今月の目標は「はさまれ・巻き込まれ災害防止」です。
はさまれ・巻き込まれによる労働災害は件数が多く、昨年度当社で発生した災害の中で10%を占める割合となっています。一歩間違えれば重大な災害につながる恐れがあり、身近な機械等で起こるため一人ひとりの安全意識の高揚が求められます。また、機械の安全確認や対策の徹底も必要不可欠ですので、この機会に今一度はさまれ・巻き込まれ災害について確認しましょう。
①機械運転中に手を出してしまう
②作業手順書など決められたことが、守れない・守られない
③機械の安全対策が不十分
①と②に関しては「つい手を出してしまった」という報告が多く、トラブル時は一旦機械を止めて対応するというマニュアルがあるにも関わらず咄嗟に手を出してしまうということです。
③は設備上の問題が原因になることもありますが、やはり作業管理・行動管理といった人為的な側面が強いようです。
①機械設備の安全性を向上させる
②安全対策を徹底する
③作業環境を整備する
④作業を適正化し、安全教育を行う
①はさまれ・巻き込まれ災害は機械設備の安全性の不備から起こることも多いです。安全装置がきちんと動作し、万が一誤動作した場合の安全策が講じられている機械の導入が必要です。機械を使った安全な作業手順を明確に定め、現場の責任者から作業員に周知徹底する必要があります。
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②作業開始前には機械装置・安全装置、それから付帯装置も含めて安全点検を逐一行うようにしましょう。機械装置のメンテナンスでは運転を必ず止め、起動装置は施錠し「メンテナンス中」といった表示板を置くとよいでしょう。
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③普段使いなれている現場、機械なども客観視すると改善の余地があるかもしれません。作業に不要なものは取り除き、通路や作業スペースは広めに確保しましょう。
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④機械設備や環境面での安全性が確保できたら、今度は作業員の動きについても安全性を高めなくてはなりません。すべての作業員が正しい作業手順にそって安全に作業ができるように責任者から周知徹底する必要があります。