2025年6月 転倒事故予防

皆さん、今月の安全衛生目標は「転倒事故予防」です。


昨年、株式会社ティー・シー・シー内では、49件の災害のうち7件(14%)が転倒による事故で、交通事故に次いで多い結果となりました。パレット周辺での転倒や、滑り・階段での事故が多く報告されています。

再発を防ぐために、これからお伝えする内容をしっかり確認し、日々の防止活動に役立てていきましょう!

 

■転倒事故の要因について

転倒の主な原因は、「滑り」「つまずき」「踏み外し」の3つです。

①滑り
床が滑りやすい素材だったり、水や油が付着していたり、異物が放置されていると危険です。
そこに、安全意識の低下が重なると、事故のリスクが高まります。

②つまずき
通路に物が置かれていたり、床に凹凸や段差があったりする場所では注意が必要です。
こうした環境で安全への意識が薄れると、つまずき事故が起こりやすくなります。

③踏み外し
両手で荷物を持って階段や段差を移動していると、足元が見えづらくなります。
このようなときに足元の確認を怠ると、踏み外しの事故につながります。

「整理・整頓・清掃」と「安全意識の向上」こそが、転倒事故防止の鍵です!

■転倒事故の防止対策

①滑り事故を防ぐには

★床を滑りにくくしましょう(滑り止めの設置・滑りにくい靴の着用など)

★油や水はそのままにせず、すぐに清掃しましょう

★危険な場所には表示を出し、注意喚起を行いましょう

★走らず、ゆっくり落ち着いて歩きましょう

★整理整頓清掃を習慣にし、不要物の放置をなくしましょう

②つまずき事故を防ぐには

☆凹凸や仮配線、段差などのある場所には注意表示をしましょう

☆通路や作業場に物を置かないようにし、定位置管理を徹底しましょう

☆通路と作業場はしっかり区別し、安全な動線を確保しましょう

☆両手での運搬を避ける工夫をし、運搬車などを有効活用しましょう

③踏み外し事故を防ぐには

★両手で荷物を持って階段や段差を移動しないようにしましょう

★危険箇所には表示をして、注意を促しましょう

★歩行中の「ながら行動」はやめ、常に足元に注意を払いましょう

転倒事故を防ぐためには、整理整頓清掃と歩行時の安全意識の徹底が欠かせません!


最後に

皆さん、一人ひとりの心がけと行動が、職場の安全をつくります。
ちょっとした油断や見落としが、大きな事故につながることもあります。
日々の作業の中で、ぜひ「自分が事故を防ぐんだ」という意識を持ち、行動してください。

「転倒事故ゼロ」を目指して、今月もみんなで力を合わせ、安全な職場をつくっていきましょう!
安全は、あなたの意識と行動から始まります。