2025年7月 運搬具による事故予防の危険予知活動について

皆さん、7月の安全衛生目標は「運搬具による事故防止」です。


運搬具は、業務を円滑に進めるためにとても便利な道具ですが、使い方を誤ると重大な災害につながります。
実際に、当社ティー・シー・シーでも過去にフォークリフトやパレット上での事故が発生しました。

こうした事故を繰り返さないために、再発防止策をしっかりと守り、以下の内容を参考に危険予知活動を進めていきましょう。

 

1.運搬具事故の要因と対応

【1】荷物の積み下ろし時の安全確保が不十分なケース
例:パレット上・トラック・高所棚での作業
・足場の安全確認を怠らないこと
・フォークリフト作業時は周囲の安全と荷崩れ防止に配慮すること

【2】不安定な場所での作業
例:脚立や台の上で荷物の積み下ろしを行う場合
・足場の安全確認を徹底し、可能であれば2人作業とすること

【3】作業手順書がないまま作業を進めるケース
・すべての定常作業に作業手順書を作成し、遵守する
・非定常作業についても、必要に応じて手順書を作成する
・初めての作業は必ず手順書に基づいて行う

【4】作業場と通路の区分があいまいな場合
・フォークリフトと作業者が混在しないよう、動線を明確にする
・区分が難しい場合は、優先順位を設定する
・作業効率を重視しすぎず、適正な作業量と安全を両立させる

【5】荷物の積み方に問題があるケース
・積み過ぎや荷崩れの原因となる積載方法を避ける
・重量を確認し、必要に応じて2人作業を行う
・視線より高く積まない、重い物は下に積むなど基本を守る

【6】移動通路に段差や凹凸がある場合
・段差や凹凸を目立たせて危険を予知できるようにする
・可能であれば段差を解消し、安全な通路へ変更する

【7】運搬具の操作ミス
・操作技能の不足や安全意識の低下が原因となることが多い
・適切な作業者配置を行い、フォークリフト等の操作には定期的な安全教育を実施する


最後に


便利な運搬具だからこそ、正しく使うことが重要です。
すべての従業員が安全に業務を行えるよう、今一度、自分の行動を見直してみましょう。
一人ひとりの意識と行動が、災害ゼロの職場づくりにつながります。
今日からできることを、一つひとつ確実に実践していきましょう。