高齢者が喜ぶ介護施設で実施したいイベントとは

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

高齢者が入居している介護施設では、季節に合わせたイベントを定期的に実施しています。

様々なイベントを通じて、利用者さん同士の関わりやつながりが深まっていくだけでなく、身体機能の維持や向上、脳の活性化、コミュニケーションの維持や促進などの目的もあります。

今回は、介護施設を利用する高齢者が喜ぶイベントを紹介します。

 

 

■介護施設で実施されるイベントの種類

 

高齢者が利用する介護施設では、頻繁にイベントが実施されています。

イベントの内容を分類すると、行事(イベント)とレクリエーションとなっています。

 

・行事(イベント)

行事(イベント)は、季節に合わせたものをメインに行います。

例えば節分やひな祭り、お花見や運動会、クリスマス会などが該当します。

単調に過ごしがちな生活の中に、季節感のある行事(イベント)を加えることで、季節の移り変わりを感じられます。

 

・レクリエーション

レクリエーションは、生活の中から楽しみやゆとりを感じる活動の総称です。

日常的に行われる自発的活動であり、ストレス解消や疲労回復を目的としています。

内容は介護施設によって異なりますが、毎日の暮らしに変化がもたらされることが生きる気力となります。

 

 

■イベントを行う目的

 

介護施設でイベントを定期的に行うのは、それぞれの目的があるからです。

 

・身体機能の向上や維持

年齢を重ねていくと、身体的機能も低下してしまいます。

これを老化現象といいますが、そのままにしてしまうと運動量の低下から筋力もさらに低下してしまい、体がどんどん衰えてしまいます。

しかしイベントを通じて、楽しく体を動かすことで身体機能の向上や維持ができます。

また骨折などをきっかけとした寝たきりリスクの低下も期待できます。

 

・コミュニケーションの活性化

介護施設では個人の生活を重視しつつ、同じ生活を楽しむ高齢者同士のコミュニケーションにも重点をおいています。

知り合いがいない状態のままでは孤独を感じやすくなりますが、自然にコミュニケーションが取りやすいイベントの開催によって、新たな関係や交流が可能です。

また新しい人間関係が刺激となり、生活の質の改善や活性化にもなります。

 

・脳の活性化

介護施設でのイベントでは、指先を使った折り紙やクイズなどを行うため、脳の活性化にも役立ちます。

考えたり指先を使ったりする行為で脳が活性化されると、認知症予防や進行を遅らせるためにも有効です。

 

・社会のつながり

介護施設に入居すると、社会とのつながりが少なくなると感じる人もいます。

しかし、社会とのつながりをより深く持つだけでなく、イベントを通じて存在意義を意識できます。

 

 

■どの季節にどんなイベントができる?

 

介護施設では季節に合わせたイベントを行います。

1年間の行事に合わせてご紹介します。

 

1月:新年会、初詣、鏡開き

2月:節分、バレンタインデー

3月:ひな祭り、ホワイトデー

4月:お花見

5月:端午の節句、母の日

6月:父の日

7月:七夕

8月:夏祭り、納涼会

9月:敬老の日、十五夜

10月:運動会

11月:紅葉狩り、音楽祭

12月:クリスマス、年越し

 

この他に誕生会や介護施設独自のイベントが入ります。

季節や地域に特化したイベントによって、季節感や地域とのコミュニケーションが広がります。

 

 

■介護施設で人気のイベント

 

介護施設で人気にイベントをいくつかご紹介します。

 

・新年会

1年の始まりで、最初に行われるイベントが新年会です。

介護施設によっては家族で参加できる場合もあり、食事会やカラオケ大会、ゲームなどの景品をお年玉として用意するところもあります。

 

・節分

介護施設では、節分も楽しめる人気のイベントです。

本来、節分では鬼に向かって豆をまきますが、小さな豆では転倒リスクもあるので豆に見立てて袋入りのお菓子をまくところもあります。

また恵方巻を作ったり、ボーリングのピンを鬼に見立てて倒すゲームをしたりします。

節分クイズや豆を箸で持つゲームなども行われます。

 

・ひな祭り

ひな祭りは、介護施設で男女楽しめるイベントとなっています。

ひな祭り前には飾りやひな人形作りを行い、当日にはひな祭りに関するクイズ大会や桜餅やひなあられなどおやつ作りなどを行います。

食事もちらし寿司やお吸い物でひなまつりらしさを感じられます。

 

・母の日、父の日

母の日や父の日は、家族も参加して日頃の感謝を伝えるイベントとして開催されることが多くなります。

一緒に食事をしたり花束を贈ったり、普段なかなか会えない家族と楽しい時間が過ごせるイベントです。

食事もお寿司や天ぷらなどの特別メニューが用意されます。

 

・運動会

運動会は、介護施設でも楽しめるイベントです。

学生時代の運動会は走る競技が多いと思いますが、介護施設では走るのではなく、体が不自由でも楽しめるイベントになっています。

車いすでもできる玉入れや借り物競争、ペタングやボーリングなど状況に合わせて参加しやすいものが取り入れられています。

 

・夏祭り

夏といえばお祭りですが、介護施設でも楽しめる人気のイベントです。

懐かしのヨーヨー釣りや輪投げ、ビンゴ大会やくじ引きなど、利用者の年代に合わせたゲームが脳の刺激にもなります。

また食事も屋台風に焼きそばやお好み焼き、たこ焼きや綿あめなどを用意する介護施設もあり、より夏祭り感を出すところもあります。

バナナのたたき売りなども、当時の懐かしい想い出を蘇らせるきっかけになります。

 

・音楽祭

秋には、音楽祭としてボランティアを招いて演奏する介護施設もあります。

直接楽器の演奏を聴くことは刺激にもなるので、積極的に取り入れている所が多いです。

また音楽祭としてカラオケ大会や楽器の演奏などの行うこともあり、リハビリとしても効果的なイベントです。

 

・クリスマス会

どの施設でも行われることの多いクリスマス会は、景品のあるゲーム大会や合唱、手品や演劇など様々な内容で開催されます。

イベントに参加する介護施設もあり、みんなで楽しめるイベントとなります。

クリスマス飾りを作る準備から参加することで、わくわく感もより味わえます。

 

 

■介護施設ではイベントが重要

 

介護施設では、常に高齢者の介護をするだけでなく、楽しめるイベントの企画や準備など一緒に楽しむために何を行うべきか考えています。

普段と少し違うことを行うだけでもリハビリになり、脳の活性化や身体機能の向上にもつながります。

介護施設では様々なイベントを通じて交流ができるだけでなく、日常の中の刺激で生活の質を上げる役割もあります。

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