化粧品ができるまでの流れ

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

普段何気なく使っている化粧品ですが、どのような流れで作られているか知っている人はどのくらいいるでしょうか?

化粧品ができるまでの流れを知らない人も多いはずです。

今回は、化粧品ができるまでの流れについてご紹介します。

派遣先にも化粧品を作る工場などがあるため、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

■OEM化粧品はこんな流れで作られる

 

まずは、OEM化粧品がどのような流れでできるのかご紹介します。

 

①企画を提案する

ヒットしそうな商品を作り出すためには、価格や機能、品質など多角的な側面から既存の商品を分析し、差別化を図れるように考えなければいけません。

それだけではなく、商品の特性や市場の特性をきちんと理解し、マッチングさせることも重要なポイントになります。

そのため、細かい部分まで分析するためのマーケティングや企画の提案をしなければいけないのです。

 

②サンプルを作成する

打ち合わせが終わってどのような形にするのか明確になったら、サンプルを作成します。

マーケティングの結果や顧客の希望に沿って、化粧品を処方します。

作られたサンプルで使用感や機能性のレビューを行い、微調整していきます。

 

③安定化試験を行う

作られた化粧品は、規格をクリアしていなければ、市場に出回ることはありません。

原料や容器、資材などの一般細菌・真菌類に関する検査、経時試験などをクリアし、肌への刺激性試験もクリアしなければいけないため、ハードルは高めです。

これらの基準をクリアできれば、商品として販売できます。

 

④パッケージを開発する

販売をするためにはパッケージが必要です。

様々な試験をクリアし、商品として販売できることが決まったら、パッケージの開発が行われます。

商品の名前やロゴ、コピーなどを決めるのがこの段階です。

 

⑤生産を開始する

開発された商品は、生産が開始されます。

原料やラベルなどの資材も協力してくれる工場に依頼し、手配します。

 

⑥アフターサポートを行う

販売後は、処方やパッケージを必要に応じてリニューアルするなどのアフターサポートを行います。

多くの化粧品メーカーが継続的なサポートを行っています。

 

 

■より詳しく製造工程をみてみよう

 

化粧品の製造工程には、かなり複雑です。

続いてはその製造工程についてより詳しく解説していきます。

 

①原材料の検査や管理を徹底する

化粧品を作るためには、様々な原材料が使われます。

使われる原材料はメーカーや化粧品の種類によっても異なりますが、どのメーカーでも管理が徹底的に行われています。

規格に合う化粧品を作り続けるためには、質の良い原料は必要だからです。

原材料が古くなると化粧品自体の質も落ちてしまう可能性があるので、保管期限が設けられています。

 

②原材料を計量する

化粧品を作る際の原材料は、0.01gまで細かく軽量されます。

少しでも分量が変わってしまうと、規格に合った商品が作れなくなってしまうからです。

化粧品には液体や固体、粉など様々な形状の原材料が使われています。

機械でももちろん計るのですが、人の目できちんと確認しているメーカーも少なくありません。

 

③仕込みをする

原材料の計量を済ませたら、仕込みをします。

ただ混ぜるだけではなく、ホモジナイザーという機会を活用し、原材料の混合や撹拌をするのがこの工程です。

均一に混ぜることができるため、商品としての品質を確保しやすくなります。

 

④品質をチェックする

仕込みが終わって製品として仕上がったら、品質のチェックも欠かさずに行われます。

製品の中身をチェックするのはバルクと呼ばれていて、生産されるたびに行われるのが一般的です。

チャックに合格したら製品としての販売ができます。

 

⑤製品の充填や包装をする

完成した製品は、専用の容器に充填されます。

この段階でも人の目でしっかりとチェックされ、出荷検査を受けます。

出荷検査もクリアしたら商品として各店舗へ配送されていきます。

 

 

■オリジナル化粧品を作ることもできる

 

最近では、オリジナル化粧品の開発をしてくれるメーカーも出てきました。

最後に、オリジナル化粧品ができるまでの流れについてご紹介します。

 

①打ち合わせを行う

オリジナル化粧品を開発する際には、メーカーと入念な打ち合わせが必要になります。

要望をメーカーに伝え、どのような成分配合にしたいのか、使用感はどのような感じが良いのかといった細かい部分を明確にしていきます。

具体案がなかったとしても化粧品のプロがヒアリングしてくれるので、少しずつ明確になっていくので安心です。

 

②サンプルを作成する

メーカーは打ち合わせを行った通りの商品を作り出すために、サンプルを作成します。

まずはビーカースケールでサンプルを作成するメーカーが多くなっています。

化粧品メーカーが持つ経験などを活かし、改良を繰り返すのもこの段階です。

納得できるサンプルが完成するまで改良を続けてくれるメーカーが多いので、細かい部分まできちんと要望を伝えるのがおすすめです。

 

③商品の仕様を決める

サンプルの中で納得できるものが完成したら、商品の仕様を聞ける段階に入ります。

必要な資材も決めていき、オリジナルのパッケージなども考えます。

そして、最終的な梱包に向けて細かい打ち合わせを行えば、オリジナル化粧品の販売は目前です。

 

④製品化を決定する

商品の仕様が決まったら、製品化の決定です。

見積もりを作成し、薬機法に基づいた資料作りなどやらなければいけないことはありますが、オリジナル商品が市場を届けられる段階までやってきたと言えます。

 

⑤製造・納品する

製品化が決まったら、市場に出せるように量産していきます。

納品後は顧客から話を聞き、改善点などがあればその都度リニューアルするといったサポートを行います。

 

 

■化粧品の製造工程を知れば興味の幅が広がる

 

私たちの身近にある化粧品がどのように作られているのか、初めて知ったという人も多いはずです。

製造工程について知っていれば、化粧品の製造工場での仕事に興味を持てるようになったり、化粧品を販売する際にもより詳しく説明できるようになったりします。

そのため、どのような求人に応募したいかといった希望の幅も広がりやすくなります。

化粧品の製造工場での勤務は、自分自身が使用している化粧品を作れる可能性もあるので、化粧品に興味がある人は応募を検討してみてください。