食品工場のライン作業の仕事とは

食品工場スタッフ

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

知っていそうで知らないのが、工場のライン作業です。一度チャレンジしてみたいと思っている人もいるのでは?

そこで、どんな食品にライン作業があるのか、食品工場におけるライン作業の特徴や、うまく作業するポイントなどを解説します。

 

 

どんな食品にライン作業がある?

 

ライン作業とは、流れ作業で行われる作業のことです。

1つひとつの工程に担当者がおり、ベルトコンベア上を流れてくる部品を順番に加工していくことで、一つの製品・商品を作りあげていきます。「ライン生産方式」というのが正式な名称です。

 

ライン生産方式を採用しているのは、自動車工場や家電製品工場、食品工場、化粧品工場、医薬品工場など、さまざまです。一般的にライン作業は、組み立て、加工、検査、仕分け、梱包などの工程に分かれています。

 

食品工場のライン作業では、お弁当やお惣菜、冷凍食品、ケーキなどを製造します。健康補助食品であるサプリメントの製造工場も、食品工場に入ります。サプリメント工場の場合は、クリーンルームと呼ばれる室内の清浄度を一定に保った室内で作業するのが一般的です。

 

お弁当工場では、材料をカットする係、調理する係のほか、炊き上がったお米を入れる係、できたおかずを入れる係、調味料を入れる係、最後にパックの蓋をする係などにわかれています。

ケーキ工場であれば、ベースのケーキにデコレーションを施したり、梱包したりする作業があります。

 

食品工場におけるライン作業の特徴

 

食品工場のライン作業には、次のような特徴があります。

 

〇誰でもチャレンジできる

ライン作業を行うのに、特別な資格や経験は必要ありません。単純作業が多いので、未経験者の募集も多い仕事です。求人の年齢も幅広いので、いろいろな年代の人が活躍しています。

 

〇女性が取り組みやすい

工業製品のライン作業は男性が多いですが、食品工場のライン作業は力仕事がほぼないので、女性が多く働いています。

 

〇衛生管理が厳しい

食べ物を扱うので衛生管理は厳しいです。服装指定があることがほとんどで、作業服と衛生帽子、マスク、手袋、衛生ブーツなどを着用して作業します。

メイクやネイルについても規則を設けているところが多いですが、通勤服やメイクがいらないので楽ともいえます。

 

〇出来上がりが楽しみ

工業製品を作るのとは異なり、食品の場合は食べられるものをきれいに作る喜びがあるのが特徴です。ケーキなどは、慣れてきてきれいに仕上げられるようになると大きな達成感を味わえます。

受け取り手の笑顔を思い浮かべながら、楽しく作業できます。

 

〇仕事に早く慣れることができる

同じ作業を繰り返す仕事なので、仕事のやり方をすぐに覚えることができます。最初のうちはベルトコンベアのスピードが早く感じるかもしれませんが、一度慣れてしまえば効率よく仕事をこなせるようになります。

 

食品工場のライン作業には、こんな人が向いています。

 

〇ものづくりが好きな人

ライン作業では目の前で製品・商品ができあがっていくのを見ることができます。自分の作業が食品が完成するのに欠かせない作業だとわかると、大きなやりがいを覚えます。

 

〇コツコツ作業するのが好きな人

同じ作業でも飽きずにコツコツ仕事ができる人に向いています。作ったものの出来が悪いと、次の生産ラインに影響が出るので、与えられた仕事をていねいに、きっちりこなす責任感が求められます。

 

〇一人でも仕事ができる人

作業中は、一人で黙って目の前の作業に集中しなくてはならないので、一人でも黙々と仕事ができる人でないとつらいかもしれません。

 

〇何かに没頭するのが好きな人

趣味など何かに没頭することができる人は、集中できる資質が備わっているので、同じ作業を同じペースで繰り返す作業にもうまく没頭できます。

 

食品工場のライン作業でうまく作業するポイント5つ

 

〇集中力が大事

一定のスピードで流れてくる部品を手際良く、かつ丁寧に加工していかなくてはならないので神経を使います。集中力が途切れると、ミスをしたり、不良品を作ってしまったり、ベルトコンベアの速さについていけなくなってしまいます。

 

「ちょっと退屈だな。集中力が切れそうだな」と感じたら、ゲーム感覚でやってみましょう。10個うまく作れたらクリアというように、楽しくできる工夫をすることで集中力を継続できます。

 

〇効率よく作業する

ライン作業は、テンポよくスムーズに行うのがコツです。そのためには無駄な動きをなくして効率よく作業することが大事になります。慣れればコツが掴めてきますが、慣れないうちはベテランの先輩の動きなどを真似てみることをおすすめします。

 

同じ作業の繰り返しなので、リズムを取りながら動くと、テンポよく作業できます。音楽を頭の中で再生しながら作業するなど、リズミカルに楽しく作業しましょう。

 

〇じょうずに休憩をとる

立ち仕事で同じ姿勢のまま作業をすることが多いので、意外と体力を使います。女性の場合は、足のむくみを訴える人も少なくありません。

 

休憩時間にはストレッチをしたり、簡単な運動をしたりして、体の凝りをほぐしましょう。集中して作業しているので、気分転換して気持ちをリラックスさせることも大事です。作業中は厳禁ですが、休憩中のおしゃべりもよい息抜きになります。

 

〇完璧主義に陥らない

丁寧な仕事が求められますが、緊張しすぎてもうまくいきません。あまり完璧主義になってしまうと、プレッシャーで続かなくなってしまいます。集中力は大事ですが、肩の力を抜いてリラックスして取り組むことが大事です。

 

また、完成度に必要以上にこだわってしまうと、作業がストップして全体の製造ラインに影響を与えてしまいます。丁寧に作業するのはいいことですが、「少しのズレも許せない」というような個人的なこだわりは持たないようにしましょう。

 

まとめ

 

ライン作業は集中力がいる仕事ですが、作業自体は比較的単純で、年代や経験を問わず誰でも取り組みやすい仕事です。

慣れるまでは少し大変ですが、コツが飲み込めればどんどんこなせるようになります。食品工場のライン作業は女性も活躍しているので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。