2022年10月 全国労働衛生週間と秋の危険予知活動について

 

2022年10月1日~7日にかけて全国労働衛生週間を実施しています。働く人の健康管理や職場環境の改善、職場での自主的な労働衛生管理活動の促進を通して、労働者の健康を確保することを目的としています。

 

73回目となる今年のスローガンは『あなたの健康があってこそ 笑顔があふれる健康職場』です。様々な課題や取り組むべき項目があり、それぞれの項目ごとに具体的な内容を挙げて取り組みを促しています。ティー・シー・シーでは、秋の危険予知活動を実施し、災害を未然に防ぐ活動を行っていきます。

 


○危険予知活動とは?

職場で起こりうる災害を未然に防止するための活動です。労働災害を防止するには、事故を起こして後悔する前に職場のみんなで話し合って、危険を予知して、「安全衛生を先取り」することが大切です。


○災害の原因

製造業における労働災害原因別の割合は以下のような結果が出ています。

 

・慌てて走り出す等の人の不安全な行動が原因であるもの…7.7%
・不安全な行動と床が濡れている等の不安全な状態の両方が原因となるもの…89.2%

 

人の不安全行動が関わるものとして、この1と2を合わせると実に96.9%を占めています。
危険予知活動は、この96.9%の不安全な行動であるヒューマンエラーに着目して進めていく必要があります。ヒューマンエラーがなぜ、どうして起こったか、その原因を考え分かり合うのが危険予知活動です。

 


ヒューマンエラーの原因には、次の例があると言われています。

①無知、経験不足、不慣れ
②危険軽視、慣れ
③不注意
④連絡不足
⑤集団欠陥
⑥近道、省略行動
⑦場面行動本能
⑧パニック
⑨錯覚
⑩中高年の機能低下
⑪疲労
⑫単調な作業による意識低下

 

以上12の例について、どのように対策すればよいか、職場全員の意見を聞きながらまとめてポイントを押さえておくことが大事です。職場の安全衛生を確保するには、自主的な職場のチームワークで「みんなで早く正しく」先取りする活動が求められます。

 

安全衛生活動の基本は全員参加です。経営者はもとより、管理職である施設長や課長、係長そして一般職員まで、全員の参加が不可欠です。
決まった日だけ形式的に活動するのではなく、業務と一体で実施し、絶えず『安全』の言葉が頭の中に入った状態で作業を進められるようにしておきましょう。