険の一種である失業保険、失業手当は失業者の再就職をサポートするために設けられている制度であり、次の仕事に就くまでの期間が長ければ長いほど受け取れる金額は多くなります。

一方、再就職手当は再就職するまでの期間が短ければ短いほど、受け取れる金額が多くなるといった仕組みの制度です。

失業者の再就職を促し、再就職率を高めるためにこのような制度が設けられています。

失業保険の受けている期間内に次の仕事が決まれば、お金を受け取ることが可能です。

転職をするにあたり、「失業保険をすべて受け取らないのは損ではないか?」と考える人もいるようですが、給付期間満了まで再就職を延ばした場合、次の仕事を見つけづらくなるほか、精神的にも不安定な状態に陥る可能性があります。

離職後、早期に次の仕事が決まれば、収入面、精神面共に安定するため、ストレスを感じることなく転職活動に取り組めるはずです。

結果として、失業保険を給付期間満了までもらい続けるよりも、早めに次の仕事を見つけて再就職手当を受け取る方が得をするということです。

次の職も見つかり、収入が増えるこの制度は一石二鳥だと言えます。

仕事が見つかるまでの期間を無駄にならないよう、早めに行動することを意識しましょう。

 

 

■9つの条件とは?

 

すべての人が再就職手当を受け取れるわけではないため、十分注意しなければいけません。

いくつか条件が設けられているので、あらかじめよく確認しておきましょう。

実際にお金を受け取れるのは以下の9項目を満たしている場合のみです。

 

①受給手続きをした後、7日間の待機期間の満了後、再就職または事業を始めている

②失業手当の受給期間が残り3分の1以上である

③以前の職場と再就職先がつながりを持っていない

④1年以上同じ会社で働き続けるのが確実である

⑤過去3年以内に就職促進給付である常用就職支度手当、再就職手当の受け取りがない

⑥ハローワーク・人材紹介会社経由で見つけた就職先である

⑦原則、雇用保険に加入している

⑧受給資格決定前に採用が決まっていた会社ではない

⑨再就職手当が支給される日までに会社を退職していない

 

正社員だったとしても手続きをした際に不備があった場合、雇用保険に加入していないケースもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

また、パートやアルバイト、派遣社員、契約社員という雇用形態で働いていたとしても、雇用保険に加入しており、上述した条件を満たしていれば手当を受け取れます。

ただし、短期間のアルバイトや日雇い契約、1年未満の派遣契約の場合、1年以上働き続けることが確実ではないため、手当は受け取れません。

 

 

■受給金額や受け取りまでの流れについて

 

受け取れる金額は、失業手当日額と失業手当の残り給付日数によって決まります。

では、実際には一体どれほどの金額が支給されるのでしょうか?

計算方法や受け取るまでの流れについてみていきましょう。

 

 

・受給金額の計算方法

 

手当は、「失業手当日額×支給残日数×給付率」の計算式で算出が可能です。

支給残日数が多いほど受け取れる金額が多くなります。

所定給付日数の残日数が3分の1以上であれば給付率は60%、残日数が3分の2以上であれば給付率は70%となります。

ただし、就職日が2017年1月1日前の場合は、3分の1以上の支給残日数で50%、3分の2以上の支給残日数で60%です。

例えば、失業手当日額が5,000円、所定給付日数が120日だった場合、給付制限期間中に就職すれば「5,000円×120日×70%=420,000円」が再就職手当として受け取れる金額です。

 

 

・受け取りまでの流れ

 

次の就職先が決まったらまずはハローワークへ連絡しましょう。

個人的な理由で退職している場合、給付期限が設けられており、受給手続きをした7日間の後1ヶ月間は、ハローワーク・人材紹介会社経由で就職した場合のみ手当を受け取れます。

ただし、会社の都合によって退職を余儀なくされた場合は、給付制限がないほか、どのような機関を経由してでも手当を受け取ることが可能です。

本来、友人からの紹介や求人からの応募は対象外となりますが、会社の都合による退職であれば手当を受け取れます。

 

 

■早期再就職が成功の鍵!

 

転職を考えながら退職した場合、次に就職するタイミングによって、受け取れる手当の金額が大きく変わってきます。

収入面はもちろん精神面の安定を考慮すると、早期に再就職するのが望ましいです。

失業保険に頼るのはあまりおすすめできません。

また、入社してから約1ヶ月後、ハローワークの職員が新たに入社した職場に在籍確認を行う場合もあるため、早期退職とならないよう自分に合った仕事を見つけなければいけません。

申請後すぐに退職した場合、お金を受け取れない可能性があります。

受給条件にもある通り、お金を受け取れるのは1年以上同じ会社で働き続けることが確実である人です。

早めの段階で再就職することが成功の鍵となっていますが、焦るあまり続ける自信がない仕事を選ぶのは避けましょう。

 

 

 

失業保険があるからと言って、給付期間満了ギリギリまで転職活動を延ばすのは危険です。

誰もが早めに次の仕事を見つけたいと考えますが、新たな就職先を1人で探すのは大変だと感じる人も多いでしょう。

そんな時は、転職希望者の再就職をサポートするヴェルサスに相談するのがおすすめです。

ヴェルサスでは幅広い働き方の提案はもちろん、各種手続きの方法などに関してもサポートを行っています。