2021年5月 傷病災害の4分の1は転倒事故

転倒事故防止について

 

 

厚生労働省安全課によると、令和2年における休業4日以上の死病をともなう災害の原因として、「転倒」が全体の約4分の1を占めています。当社でも、下記のような転倒事故が発生しました。まずはこれらと類似する災害を防止し、転倒事故を無くすようお願いします。

 

 

▶昨年の転倒事故と再発防止について

 

事故① パレットの隙間に挟まる
◎再発防止に向けて
*パレット上には乗らない。
*やむを得ない場合の作業手順を明示し、教育の徹底をする。

 

事故② マンホールの上で滑る
◎再発防止に向けて
*マンホール上には乗らない。
*やむを得ない場合、滑り止め処置と教育の徹底をする。

 

事故③ 床面マットのめくれに足をとられる
◎再発防止に向けて
*作業場や歩行通路に障害物を無くす。
*異常発見時は即修正する。

 

転倒につながる場所は、“原則立ち入り禁止”です。どうしてもやむを得ない場合は、安全教育を徹底し、営業所全体が一丸となって再発防止に努めましょう!

 

 

▶転倒事故の三大要因と対応について

 

一、滑りによる転倒
⇒滑り易い油・水分・床面には注意です。
滑りやすい場所は滑り止めの処置をし、絶対に放置をしてはいけません。

 

二、つまずきによる転倒
⇒台車を使用する、作業場や通路に物を置かない、床面の配線禁止などの対策をとりましょう。
これは、「整理整頓清掃の徹底」にもなります。

 

三、踏み外しによる転倒
⇒階段昇降時に大きな荷物を持たない、足元を確認しながら走行する、段差にペンキで目視化するなどの対策をとります。

 

上記の対策の他にも「歩行中のスマホ禁止」「考え事禁止」「安全教育」なども有効な事故防止になります。

なお、転倒事故は、休業期間が長期になるなど2次災害の危険もあります。4月に実施した危険予知活動などを活用し、事故防止を全員で行いましょう。

 

 

<参考>
転倒災害防止対策に重点を絞った「3A運動」
○あせらない :早くしなければ…足元確認が疎かになる
○あわてない :突然のことでも落ち着いて行動し走らない
○あなどらない:少しの段差、少しの濡れた床でもあなどらない

 3A運動とは、労働者が特に心掛ける歩行行動を表した「あせらない」「あわてない」「あなどらない」のキーワードの3つの頭文字を取ったもので、転倒災害を防止する安全な歩行行動の定着を目的とした活動です。