転職者の4人に1人が悩む「小1の壁」

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

子どもが小学生に上がるタイミングで転職を考える方は多いでしょう。

なぜなら、時短勤務が取り消されたり、延長保育が短かったりなどの問題が発生するからです。

今回は、転職者の4人に1人が悩んでいると言われる「小1の壁」についてご紹介します。

後半では、実際に転職や働き方を変えた共働き世帯の経験談、仕事と子育てを両立するための対策方法などもご紹介します。

仕事と子育ての両立で悩んでいる方や、転職活動について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

■小1が壁と言われている理由

 

小1が壁と言われている理由は、子どもが小学生に上がると同時にバランス良く育児と仕事を行うのが困難になるためです。

保育園・幼稚園によって異なりますが、18~19時頃まで預かってくれるところもあるため、小学生に上がるまでは育児と仕事の両立が実現しやすかったのです。

小学1年生からは、親が帰宅するまで子どもを預けておける施設などが見つかりにくく、防犯上などの理由で仕事を辞めざるをえなくなってしまう親が多くなります。

特に共働き世帯・ひとり親世帯がこの問題に大きく悩まされています。

 

 

■子育てと仕事の両立について

 

次に、子育てと仕事の両立がなぜ困難になるのかを具体的に見ていきましょう。

 

・学童施設に入れない

 

学童施設とは、学校が終わってから親が帰宅するまでの間、児童に対して家庭のような生活の場を提供してくれる施設です。

学童保育施設自体は年々増えていると言われていますが、同時に共働き世帯も増え続けていることから、多くの待機児童が存在しているのです。

 

・時短勤務が認められない

 

法律では子持ちの場合、子どもが3歳になるまでの間は時短勤務を認めなければならない決まりになっています。

さらに、大企業を始めとする1部の企業は小学生に上がるまでの間、時短勤務を認めていることもあります。

しかし、小学生に上がった後は時短勤務を打ち切られてしまう可能性が高いため、転職や退職を迫られてしまうのです。

 

・子どもへのサポートが不足してしまう

 

学童施設に入れることができても、宿題や勉強のサポート、心のケアなどが不足してしまう恐れがあり、転職や退職を考える親も多いです。

ほとんどの学童施設が定員を設けているとはいえ、職員不足ということもあり、大人数の子どもを数人で見ることになります。

フルタイム勤務の場合、お迎えの時間は早くても18時頃になるでしょう。

帰宅後は夕飯やお風呂、寝る支度などで忙しく、勉強を見ている時間やゆっくりと話を聞いてあげる時間を取るのが困難です。

その結果、親のどちらかが働き方を考え直さなければならなくなってしまいます。

 

・夏休みの負担が大きい

 

小学校の長期休暇は約40日間もあるため、子持ち世帯の負担が増加する時期になります。

学童によっては勉強時間を長くとってくれることもありますが、職員が全員分の宿題をチェックしてくれるわけではないため、宿題の進捗は子ども次第になるでしょう。

帰宅後は、普段の平日にやるべきことに宿題のチェックやお弁当作りが加わるので、親への負担がとても負担が大きくなるのです。

 

 

■実際のところは?

 

仕事と子育ての両立が色々な理由で困難になりますが、実際に働き方の改善や転職を迫られた方はどのような思いだったのでしょうか。

ここでは、仕事と子育ての両立に奮闘する2人の体験談をご紹介します。

 

・学童施設に預けられず転職を決めたAさん

 

私はキャリアアップを夢見ていたため、子どもが小学生に上がると同時にフルタイム勤務に戻りたいと考えていました。

しかし、学童激戦区だったこともあり、子どもを学童に入れることができませんでした。

さらに驚いたのが、70歳を超えた義父と同居していることも学童に入れない理由になってしまったことです。

少なくとも子どもの授業が終わって私が帰宅するまでの5時間は見てもらわなければなりません。

長時間子どもを見てもらうのは申し訳ないですし、心配でもあります。

結局キャリアアップを諦めざるを得なくなり、子どもの帰宅時間に合わせられる会社に転職しました。

 

・兄弟がいなかったら転職を迫られていたと言うBさん

 

小学生に上がる上の子の学童入所が決まり、これでフルタイム勤務を続けられると安心していました。

でも、よくよく案内を見てみるとその学童は18時までしか預かってくれないということでした。

私は毎日18時半頃まで仕事がありますが、保育園は19時まで預かってくれていたので、フルタイム勤務が可能だったのです。

幸い下の子がまだ3歳ということもあって、会社へ時短勤務の申請ができましたが、下の子がいなければ転職を余儀なくされていたと思います。

ただ、昇進を目の前にして時短勤務にせざるを得なくなったのはとても悔しかったです。

 

 

■対策方法について

 

では、仕事と子育ての両立を実現するには、どうしたら良いのでしょうか。

ここからは、仕事と子育ての両立をするための対策方法についてご紹介します。

 

・民間企業が経営する学童保育を利用する

 

学童施設には、厚生労働省の所轄である公的な学童保育と民間企業が経営する学童保育が存在します。

公的な学童保育よりも利用料金は高くなりますが、細かい入所条件がほとんどないため、定員がいっぱいでなければ誰でも利用できます。

また、18時以降の延長保育が可能だったり手厚い学習支援が得られたりと、とても充実したサービスが受けられるのです。

 

・テレワークを取り入れる

 

テレワークに対応している企業であれば、テレワークを希望するのも1つの対策方法となります。

宿題をサポートする時間は取りづらいかもしれませんが、学童に入れない問題やお迎えに間に合わないなどのトラブルが避けられます。

 

・夫婦で話し合う

 

共働き世帯の場合、ワンオペでの育児はとても大変です。

夫婦のどちらかが大きな負担を背負っていると、仕事はおろか育児まで困難になってしまう可能性があります。

2人で協力して子育てをするように意識を改めることで、仕事と育児の両立が実現できるはずです。

 

 

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