正社員と非正規雇用者の収入格差

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

雇用形態には様々な種類がありますが、大きく分けると正社員と非正規雇用者の2つに分類できます。

では、このように分類されているのは一体なぜなのでしょうか?

今回は、双方の違いや収入格差についてご紹介します。

現在会社に勤めている方や、今後どこかに勤める予定がある方など、全ての労働者に関係していることなので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

■正社員と非正規雇用者の違いとは?

 

そもそも雇用形態とは、労働者と雇用者が締結する雇用契約の種類のことを言い、細かく分類すると正社員、契約社員、派遣労働者、アルバイト・パート、短時間正社員となっています。

正社員の方以外は全て、非正規雇用者という扱いになり、業務や収入などが異なります。

また、法律上では、働く全ての人を労働者としており、雇用形態の分類の仕方は法律で定められたものではありません。

そのため、各企業によって名称が異なります。

では、具体的に双方にはどのような違いがあるのでしょうか?

ここでは、それぞれの特徴について分かりやすく説明していきます。

 

○正社員

正規雇用とも呼ばれる正社員は、雇用に期間がなく、労働基準法に基づいて1日8時間、週5日のフルタイムで勤務します。

働いている企業から直接雇われ、自らが転職を希望しない限り定年まで勤務できるといった働き方をするのが正社員です。

フルタイムで働くため、雇用保険や社会保険への加入が必要になります。

長期的に働くことを前提としており、非正規雇用者とは違い、給与や手当が手厚いことが最大の特徴です。

社内では、中心的な役割を担っています。

また、入社する企業によりますが、キャリア形成を行うために、人事異動や転勤などを求められる場合もあります。

 

○非正規雇用者

正社員以外の全ての雇用形態のことを指し、雇用期間が決まっていたり、時給制になっていたりする働き方です。

実際に働く時間は正社員よりも短く、それぞれの雇用形態によって異なります。

また、一定の条件を満たせば各種保険に加入することもできますが、期間や時間などの短さから加入できない場合もあります。

短期で雇用することがほとんどであるため、比較的に入れ替わりが激しいです。

 

 

■メリット・デメリット

 

勤務日数や時間、収入など、様々な違いがあることが分かりましたが、このように雇用形態の違いを理解しておかなければいけないのには理由があります。

その理由とは、実際に企業と契約を結ぶ際にミスマッチが生じないようにするためです。

法律で定められているわけではないので、契約を結ぶ前にお互いにしっかり確認しておかなければいけません。

雇用形態の仕組みを理解しておくことによって、自分が希望する働き方ができますし、企業側も求めていた人材を確保できます。

入社後に後悔することがないように、仕組みや特徴を把握しておくことが大切です。

ここでは、正社員と非正規雇用者のそれぞれのメリット・デメリットをみていきましょう。

 

○正社員のメリット・デメリット

定年退職を迎えるまで雇用してもらえるという安心感があり、日本の企業はほとんどが終身雇用であるため、安定した収入が得られます。

昇給・昇格制度が設けられているため、収入アップも目指せますし、ボーナスや退職金などももらえます。

また、同じ職種の仕事を長期的に行うことによって、その業界に特化した知識や経験、スキルなどを身に付けられることも大きなメリットです。

年収アップを目指している方や、キャリアアップを目指している方にとって、働きやすい環境となっているでしょう。

しかし、場合によっては休日出勤や残業があったり、転勤を命じられたりすることがあります。

また、責任の重さや任される仕事の内容によって、精神的なストレスを感じてしまうことがあるというデメリットもあります。

 

○非正規雇用者のメリット・デメリット

正規雇用ではないため、自分のライフスタイルに合わせやすいというメリットがあります。

勤務曜日や時間など、求人に掲載されている情報を基に探していくと、無理のない働き方ができます。

そのため、主婦や学生などの方が非正規雇用で勤務していることが多いです。

正社員とは違い、基本的に副業も禁止されていません。

このように自由性が高い分、収入が低いことやキャリアアップが難しいことなどがデメリットとして挙げられます。

また、労働期間が定められていたり、収入が安定しなかったりするため、将来設計がしにくい傾向にあります。

 

 

■双方の間に広がる収入格差

 

ここまで、双方の違いやメリット・デメリットについて紹介してきましたが、実際に得られる収入にはどれくらいの差があるのでしょうか?

正社員と非正規雇用者の間で広がる収入格差について詳しく解説していきます。

労働者の雇用形態は、給与状況に大きく影響しており、「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、正社員の場合の平均年収は324.2万円、非正規雇用者の平均年収は214.8万円となっています。

その差はなんと100万円以上になり、確かな収入格差があると分かるでしょう。

さらに、基本給にプラスして所得外給与やボーナスなどが出る場合があるため、トータルで見ると大きな差があります。

10代、20代のうちはそこまで格差を感じることはありませんが、年齢を重ねていくと次第にその差が大きく開いていきます。

この状況を解消するために、試行錯誤しているのが現状です。

そのうちの一つとして、日本政府は「キャリアアップ助成金制度」を設けています。

この制度は、非正規雇用で働いている人々を正社員化するために、人材教育や待遇の改善などの取り組みに関するお金が助成されます。

7つのコースが用意されており、正規雇用への転換を促すのがこの制度の目的です。

 

 

■賃金構造基本統計調査も要チェック

 

今回は、正社員と非正規雇用社員の違いや収入格差についてご紹介しました。

厚生労働省が毎年発表している「賃金構造基本統計調査」を見ると、双方にどれくらいの差があるかということが分かります。

雇用形態は給与に大きく関係しているため、働く際にはしっかりと考えなければいけません。

今後、正規雇用への転換を検討している方や、これから働こうと検討している方は、ぜひヴェルサスまでお気軽にご相談ください。