2024年8月 切れ・こすれ災害の防止

今月の目標は「切れ・こすれ災害の防止」です。

ティー・シー・シーでは製造業での派遣を多く取り扱っていますが、その中でも全国的に食品製造業で多くの切れ・こすれ災害が発生しています。同じ作業の繰り返しや刃物等を取り扱う機会が多く、切れ・こすれ災害が発生しやすい業種とも言えます。

食品製造以外にも、刃物を取り扱う作業や、素手で行う作業など、間接業務での事故も発生しやすい身近な災害ですので要因、対策をきちんと考え、災害を防止していきましょう。

 

事故を防止するための工夫

切れ・こすれ災害は作業者の不注意や「刃物を扱っている」という危機意識の低下により発生する場合があります。事故を未然に防ぐために、刃物や危険物に対策を施すだけでなく作業者に対しても安全意識を高めてもらう、作業標準を見直す等の対策も必要です。

①刃物や備品等の定期点検や手入れを行う
刃物を使用する際は定期的に点検や手入れを行い、錆や刃こぼれを防ぎましょう。錆などで切れが悪いと無駄な力が入り思わぬ大事故に繋がる恐れがあります。

②加工用機械には安全装置を設置する
加工用機械による事故は、稼働中に手を出したりよそ見や不注意などで発生します。ストッパーの設置や定期点検が必須です。

③手袋など保護具を着用する
手を切らないよう手袋を着用するのも一つの手段です。刃物を扱う時だけでなく、「ごみの分別を素手で行ったらガラス破片で手を切った」などの災害事例もあります。必要に応じて手袋を着用することはとても効果的です。

④安全教育の徹底
作業標準の必要性を作業者が理解し、手順やルールを守って作業をすることが大前提です。入職時だけでなく、作業に慣れてきた頃に気の緩みから事故が発生する場合もあるので定期的な教育が必要です。刃物の危険性を周知していくことも重要です。

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少しの不注意で小さなケガから大きな災害まで起きる可能性がありますので、上記の対策を踏まえて日ごろの業務に生かし、ゼロ災に向けて行動していきましょう。