こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
コネ転職という言葉を聞いたことがありますか?
コネ転職とは、会社の社員や役員との繋がりがあり、その人の力で優先して採用させてもらうことです。
これによって、会社の求める人材や能力などに関わらず採用されやすいため、転職先に困ったり迷ったりすることもありません。
しかし、コネ転職は今と昔では異なる部分があるだけでなく、メリットやデメリットも生じます。
ここでは、コネ転職について解説していきます。
■コネ転職、今と昔の違い
コネ転職とは、誰かとの繋がりによって転職先に入社することです。
コネとは英語で「コネクション」のことで、略したものとなります。
テレビなどで、「コネで入社できた」という言葉や「コネ転職なのに」と批判的な言い方や見方をされがちです。
また、周りでコネ転職が実在しているのか分からないという方もいるでしょう。
実はコネ転職そのものは、今も昔も実在する転職方法です。
最近はコネ転職での採用率も高くなっていて、良い転職が期待できる方法とも呼ばれています。
そもそもコネ転職は、縁故採用という呼ばれ方をすることもあります。
縁故採用は、知り合いや先輩など何かしらの縁や繋がりを利用して採用されたり採用したりすることです。
採用側は人材を探すコストが削減でき、経歴詐称などのリスクも低くなります。
しかし欠員募集ではないため採用人数が少なく、場合によっては社内の公平性を保てないこともあります。
1980年代までは採用の有無に関わらずコネ転職や入社が多くありましたが、1990年代以降はバブルの崩壊と共に難しくなっていきました。
現在もコネ転職自体はあるものの、以前のように繋がりがあれば入社できるのではなく、1次面接を飛ばして2次面接できるなど必ず転職できるというものではなくなっています。
また、現在コネ転職と同じ意味でリファラル採用という言い方をする場合もあります。
今までは、人材が不足したら求人広告や紹介会社を通じて応募してくる人を待つというのが主流でした。
この場合、待つ時間がどれくらいかかるか分からないだけでなく、待っても人材が採用できるとは限りません。
それなら社員や内定者の周囲の人を紹介してもらう、リファラル採用に期待したいという流れになっています。
また昔のようなコネ転職が復活してきたのは、SNSの普及も関係しています。
個人や大勢と簡単に繋がる状態ができたことで、今まで同窓会などでしか会えなかった人でも常に繋がった状態になれるため、紹介できる範囲が広くなりました。
■コネ採用のメリット・デメリット
コネ採用には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
○メリット
・就活のストレス減少
学生にとって就活は長い戦いになります。
履歴書やエントリーシートへの書き込み、面接対策など多くのことを行わなければなりません。
しかし、コネ採用が決まっていれば履歴書や面接回数の減少、エントリーシートがスキップできるなど、就活に必要な労力やストレスを減らせます。
・連絡しやすい
学生側も企業側もですが、お互いに誰かを通じて繋がっている状態なので、身元が明確であり、連絡が取りやすいのがメリットです。
一般の就活生の場合、急に連絡が取れなくなってしまうと企業側も困ってしまいます。
就活生も企業側に聞きたいことなどがあった場合、聞きやすいという面もあります。
どちらも誰かを通じて繋がっていることで、安心感が得られます。
・短期間で出世する可能性がある
入社前から企業との関係が良く、紹介者からの評価も高かった場合、入社後にも目をかけてもらいやすくなります。
新卒採用の場合、入社後からどれくらいの能力があるか判断されますが、コネ採用の場合は事前にどのような人材かなどの情報が伝わりやすいため、力が発揮できれば短期間で出世する可能性も高くなります。
・採用コストの減少
企業側が人材を求める場合、広告やサイトへの掲載や人事選考などに多くの時間と費用が必要です。
しかし、コネ採用であれば広告費用がかからず、人事選考なども短期間で済ませられます。
・効率的に人材が見つけられる
企業側は、コネ採用によって求めている人材を効率的に見つけることができます。
求人募集を様々な所に掲載したとしても、求める人材が応募してくれるとは限りません。
また入社前と後のミスマッチや相性も確認できるため、短期間で退社するリスクも減らせます。
○デメリット
・辞退しにくい
コネで入社先が見つかることで安心感が得られるものの、既に内定をもらってしまうと断りにくいのがデメリットです。
その理由は、自分が辞退することで相手の顔に泥を塗ってしまうからです。
コネ採用を正しく利用すれば就活でのストレスは軽減できますが、むやみに引き受けてしまうと後悔してしまうので注意してください。
・周囲からの視線が厳しくなる
コネ採用と知られてしまった場合、周囲からの視線が厳しくなる可能性があります。
特に能力に伴わない入社であればあるほど、視線や態度が厳しくなりがちです。
能力を確認してからの入社なら、このようなことは起こりにくくなります。
・選考が厳しくない
コネ採用の場合、入社条件などの選考が厳しくなりにくいです。
本来であれば、履歴書やエントリーシートの細かな部分にまで目を通しますが、コネ採用の場合は企業側も深く追求しません。
そのため、入社後に聞いていた話と違ったなどのミスマッチを起こしやすくなります。
・社員の士気が下がりがち
一般の社員は、きちんとしたステップを踏んで入社しています。
人気の企業であればあるほど競争率も高く、入社まで苦労した人もいると思います。
そこにコネ採用で簡単に入社できたことを社員が知れば、自分の苦労は何だったのか、不公正だと感じる人もいます。
公平な対応を求める社員が不満を漏らすことで、他の社員の士気も下がりがちになってしまいます。
■コネ採用を希望するならデメリットを理解した上で
コネ採用は昔からある採用方法ですが、今と昔では入社の条件も異なります。
企業側、就活生側にもメリットがある方法ですが、デメリットもあることを知っておきましょう。
イベントやインターンなどに足を運んだり、誰かとの繋がりを深めていったりすると、よいコネ採用を紹介してもらえる可能性もあります。
コネ採用はあまり良いイメージがないかもしれませんが、悪いことではないので就活をより良くするために紹介の話があれば聞いてみましょう。
もし、コネ採用以外の転職を希望するならヴェルサスでも紹介しています。
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