女性の転職がコロナで低迷中、その理由とは?

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

新型コロナウィルスの影響でやむを得ず転職する必要のある人も少なくありません。

にもかかわらず、女性の転職求人倍率が一時は前年比の半分程度まで落ち込むなど深刻な影響がでています。

コロナ禍で女性の転職が低迷している理由は何なのでしょうか。

 

 

■女性の転職率が低迷している理由とは

 

女性の転職における求人倍率は2020年5月時点で前年からおよそ55%減少と大きな落ち込みを見せており、応募する際の就業状況でも現在職に就いていない人は4割と高い水準を記録しています。

これは、新型コロナウィルスの影響で職を失った人や、これまで働いていなかったものの経済面の事情から仕事を探している人が増えたことが関係しているとみられます。

 

 

〇一時に比べて持ち直したものの低水準

 

2020年9月以降は転職求人倍率も上昇し、12月頃には前年比7割以上まで持ち直しましたが、それでも以前に比べると低水準であることに変わりはありません。

さらに、その後も再度緊急事態宣言が出されるなどし、今後の見通しは依然

はっきりとしないままです。

 

 

〇異業種への転職も厳しい状況

 

IT業界など高い専門スキルの求められる職種でも未経験でも応募可能な求人は数を減らしているため、新型コロナウィルスの影響を大きく受けたサービス業や観光業など他業種からの転職には進んでおらず、相変わらず厳しい状況が続いています。

 

 

〇緊急事態宣言の影響で企業は採用を抑制

 

最初の緊急事態宣言が発令された2020年4月頃から、多くの企業は採用を抑制する動きに入りました。

その後回復傾向にあったものの、それでも2019年の求人倍率と比べると大きく下回っていることがわかります。

 

 

■システム系やIT系の落ち込み率は低い傾向

 

新型コロナウィルス流行の影響を大きく受けたとされるサービス・販売系の転職求人倍率は前年と比べておよそ50%、介護や医療系でもおよそ51%減少と大きく落ち込んでいることがわかります。

その一方でITやシステム系の職種では落ち込んではいるものの前年と比べておよそ80%とサービス・販売系に比べて減少幅は低い傾向がみられます。

しかし、ITやシステム系は専門スキルが求められる分野では以前に比べて未経験可だった求人数は大きく減少しています。

つまり、ITやシステム、エンジニアなどの技術職では求人はあるものの、就職するには専門スキルが求められることから、他業種からの転職は以前よりも厳しい状況にあることがわかります。

 

 

■男性よりも女性のほうがコロナの影響を受けている

 

経営状況が悪くなると、派遣社員などの非正規雇用の契約を更新しないいわゆる「雇い止め」をする企業も少なくありません。

そのため、正規雇用に比べて非正規雇用は職を失いやすいというリスクがありますが、非正規雇用は男性に比べて女性の割合が3割以上高いことから、より女性のほうが職を失うリスクは高いと言えます。

実際内閣府が行った調査でも、2020年4月の雇用者数は前月と比べて男性は30万人以上、女性は70万人以上減少しているように、女性のほうがより影響を大きく受けていることがわかります。

さらに、今回のコロナ禍の影響を大きく受けている販売業やサービス業は、女性の働き手が多いことも関係しているでしょう。

これまで、休業することを余儀なくされた企業などに対し、国は雇用調整助成金など様々な助成制度を打ち出し、雇用の維持に務めてきました。

しかし、あくまでそのような措置は特例であるため、今後の見通しに不安を抱える人も少なくありません。

 

 

■コロナ禍で転職するなら

 

今まで安泰だと思われていた企業すら深刻なダメージを受けている昨今の状況下において、転職するならどのような業界や職種が良いのでしょうか。

 

 

【サービス編】

 

〇巣ごもり需要に答えるサービス

 

ステイホームなど外出を控え自宅で過ごすことを提唱されている昨今、巣ごもり消費に関連した商品やサービスの需要が高まっており、物流やゲーム、通販など恩恵を受けていると言われています。

また、自宅で外食気分を味わえる飲食のテイクアウトやデリバリーサービスの利用も増えています。

 

 

〇新型コロナウィルスに関連した対策グッズ

 

消毒液やマスク、医薬品やワクチンに関連している企業は、引き続き好調が期待されています。

 

 

〇リモート関連アイテムやサービス

 

新型コロナウィルスの影響で、在宅勤務やオンライン授業を導入が進んだ結果、リモート関連アイテムやサービスの需要は高まっており、その傾向は今後もまだまだ続くものとみられます。

 

 

【業界編】

 

〇IT業界

 

IT業界と一口にいっても、サイバーセキュリティやデジタルマーケティング、エンタメ関連やゲーム、EC関連など幅広いです。

サイバーセキュリティは、コロナ禍においてリモートで仕事や授業を受ける人が増えたことでインターネットの利用も増加しています。

そのため、自宅からのアクセスなどセキュリティ面でのリスクに備えたサイバーセキュリティを提供している企業は伸びしろが高いと言えるでしょう。

また、外出自粛やステイホームの影響により、自宅で過ごす時間が増えたことで、動画配信サービスの人気も高まっていることから、株価も大きく上昇しています。

他にも家庭用ゲームやモバイルゲームなどもコロナ禍の影響で良い方向に大きく成長した分野の一つです。

 

 

〇物流業界

 

コロナ禍の影響でネットを利用した買い物が増加したことで、コロナ前に比べて荷物量もおよそ10%以上増加した結果、宅配などを取り扱っている企業では大幅に収益が上がっています。

また、今後ITの導入により、作業効率や生産性が向上することから、さらなる成長が期待できる業界の一つです。

 

 

〇フードデリバリー業界

 

デリバリー業界は、自宅にいながら外食気分を味わえるとして、今後の成長が期待されている業界の一つです。

飲食店も自ら配達する人手を確保しなくともデリバリー注文に対応できることから、コロナ禍における需要は高いでしょう。

 

 

■コロナ禍の影響を受けていない業種をチェックして転職活動に臨もう

 

新型コロナウィルスの影響によって、男性に比べて女性の転職は、低迷していると言わざるを得ない状況です。

今後の見通しもまだまだ不透明であることから、お仕事を探す際にコロナ禍の影響を受けない業種やサービスを提供している企業を候補に入れてみてはいかがでしょうか。

ヴェルサスでは、女性の転職活動をサポートする体制を整えています。

不安がありましたらお気軽にご相談ください。