今月の目標は、災害の主要因でもあります『ミス防止』です。
昨年度、残念ですが多くの災害が発生しています。その中にミス(判断・確認・うっかり)による災害が多数ありました。下記内容を参考に、本年度災害大幅減少へ繋げてください。
①意図したミス
やるべきことを行わない・やってはいけない事を行う
作業標準を守らない⇒安全教育の徹底
危険軽視
「これぐらい大丈夫だろう」と作業標準を無視する⇒教育指導で安全意識の高揚を図る
②意図しないミス
自分が意図しない行動で、意図しない結果となる(うっかりミスなど)→災害へとつながる
⇒職場巡視・安全教育・危険予知訓練が必要
▼意図しないミスの例と対策▼
不注意
見落としや確認忘れ
⇒職場巡視・危険予知訓練・安全教育
認知不足
確認をしないで先入観、固定観念で物事を行う
⇒職場巡視・危険予知訓練・安全教育
安全意識の低下
業務の慣れと単調な反復作業で低下する
⇒定期・不定期での安全教育・危険予知訓練・職場巡視の実施
集団欠陥
職場が能率重視で安全を第二とした風土がある
⇒安全第一とした作業標準を徹底する
連絡不足
複数人の職場でのコミュニケーション不足
⇒組織として情報の共有化を徹底する
疲労
残業の多い、勤務体制の厳しい職場で起きやすい、判断ミス、見落としが出る
⇒本人も気付かない時があり相互注意が必要
知識不足、経験不足
新人に多いルール無視のミス
⇒指示以外の事を禁止し、階層別教育の実施
心身機能の低下
筋力・視聴覚・記憶力・平衡感覚等の低下
⇒配置変更・本質安全化の推進と階層別安全教育
①組織内のコミュニケーションを良好に維持する
何事も全員へ意思統一しておく
②5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の徹底
③危険個所の発掘と対応の徹底
職場巡視と危険予知訓練と本質安全化を組織として進める⇒「ケガをしない」の安全意識の高揚
④『ヒヤリハット』の活用
ハインリッヒの法則を説明し、ヒヤリハットを共有化し撲滅を進める
ハインリッヒの法則とは、「1件の重大事故の裏には29件の軽微な事故と300件の怪我に至らない事故がある」というものです。ハインリッヒの法則は「労働災害における怪我の程度」を分類し、その比率を表しています。(「1:29:300の法則」と呼ばれることもあります)
⑤本質安全化の推進
人がミスをしても災害へ繋がらない設備・装置になるよう工夫する⇒完成まで相互注意・安全意識で補う