保護具は、不十分な本質安全を補う重要なものであり、文字通り『自分を保護する物』です。
今年度当社で発生した事故で、保護具をきちんと着用していれば防げた事例もありました。
下記の内容を参考に、災害防止に注力願います。
災害防止の2本柱は『本質安全化』と『安全意識の高揚』と言われています。
人がうっかりミスをしても災害へとつながらない設備、作業環境にすることです。
しかし、実現には莫大な費用と時間が必要です。
『安全意識の高揚』
「安全を最優先し、自分はケガをしない」という気持ちを持つことですが、維持するのは大変です。
また、常日頃の教育(朝礼・導入時・異動・設備変更時・定期)と職場内での安全ミーティング・相互注意が重要です。
各作業で危険な部位(頭部・目・耳・口・手・足・顔)を保護するために、保護具を決め着用することで安全を確保します。
①頭部…目的:落下物・転倒・巻き込まれ/保護具:ヘルメット・帽子
②目…目的:遮光・飛来物/保護具:メガネ・面
③耳…目的:騒音/保護具:耳栓(70デシベル以上必須)
④口…目的:粉塵・有害物/保護具:マスク(定期手入れ・定期交換が重要)
⑤手…目的:切れ・低高温・薬品・電気/保護具:布、皮、ゴム手袋(劣化に注意)
⑥足…目的:圧力・感電・踏抜き/保護具:安全靴(自分に合ったサイズを選び劣化に注意)
⑦顔…目的:飛来物・遮光/保護具:面(汚れ、劣化に注意)
※化学物質を扱う職場においては保護具を着用するだけでなく、化学物質の危険有害性や適切な取扱い方法を理解し作業に当たるとともに、特殊健康診断も必ず受診して下さい。
保護具を正常な状態に維持し、決められた保護具を正しく正確に着用して自分の安全を確保しましょう!