半導体工場の仕事内容とは?クリーンルームで楽々

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

様々な電化製品やデジタル機器に使用されている半導体は、私たちの生活に欠かせない製品に使用されています。

とても繊細なものなので、半導体の仕事に関わることが難しく感じるかもしれません。

しかし、半導体工場で働き始める人たちのなかには未経験者も多く活躍している分野です。

そこで、半導体工場の仕事内容や1日のスケジュールなどをご紹介します。

半導体工場やクリーンルーム内での仕事を知りたい人は、参考にしてみてください。

 

 

■半導体とはどんなもの?

 

半導体は、導体と絶縁体の間に位置する物質のことです。

導体は電気を通し、絶縁体は電気を通さないのですが、これらの特性が状況によって変化できるのが半導体であり、半導体集積回路が正式名称となります。

半導体は、私たちの身の回りの製品に多く使用されています。

テレビやパソコン、スマートフォンやゲーム機などどの家庭にもある製品にも使用されていますが、自動車や銀行ATM、医療機器などにも使用され、現代社会には欠かせない存在です。

この半導体がこれらのシステムの効率化と快適性を高めてくれるため、私たちの生活は半導体ナシでは過ごせないといっても過言ではないでしょう。

 

 

■半導体工場の仕事内容

 

精密機器となる半導体は、日本にも多くの製造工場があります。

半導体工場では、主に4つの工程で作業が行われています。

 

○クリーンルーム工程

クリーンルーム内での作業がメインです。

半導体工場内部にあるクリーンルームは、作業スタッフ全員が専用のクリーンスーツを着用して仕事をします。

半導体は、些細なホコリやゴミがあると動作に影響を与えてしまいます。

そのため人間の髪や皮膚、唾液や付着したゴミが入らないように、入室前にエアーで汚れを落とし、それからクリーンスーツや手袋、長靴や帽子、マスクや防塵メガネを着用しなければ入れない場所となっています。

空気や湿度などが一定に保たれている所もあれば、エアコンのないクリーンルームもあります。

製造する製品によって、クリーンルーム内の環境には違いが生じるでしょう。

 

○ウェーハ処理工程

半導体の前工程とされるウェーハ処理工程は、シリコンの単結晶を作って蓄積させ、ウェーハを回転させてフォトレジストを散布してから表面を鏡面状に磨きます。

ウェーハの表面に露光してマスクのパターンを焼き付けてから、電極形成を行っていきます。

 

○組立工程

後工程となるもので、製品として組み立てていきます。

ウェーハに回路を作ってICとして完成させた後、IC回路をウェーハから切り離し、検査や保護をして製品にしていきます。

 

○装置製造組み立て工程

フリップチップボンダーやキュア炉などの装置を使用し、組み立てていきます。

装置の組み立てがメインですが、クリーンルーム内の作業ではありません。

設計書を見ながらドライバーなどを使用して仕事するので、難しいこともないでしょう。

 

 

■半導体工場の環境は?

 

半導体工場は、完全室内作業なので季節や天候に左右されることがない仕事です。

また重労働と呼ばれる作業もほとんどなく、女性でも未経験者でも働きやすい環境が整っているでしょう。

製造工程では、マシンオペレートとして機械を教えてもらった通りに操作するものもあるので、手先が器用でなければできないという心配もありません。

ほとんどがマニュアル化されているので、特別な技術なども必要ないでしょう。

しかし、クリーンルームでは気を付けなければならない点がいくつもあります。

クリーンルームは清浄度のレベルによってクラスがあり、規定やルールが異なります。

入る前に防護服のような作業着を着用し、髪の毛をしっかりしまえる帽子やマスク、手袋など規定のクリーンスーツで身だしなみを整えてからでなければ入れません。

クリーンルーム内に入るための厳しい基準はあるものの、内部の温度や湿度は一定に保たれているので、年中快適な作業が可能でしょう。

また、クリーンルーム内の規定で女性のメイクがNGとされる所もあるので、朝の身支度を簡単に済ませたい人には最適でしょう。

クリーンルーム内はほこりやゴミもなく、空気がとてもきれいなのでアレルギー体質の場合も快適な環境で作業ができます。

半導体工場によってはシフト制が取り入れられていて、それぞれの工場によって勤務体制は異なります。

日勤メインの場合もあれば昼夜交代勤もあるので、勤務形態がライフスタイルと合っていれば誰もが働きやすい環境だといえるでしょう。

 

 

■半導体工場で厳しいことは?

 

半導体工場での作業が厳しいと感じるのは、どのような時でしょうか?

製造工場全般に言えることですが、半導体工場でも単純作業がメインとなってしまうため、それが厳しいと感じる人が多いようです。

単調な作業を繰り返すので、その作業に慣れていない場合やずっと同じことをしているのが苦手な人は向いていないと感じるかもしれません。

また、半導体工場では1日の生産ノルマが決まっています。

それぞれの工程での生産ノルマがあるため、ある程度のスピードが求められるでしょう。

生産が追い付かない場合は、ノルマが精神的な苦痛に感じるかもしれませんが、慣れてしまうと自分なりに効率アップが図れるので、気が付いたらノルマを達成していたという場合も多いでしょう。

厳しいノルマではなく、普通のスピードで生産しているだけでノルマは達成できる程度なので難しく考えることはありません。

 

 

■自分に合った半導体工場を見つけるには

 

自分に合った半導体工場を探すには、求人数の多いサイトで最も重視する条件で検索してみましょう。

半導体工場は全国に多数あり、勤務地が県外のものも多くあります。

給与面やシフト、労働条件から最も重視したい条件で探すと合う半導体工場が見つかりやすいでしょう。

またクリーンルームでの勤務を希望の場合は、クリーンルームでの求人を探すのがおすすめです。

アレルギー体質の人や女性は、クリーンルームでの作業をメリットに感じることが多いのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

ヴェルサスでは、様々な半導体工場の求人をご紹介しています。

半導体工場での仕事に興味のある人や、クリーンルーム内の作業を希望している人は、ヴェルサスで合う仕事を見つけてみましょう。